実況おしゃべりパロディウスとはパロディウスシリーズのひとつ。
スーパーファミコン用のゲームとして、1995年12月15日に発売された。
PSとSSには「実況おしゃべりパロディウス ~forever with me~」というタイトルで1996年12月に移植されている。
ベタ移植では無くいくつかの変更点があり、実質リメイク移植といったところ。
概要
タイトル通り、プレイ中に実況が入るのが特徴。しかもスポーツゲームが占める実況シリーズでもどうしてこうなったと言いたくなる異色のSTGという唯一の作品。ちなみに、スポーツゲーム以外で実況システムが使われたのはこの作品ぐらいである。PS・SS版はさらに二人プレイとなると実況者がもう一人増える。実況者はパロディウス・パロディウスだ!の「タコ(CV:八奈見乗児)」である。さらにいうとPS・SS版の二人プレイで追加される実況者はなんとタコスケ(極上のタコ)・タコヒコ(今作のタコ)兄弟の母・NORIKO(CV:小原乃梨子)である。
ここにきてまさかのタコ兄弟の両親の登場でしかも母の初登場という衝撃の事実だった。ちなみにそれぞれセリフのパターンが少し異なり、NORIKOの方が解説がやや詳しい。
タイムボカンシリーズで数々の名台詞をアドリブで生み出した二人だけに、スタッフが用意した台詞原稿には相当な駄目出しを出したらしい。
パロディウスシリーズでは初のボスラッシュステージが登場した。この作品ではボスが三体しか登場しないが、SFC版はラスト一体のボスが二段階ある為4体分、PS・SS版は全て二段階の変化がある為6体分を相手に挑むくらいのプレイ感がある。ちなみに他のステージボス同様固い。
パロディウスだ!、極上パロディウスにも高速スクロールステージが存在したが、今作品のものはグラディウスシリーズのもの同様に急勾配と入り組んだ迷路のような道中を進むものになっている。
初代パロディウスから久々のコンシューマ機のみのタイトルであり、セーブによる中断が可能となった。
装備の豊富さや最終ステージの構造・展開・そしてラスボスからしてグラディウスⅢ(どちらかというとSFC版)のパロディ色が強い。シリーズでは珍しく大半がコナミの作品のパロディで占めている。特に大ヒットを起こしたときめきメモリアルを早速ステージのネタにしたりと旬な作品から家庭用に(本格的に)移植されていなかったXEXEXをステージネタにしたりとパロディの幅は広い。BGMも実は伝統のクラシック曲アレンジが他の作品より少なめでむしろパロディ元の曲とクラシックのMIXが多い。
本来はアーケード版極上パロディウスの続編というよりはSFC版極上パロディウスの続編的な意味合いが強かった。
パロディウスシリーズでは唯一、空中戦曲が各キャラクターコンビに用意されているのとは別に、最終ステージでのみ共通の空中戦曲「ガンガンいこーぜ!最後の空中戦」がある。なお、この曲はSFC版グラディウスⅢには収録されなかった空中戦2「Try to Star」のアレンジである。
PS・SS版ではステージ2のみ裏技を使うと歌が流れる始末。ただし、裏技を使わなくても周回プレイ時にボーカルバージョンに変わる事がある。(1周目で通常の場合、2周目で流れる)
また、PS・SS版ではSFC版と攻撃パターンが変更されたボスが多い。
PSPのパロディウスポータブル版では著作権の関係上、他の作品同様にステージBGMを差し替える事があったが、本タイトルではステージ1BGMのみ。
パロディウスシリーズでは比較的初心者から上級者まで楽しめる幅広いゲームバランスに調整されている。STGでは本来御法度とされる完全無敵状態をコマンド入力もしくは設定でONにできる。(その為発動しているとゲーム画面に「MUTEKI!」と表示される)
元々、SFCに移植されたパロディウスシリーズには隠しコマンドで存在していた。
SFC版は本体のCPUよりも処理の高速化がされた拡張チップ「SA-1」がカートリッジに搭載されており、処理落ちに弱い本体CPUではなく「SA-1」で行っている。
SS版はSFC・PS版よりも横に解像度が広いのでSS版限定の安全地帯が存在する。
ストーリー
宇宙暦0094、過去の栄光を求めて11人の仲間が冒険の旅に出た…。
またしてもそれを契機に始まった全宇宙を巻き込む大戦は、総人口の半分を痔に至らしめた。
彼らは自らの行為に恐怖した…
戦争の最終局面、ついに過去の栄光を見つけだした彼らだったが…宇宙に散った。
あれから時が流れ、再び大いなる冒険の旅が始まろうとしている。
「幻のタコヤキ」を求めて、パロディウス軍団が今旅立つ!!
人はまた、同じ過ちを繰り返そうとしているのだろうか。
実はこれ、機動戦士ガンダムのプロローグのパロディである。しかもコロニー落としのシーンまで再現している程の徹底ぶり。(超巨大なモアイのよしおが落ちてくる)
ちなみに前作である極上パロディウスにはコロニー落としに相当するそんなシーンは全くない。
自機
今回は1Pキャラ・2Pキャラ共に装備が異なっているのが特徴。全て一人プレイでもキャラクターセレクトで選択して使える為、シリーズでは単体での使用キャラは今作が一番多い(グラディウスⅢ(SFC版)はEDITでの武装の組み合わせ次第も含めた場合ではこれ以上のパターンになるが、実質的にはビックバイパーの装備違いであるので機体別と言えば当時は今作がSTGの自機数は最大だった。後にアイレムのR-TYPE_FINALの101機に記録が塗り替えられている。)。
構成としてはパロディウスだ!の自機と極上パロディウス版の2P、極パロオリジナルキャラの亜種1組、SFC版極パロの追加キャラクター2組、新規ペア2組となっている。SFC極パロからゴエモンとエビス丸がリストラされ、代わりに4面の元ネタになった。
装備の違いは例を挙げるとビッグバイパーがグラディウス伝統の一番装備であり、ロードブリティッシュが沙羅曼蛇での自機装備となっている。
ビックバイパー
初代グラディウス~グラディウスⅢにおけるビックバイパーその人。例によってタイヤキ屋のおやじだが、タコヒコから「幻のタコヤキ」を横取りし、副業でタコヤキ屋を開いてぼろ儲けしようとしている。
装備は毎度おなじみのミサイル・ダブル・レーザー・オプションに、SFC版極パロからのフォースフィールドを備える、バランスの良い万能タイプ。レーザーとオプションが従来のオレンジから緑色になった。フォースフィールドは青色。
PS・SS版ではレーザーの性質がAC版グラディウスⅢと同じ仕様となり固い敵や地形に照射している間は途切れなくなった。コレは本作のロードブリティッシュやスゥも同様。
ロードブリティッシュ
惑星ラティスの王子様。ビックバイパーが横取りした「幻のタコヤキ」をさらに横取りし、タコヤキ屋で一旗揚げようと企んでいる。装備はツインホークウィンド(ちょいちょい名前が変わることでおなじみ、沙羅曼蛇の横スクロール面同様上下に飛んで地上を這うミサイル)、リップルレーザー、レーザー(PS・SS版では螺旋模様のサイクロンレーザーになる)、オレンジ色のオプション、前上後下の4箇所に張れるマルチシールド。広範囲攻撃が自慢の機体。
マルチシールドは沙羅曼蛇のフォースフィールドを踏襲したものだが、1周につき3つしか出てこなかった上に仕様がおかしかった向こうと違い、本作ではちゃんと4つ装備できバリア判定も正常。ただ、1方向に張るだけでも7カプセル必要、ベルパワーをストック・使用するとバリアは全部消えてしまう、見ての通りの判定のため隙間が多いなどシステムとの噛み合いが悪い。沙羅曼蛇譲りの使い勝手を誇る武装に反してシールド複数張りの使い勝手は微妙。
空中戦BGM「ビックバイパー&ロードブリティッシュのテーマ」はAC版のメロディを基に本作独自のリミックスが施され、より明るいイメージになった。初代グラの空中戦曲「Beginning of the history」の面影はあまりなくなった一方、沙羅曼蛇の4面BGM「Starfield」を意識しているのではとの声も。
タコヒコ
前作に登場したタコスケの弟にして、前々作のタコの息子。装備も父や兄と同じ2WAYミサイル、テイルガン、リップルレーザー、オプション、たこつぼバリア。
野球帽をかぶった純粋な少年で、タコスケから「大きくなってきたお前を信頼して、とーちゃんの依頼で『幻のタコヤキ』を探すのを手伝ってほしい」と言われて張り切っているが、当のタコスケは体よく仕事を全部タコヒコに押し付けた上「また同じことがあっても残り2人の弟に頼めばいいや」くらいに考えていた。
ベリアル
赤いリボンを付けた黄色いタコ。タコヒコに憧れて黙ってついてきたそうだが、実際は赤いタコなら誰でもいいらしく、前作でタコスケにも同じことを言っていた。
装備はタコヒコに近いが2WAYとテイルガンが通常のミサイルとダブルに差し替えられた。タコヒコ(と言うよりもタコ一家)がグラディウスIIの4番装備そのままなのに対し、こちらはビックバイパーの装備からレーザーに代わってリップルレーザーとなっている。
空中戦BGMは前作までのタコ及びタコスケのテーマのアレンジ。
ツインビー
度重なるデザイン変更で気が付けば口が付いていたので、折角だから何か食べようと思い「幻のタコヤキ」探しに参加。目的はあくまで食事体験なので、何か他に美味しいものが見つかったら道中で帰ることも考えている。
装備は前作同様、敵を貫通して帰ってくるミサイルのロケットパンチ(挙動はだいたいMSXグラ2のリフレックスリングの射程が伸びた感じ)、テイルガン、3WAYショット、自動で収束するオプション3体。バリアは「ヤッホー!」仕様の泡型になった。
ウインビー
ウインビー国民的アイドル化計画でアイドルになれる日を楽しみにしているが、アイドル化されようとしているのがパイロットのパステルだということに気付いておらず、いつまで経っても国民的アイドルになれず最近イライラしているらしい。「幻のタコヤキ」も内心どうでもよく、ただ八つ当たりのために戦いに参加した。
装備はツインビーとほぼ同様だが、3つのオプションが収束しなくなりビックバイパーらに近い使い勝手に(pop'nツインビーの2Pの再現か)。さらに「出たな!!ツインビー」出典のしっぽバリアを装備することでオプションが一つずつ赤くなり、弾消し・攻撃判定が付く。ただ、ツインビーシリーズと違い本体にライフ等が無い分使いこなすにはテクニックが必要であり、先にオプションを取っていないとしっぽバリアも付けられない仕様も併せてロードブリティッシュと同じ問題点を抱えている。
空中戦BGMは前作までのツインビー&ウインビーのテーマのアレンジ。
ペン太郎
けっきょく南極大冒険のペンギンの息子だが、完全にパロディウスオリジナルキャラの扱い。幼馴染で許嫁のお花ちゃんが最近凶暴になってきて怯えている。今回もお花ちゃんの口実のために無理やり参加させられた。お気の毒に……。
装備は前作までと同様のポットンミサイル(垂直降下して敵を貫通する、いわゆるフォトントーピドー)、普通のダブル、着弾すると爆風が飛ぶスプレッドガン、ツインビータイプのオプション、泡状の大きなバリア。一撃は強いがとにかく攻撃範囲が狭く、使い勝手は悪いまま。
お花ちゃん
前回同様ペン太郎が心配でついてきたと本人は言っているが、実は前回の戦いでミサイルやスプレッドガンを撃ちまくった結果破壊の快感に目覚めたらしく、平和な日々にも欲求不満を覚えていた。今回の話を聞きつけて内心嬉しくて仕方ないらしく、ペン太郎を無理やり連れてきたそうな。
装備はペン太郎のミサイル枠が放物線落下、着弾してすぐ爆風が飛ぶスプレッドボムになった。彼女らしい破壊的なラインナップだが、ただでさえ低かったカバー力がさらに少し低下しており、やはり上級者向け。
空中戦BGMはイントロの前半の音数が少なくなり、よりかわいらしいアレンジになった。先述の通りビックバイパーのテーマが大きくリミックスされたので、本作では唯一のメロディラインとなった。
そいつ
こいつとあいつがいるならそいつとどいつもいる!と言っていたら本当に発見されてしまった謎の存在。
本体が緑色で細かい仕様が異なる以外はこいつ、あいつと変わらない。下に落ちて走ったり色々なアクションを取ったりするそいつミサイル、3WAYから発射方向が増えていくそいつウェイ、グラⅢのエナジーレーザーのような溜め撃ちのそいつレーザー、装備がグレードアップするそいつパワー、前方を守る「透明な柔らかいベル」型のそいつバリア。やはり本作においても最強クラスの存在であり、最大限パワーアップすれば前方に死角はない。
どいつ
茶色がかった黄色の色違いに見せかけて、なんとどいつのみ装備が異なる。ミサイル、バリアは同様だがどいつウェイは3方向限定になり、どいつレーザーはアレ型ツインレーザー、グレードアップの代わりに卵型のどいつオプション4つを付けられる。どいつウェイはオプションごとに発射方向が異なる。
空中戦BGMはSFC版極パロにおけるこいつ&あいつのテーマのアレンジであり、AC版より1音上がった形になる。
ウパ
バイオミラクルぼくってウパの主人公。歩いたり喋ったりする前に飛べるようになったと思ったら、今度は嗅覚が異常発達。「幻のタコヤキ」の匂いを嗅ぎつけ突然城を飛び出したそうな。
装備はセイブ開発の雷電をパロディ化した、ミルク瓶型ホーミングミサイル、バルカンを基にしたおしゃぶり型ワイドショット、連射される哺乳瓶型3連レーザー、装備のグレードアップ、そしてバリアではなく青ベルのように敵を全滅させるメガクラッシュとなっている。ちなみにベルパワーの「スーパーボム」と異なり即座に発動ならびに発動中はグラディウス外伝の「リミット」のように数秒間無敵になる。
ルパ
本編未登場のウパの妹。王様に頼まれてウパを連れ戻しに来た、兄のために苦労する健気な子。
装備は達人王モチーフに変更。ナパームボムをモデルにし、短射程だが最大6方向に放たれるミルク瓶型マルチスプレッドガン、ウパ同様のおしゃぶりワイド、サンダーレーザーをモチーフにしたドーナツ型追尾武器サーチバルカン、後はグレードアップとメガクラッシュとなっている。
空中戦BGMは原典の1面BGMのアレンジで、SFC極パロより半音上がったメロディ。
スゥ
赤い服を着た12歳の妖精。ビックバイパーのタイ焼き屋の常連であり、彼から「幻のタコヤキ」の件を聞いた。スゥとメミムは前作のひかる&あかねのポジション。
装備はビックバイパーを真似したものだがゲージの並びを間違えたらしく、スピード→リンゴ型オプション→レーザー→ブドウ型ダブル→サクランボ型ミサイル→流れ星型フォースフィールドとなっている。
装備の並びのみが異なる仕様は「ライフフォース」の2Pや、後の「グラディウス外伝」のゲージエディットを思わせる。オプションやレーザーを素早く付けることができ、ビックバイパーより攻撃力・対空性能に優れる。
PS・SS版では螺旋模様のサイクロンレーザーになっている。後述のおまけステージ2で一番攻略しやすいキャラ。
メミム
青い服を着た741歳の妖精。妖精は長命なのであと2000年は平気で生きるという。そのため、何度も「幻のタコヤキ」を探しに行っており、ひそかに今度こそは見つけたいと思っている。
装備はグラディウスをモチーフにしつつも少しひねったもの。上下のうち自機から遠い方に落ちるうさぎりんご型リバースホークウィンドが特徴的。後はマスカット型テイルガン、バナナ型ツインレーザー、青リンゴ型オプション、流れ星型フォースフィールド。
空中戦曲はオリジナルで、妖精らしく星空のような穏やかな曲調。
ラン
ツインビーの茶飲み友達の白猫。ツインビーにタコヒコを紹介されたとき、かぶりつきたい衝動を必死で抑えていたらしく、一度でいいからタコを食べてみたいと思い参加。
装備の元ネタはR-TYPE_LEO。サイビットサイファのように自動で敵を追いかける鈴型ホーミングビット、ブルーサンダーをモチーフとした肉球型リフレクトショット、グリーンアローが元ネタの猫じゃらし型サーチレーザー、グレードアップを使える。前方を守る紙袋型シールドは本家R-TYPEのフォースを意識したものか。ホーミングビットはしばらく攻撃したら自動で自機の周りに戻ってくる仕様であり、使用中も他の武器は問題なく使える。
ミケ
ウインビーのカラオケ仲間の三毛猫。どうやって歌うのだろう。出かけてしまったウインビーを無理にでも連れ戻し、今晩もカラオケになだれ込むのが主目的。
装備はダライアスモチーフだが、極上パロディウスのミカエル&ガブリエルとは異なる解釈になっている。ネズミ型マルチボムは最大4方向に撃てるが敵を追尾せず放物線落下するミサイル、猫パンチ型の短レーザーはグレードアップで2連→3連と強化され、魚の骨型ウェーブレーザーは敵や地形に当たっても途切れずに貫通、そしておなじみグレードアップ。こたつ型フォースフィールドはアームのように重ね張りが可能で、装備するごとに机→こたつ布団→みかん→お茶という風にアイテムが増えていく。
空中戦曲はオリジナル。猫の鳴き声を思わせる高音が特徴の楽しげなメロディ。アメリカン・パトロールに似ていなくもない?
また、倒されると三味線になって落下する他、SFCでは放置していると猫の鳴き声が聞こえる特別仕様。
ドラキュラくん
PS・SS版のみの隠しキャラ。プロフィールがないので何故「幻のタコヤキ」探しに参加したのかは不明だが、原作でもヴァンパイアだてらにトンカツや焼きイモなどを食べたりしているようなので矛盾はない。因みに彼らは「幻のタコヤキ」を何故か「タコボール」と呼ぶ。
装備は前作同様のマクロミサイル、ラウンドバルカン、ホーミングショット、グレードアップ、コウモリに変身して全身を守るチェンジ。装備のモチーフはアクスレイである。
キッドドラキュラ
PS・SS版のみの隠しキャラ。プロフィールがないので、一族恒例の眠りについたはずが何故まだ起きていられるのかは不明。ドラキュラくんよりぶっきらぼうな話し方をする。
装備はサンダークロスモチーフで、斜めに射出された後傘が開いて真下にややゆっくり落ちるスプレッドボム、ロウソク型の長いテイルガン、ブーメランショットを放つリフレクトレーザー、装備のグレードアップ、前方を守る傘型シールド。テイルガンとリフレクトを使用する際には前作のマンボウ同様に対応した装備のコウモリ型オプションが付くのだが、こちらは最大2個でバリア判定があり、さらに最後に取った装備が本体にも反映される。
空中戦BGMは極パロのそれが『ドラキュラくん』1面に対し、こちらは2面BGMのアレンジとなり全く雰囲気が異なる。アレンジ具合も今回の方が強い。
妖精
各ステージには妖精が隠されており、ステージのある場所にショットを撃ち込むと出現してとると得点になるのだが、これを規定数獲得するとオプション項目に追加要素が現れる。
初回のみ青の妖精であり、これが獲得数としてカウントされ二回目以降はピンクの妖精に変化して得点のみとなる。
もっとも、オプション項目追加は隠しコマンドでも出現できる為、知っていればやり込み以外では気にする必要はない。ただしPS・SS版以降は妖精コンプリートでしか出せない要素も存在する。
ステージ
全体的にコナミの他のゲームを題材にしたものが多く、最新のゲームやマニアックなゲームまでいろいろなものが揃う。
ステージ1「ソウル」
ソウルと言っても韓国のソウルではなく「ソウルフル」とか「ソウルミュージック」や「星のカービィにおけるソウル」のソウルである。前作の最終ステージに引き続き「ディスコ」をモチーフにしているが、このディスコは近未来の大阪道頓堀に存在するとのことで、背景にはグリコ看板のパロディや通天閣型の電飾、てっちり料理店「づぼらや」のフグ型看板風ミラーボールなどの名物看板ネタが多数登場。更にアレンジ版では空中戦の背景に梅田スカイビル、通天閣、道中の背景にカニ道楽の看板が追加されている。また、看板で言うならコナミの看板が4つの風船に吊るされて飛んできて、今回も落とすことができる。タコ「あぁもう、いけず~」NORIKO「あら、いいのかい?」
BGMの元ネタは「ザッツ・ザ・ウェイ」。前作のハードコアテクノより少し前のディスコのイメージ。
一方PSP版では本編で唯一楽曲の差し替えを喰らったが、差し替え先はDDRの「Brilliant 2U」。懐かしの曲から最新の曲となり、これによって1面もコナミゲームパロディの仲間入りした。
ボスは「パンダのじゅでー&めろーら」。ステージ1からして二段階の変化があるボスで、最初は超巨大ミラーボールでミラーの破片を飛ばしてくるが、破壊すると「パンダのじゅでー&めろーら」が登場。ミラーボールとは全く攻撃が異なり、音符やダンスを繰り出す。
ステージ2「がっこう」
いきなりステージ2から「ときめきメモリアル」のきらめき高校をステージにした代物。中盤からモアイが出てくるという事態に。モアイ達をよく見るとセーラー服は着ているわ、髪型がアレだわで気持ち悪い。終盤の校庭では泡に包まれたセーラー服を着た女子高校生がハートを飛ばしてくる。タコ「まただよ……気色悪ぅ……」NORIKO「変な奴もいるもんだねぇ」
BGMはときメモの「jumping smile」「思い出の数だけ……」とクラシック曲「韃靼人の踊り」のリミックス。PS・SS版では隠し要素でボーカルバージョンになる。
ボスは「巨大ひかる&あかね」。まさかの前作のパロディウス軍団の一員がボスとして登場。実際に戦うのはひかるの方で、初見殺し要素がある。ちなみにPS・SS版では上昇中にあかねにショットを当て続けるとSFC版と違い怒って小突いてくるので注意。
ステージ3「草原」
「ツインビーシリーズ」をモチーフにしたステージ。ここでは雲を撃つとベルが出てくる等原作を再現している。
唯一中ボスが存在し、空中戦艦やその下部ハッチから飛び出すバロンビーと戦う。
BGMは出たな!!ツインビーの「風の贈り物」とクラシック曲「ラヴァーズ・コンチェルト」を繋げたもの。
ボスは「ボインビー」…見かけは相当アレだが、弱点が無敵になるパターンも混ぜてくる。タコ「サービス満点だね」NORIKO「お色気なら負けないわよ?」
ステージ4「お江戸」
「がんばれゴエモン」をモチーフにしたステージ。煎餅を掘削する必要のある地帯があったりと前作までのお菓子ステージの要素がある。その他にも要塞ステージのハンマーと前作の月ステージを組み合わせたような木槌、奇天烈将軍マッギネスのような連獅子地帯など和風な仕掛けに満ちている。タコ「よっ、日本一!」
BGMはベンチャーズの「ダイヤモンドヘッド」を意識したメロディーに、FCゴエモンのメインBGMを足したもの。このBGMは当時のCMにも使われた。
ボスは「ゴエモンコンパクト」。沙羅曼蛇のゴーレムに近い動きをしたり、エビス丸型爆弾を真っすぐ撃ったりしてくる。SFC版だとある程度ダメージを与えると頭が花魁に変化する。
PS・SS版は二段階目がエビス丸に変わり、攻撃が爆弾からの火柱→跳ねるフラフープに変化。NORIKO「あーらあら、エビス丸だったのかい」
ステージ5「お菓子」
これまでのお菓子ステージと特徴が異なり、実は「XEXEX」のステージ2をモチーフにしている。元ネタ曲は使われておらず、イントロに「2つのアラベスク」(SFC版とリメイク版でメロディが異なる)、メインに「ジュ・トゥ・ヴ」が使われている。
ボスは「デコレーションコアMk-II」。前作のデコレーションコアとは違い、ホイップクリームの弾幕を放ってくる。なお、撃破すると不意打ちを仕掛けてくるので注意。難易度によってはフェイントまで仕掛けてくる。PS・SS版はさらに三本の速度の遅い変則レーザーを描くように放ってくる。タコ「目ぇが回っちゃうよ」
ステージ6「ハイウェイ」
グラディウスシリーズお馴染みの高速スクロール面。ステージのモチーフは「リーサルエンフォーサーズ」。「だ!」「極上」の高速スクロールと違い、グラディウスシリーズのものにかなり近くなった複雑な構造の高速スクロールである。ちなみに難易度を最低にすると高速スクロールではなく通常のスクロールになる。背景は1面だがBGMは2面地下鉄のものを使用。
道中、何故かペンギンの敵(バケツに入って球撃ってくるヤツ)が妙にリアルなペンギンの姿になってたりする。
また、アイテムとしてコインがあちこちにあり取るとスコアに加算される。
PS・SS版は手前にリーサルエンフォーサーズのガンコンが現れてターゲットを表示して狙撃してくる上に後半はシャッター地帯が新たに追加される。タコ「撃てるもんなら撃ってみな……ホントに撃っちゃうのねw」
追加されたシャッター地帯はよく見ると背景がシャッター街になっており、極パロ1面のクレーンが色あせている上にガラクタが捨てられている。
ボスはSFC版だと対戦ぱずるだまの「とのさま」。倒される度にヅラを取り換えて復活し、原作通り→鉄腕アトム風→セーラームーン風の3段階ある。とのさまの攻撃で画面の半分が「こだま」で埋められてくるので、ホーミング扇子攻撃を避けるのが難しくなる。BGMは原典でのとのさま戦の曲。
PS・SS版だと「ネコ装甲列車」。「だ!」と「極上」に登場したネコ戦艦の最終形態で、ステージを意識してか地下の電車仕様となっている。前半は走行するコイツの部位破壊に徹しなければならないが、後半だと極上に登場したネコ戦艦と同じパターン。前半のモチーフはおそらくは「サンダーフォースⅢ(サンダースピリッツ)」の「ケルベロス」ではないかとされる。BGMは前半はオリジナル曲で、後半は「ボスBGMだ!」のハードコアテクノ風アレンジ。
ステージ7「ボスラッシュ」
SFC版とPS・SS版ではボスが異なるが、実質はほぼ同じ攻撃パターン。PS・SS版はAC版グラディウスⅢ同様に地面が存在する他、「対戦ぱずるだま」がモチーフとなりボス間にベルを出す敵が出てくる。
ザブ地帯はSFC版は「なると型ザブ」で、PS・SS版は「おおだま型ザブ」。
ボスラッシュ一番手はSFC版は「ビッグコア」。コア系ボスはパロディ色強めの派生形が多く登場してきたが、ここにきてご本人登場である。
基本的にいつものビッグコアだと油断してるとレーザーを一門ずつ遅らせて放ってくる事で連射レーザーに変えてきたり、いきなり突進して背後に回り後ろからレーザーを撃ってくる等、これまで無かった事をやってのける。
色は今までより銅色っぽくなり、コアは常時オレンジ色。緑色のレーザーは発射時に一瞬ドクロ型のフラッシュが見える。
PS・SS版は「ジョン・ワン次郎」。犬小屋(ドッグコヤ)とワン次郎の2形態を持つ。連射レーザー発射時の移動がシームレスになり、移動範囲も変わって自機の正面を上下するようになる。レーザーは骨型で、半回転してから飛ばされる。BGMはぱずるだまのキャラ選択のもの。
ボスラッシュ二番手はSFC版では「がんばれゴエモンゆき姫救出絵巻」に出てきた「女幽霊」。異なる特徴を持つ「通常発射」「上下反射」「自機追尾」の光弾を2発同時に放ってくる。SFC版のみ倒すと一つだけパワーアップカプセルをくれる。
PS・SS版は「ペンクロー」。消火用バケツを被った姿と素顔の2形態を持つ。光弾が皿の輪郭のような細長い形から氷そのものの丸い形になる。BGMはチャンス時のもの。ペンクロー「カナワンナァ」(早回し)
ボスラッシュの最後はSFC版は「ビッグバロンビー」。2段階の変化があり、翼の生えたブタっぽい装甲にバロンビーが入っている。最初は車輪状の物体を分離して追尾攻撃してくるが、装甲を破壊するとバロンビー本体が直接対決を挑んでくる。バロンビーが放つ弾を撃つと分裂して弾幕状になるので注意。
PS・SS版は「とのさま」。ビッグバロンビー形態→まるたま城そのもの、バロンビー→とのさまの姿となっている。弾は分裂前がおおだま、まるたま城形態及び分裂後がこだまの形。追尾攻撃は扇子型で、バロンビーと違い第二形態時にも使ってくるが、数が一つ減るうえにその間は分裂弾を撃ってこないので攻撃する隙ともなる。BGMはSFC版の再アレンジ。とのさま「出陣じゃあ」
乱入ステージ
PS版「アクシデントモード」のみの特殊ステージ。敵や障害物がポリゴンで描かれている。詳細は不明だが、プレイ中の隠しランクを満たしている場合に警告と共に割り込んでくる。ボスはいない。設定でその場復活にしているとミスしても継続できるが、戻り復活だとそのまま本来の次のステージに行く。
結構難易度は高め。乱入してくるパターンはランダムで、「火山噴火」「隕石群」「タコ触手」「超大型ミサイル交差」の4種類のどれか一つが乱入する。隠しコマンドでメニューから乱入ステージが連続するモードに入る事ができる。その場合のみ、前作のカプセル怪獣カプチーノに相当する敵がステージ間に登場する。
ステージ8「お祭り」
ここの空中戦のみグラディウスⅢの空中戦曲2「Try to Star」のアレンジ「ガンガンいこーぜ!最後の空中戦」に変わる。SFC版グラⅢではステージによる空中戦BGMの変化を入れられなかったので、パロディウスでリベンジした形。
最終ステージという事でお馴染みの要塞ステージ。モチーフは「グラディウスⅢ(SFC版)」のバクテリアン要塞を縁日仕様にしたもの。地形せり上がり地帯は、実は事前にどこが飛び出してくるかを提灯が点滅しているかいないかで判別可能。
中間ボスは壁ボス「要塞きんぎょやさん」。ハッチと砲身を破壊してしまえば無力になるのはSFC版グラディウスⅢの壁ボスと同じ。
後半は地形剥がれ地帯があるが、実パロの方が難易度が低い。また狭い通路がいくつもある所も存在し、悪名高きガーメイドをパロった蚊取り線香ももちろんいる。
そこを超えるとお馴染みカニ女こと「ちちびんたリカ」が登場。ただし、今回は高速移動パターンを持っている。
ラスボスはバクテリアンならぬ大ダコの神主(?)「ばくてり屋」。攻撃自体バクテリアンと変わらない。
そしてばくてり屋を撃破した先にある「幻のタコ焼き」がある所では…?
おまけステージ1「突撃!隣の晩ごはん」
おもちゃをモチーフにした無限スクロールのスコアアタック。SFC版やPCE版「パロディウスだ!」の流れを汲む、様々な仕掛けが盛りだくさんの長丁場。残機ボーナスは1機10万点。
BGMは「アイネクライネナハトムジーク」のアレンジ。
ボスは壁コアのように前と上下から攻撃してくるが、全て破壊可能な代わりにやたら弾数が多い。
おまけステージ2「P1-Grand Prin in 鐘鹿(べるか)」
レースゲーム風のステージで、前を走る敵をやっつけて走るタイムアタック。AC版グラディウスⅢの最後の最後の高速スクロール地帯ばりに急カーブが多く、スピードアップのレベルをかなり上げないと結構キツイ。
BGMは「Truth」のパロディ。PS・SS版「P1-Grand Prinのテーマ」とPSP版「Paruth」ではメロディとアレンジが異なり、前者はテンポが速く疾走感のあるBGM、後者はよりテンポが原曲に近いヒロイックなアレンジになっている。
余談
SFC版「極上」に引き続いてビックバイパーのバリアはフォースフィールドがデフォルトだが、ACの「極上(含む他のシリーズ)」はシールドである為に最初からフォースフィールドなのはこの一作だけである。
また、ロードブリティッシュは沙羅曼蛇仕様である為マルチシールドになっているのも唯一。
実は「Forever with me」はセクシーパロディウスよりも後にリリースされている。
ステージ1ボス「パンダのじゅでー&めろーら」のBGMはジュディ・オングの名曲「魅せられて」だが、これだけは開発スタッフのこだわりが強かったらしく、曲差し替えが起きた「パロディウスポータブル」でも一切差し替えられていない。むしろSFC・PS版・SS版でもJASRACの認可シールがパッケージに貼られているあたり、著作権料を払ってでも使うという拘りだったという。
ステージ2『学校』のPS版&SS版は隠しコマンドでボーカル版に変わるのは先述したが、歌詞自体はときめきメモリアルの複数あるボーカル曲の歌詞を継ぎ接ぎしたものである。
ちなみに実況そのものは単なるネタだけではなく、道中の敵出現の方向とタイミングで警告してくれたり、さりげないヒントやボスの弱点を教えてくれるナビゲーションにもなっている。
意外と気付かないが、グラディウスⅡのパワーアップ以外のボイス、特にボス遭遇時の「Shoot it in a head!」等に相当する。
PS版・SS版ではエンディングでアレらしきものがスタッフロールの背景で上空に登って行くパターンがある。大丈夫かコレ。
関連タグ
DDR(ダンスダンスレボリューション):PSP版ステージ1の元ネタ
ときめきメモリアル:ステージ2の元ネタ
ツインビー:ステージ3の元ネタ
がんばれゴエモン:ステージ4の元ネタ
XEXEX:ステージ5の元ネタ
リーサルエンフォーサーズ:ステージ6の元ネタ
対戦ぱずるだま:SFC版ステージ6ボス、PS/SS版ステージ7の元ネタ
グラディウスⅢ(SFC版):ステージ8の元ネタ
スーパーマリオブラザーズワンダー:道中のあちこちにいるおしゃべりフラワーは元々は実況機能となるものから変更されたもの。