八奈見乗児
やなみじょうじ
生没年 1931年8月30日〜2021年12月3日
本名は白土 繁満(しらと しげみつ)。東京都出身(実際の生まれは満州で、日本本土に引き上げてからは福岡県で育った)。
TV創生期から前線で活躍を続けた日本声優界の大御所のひとり。
タイムボカンシリーズの所謂三悪の発明家キャラが非常に有名。各キャラに共通する特徴としては、細身・ズル賢い性格・出っ歯・(特にボヤッキー以降)「私/あたし」、「〜のよ、だわ」などのオネエ口調といったものがある。
「ヤッターマン」ではボヤッキーの有名な台詞として「ポチッとな」「ハァ〜イ、全国の女子高校生のみなしゃ〜ん」「今週の山場〜っ!」「イケズ〜」「いくわよ~」など数多くの名文句を残しているが、これらはその殆どがアドリブだった。スタッフも心得ていて、シリーズ中盤から後期になると八奈見の台詞部分の尺に余裕を持たせ、アドリブを入れやすいようにしていたと言う(似たような逸話が同じくアドリブの鬼才として知られる千葉繁にも存在する。該当項目を参照の事)。
テレビ番組などでの顔出しはNGとしており、実写版『ヤッターマン』で小原乃梨子とたてかべ和也が顔出しで出演した際にも、唯一彼のみ出演せず、その代わりボヤッキーのモデルである笹川ひろしが共演していた。
しかし一部の書籍、事務所公式プロフィールには写真が掲載されており、ボヤッキーやグロッキーに似たスリムな容姿をしていることが確認できる(ちなみに、声優が決まる前からグロッキーのデザインは決まっており、八奈見とそっくりなのは偶然とされている)。
他にも様々な役を演じるが、年齢を重ねてからは特に好々爺役を演じる機会が多くなっていた。
『ドラゴンボール』シリーズにナレーションと幾つかの役で長く出演していたが『ドラゴンボール改』の時点でナレーションと北の界王役を残し、ブリーフ博士(ブルマの父)、バビディを降板。ブリーフ博士は田中亮一、バビディは島田敏が引き継いだ。
その後2015年9月25日、療養の為に声優活動の休業を発表。『ドラゴンボール超』にナレーションと北の界王で出演中だったが第12話を最後に降板、両方とも第13話からは龍田直樹が務めた。
それ以降は全ての仕事をキャンセルし、ファンからも不安視されていた。一応公式には休業扱いだったが、親交のある戸田恵子が自身のブログで「勇退された」と言及していた。
仕事復帰は先の通り勇退したことで叶うことはなかったが、私生活では元気そのもので後輩達との関係は続き、しばしば八奈見の元へ来訪する後輩達に、面白い話を聞かせてその元気を分け与えていた。
ナレーションを担当していた『金スマ』では、毎年の飯島愛追悼VTRのみ限定的に出演。また、2021年5月7日放送の同番組で青二プロダクション所属の声優が特集された際は、出演は無かったものの顔写真のパネルがスタジオに設置されると共に「金スマナレーター 今回は欠席」とのテロップが表示された。
2021年12月3日死去。享年90歳。長年幾多の作品に出演してきたこともあり、同業者である古谷徹、古川登志夫、堀川りょう、沢海陽子、山口勝平らの他、多くのアニメファンがその死を悼んだ。
休業(事実上の引退)後の後任については各項目を参照のこと。
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『とべ! アンパンマンヒロインズ!』異様な人気です。皆さん、ありがとうございます。でも、なぜ!? その割に、ボクが好きな『タイムボカン・パスティーシュ』はあまり読まれていない・・・。というわけで、この作品ができました。声優さんネタのため、ボクもあまりわかっていないマニアックなキャラクターを引っ張ってきています。この作品の主役である彼女については、ET-KINGや腐男塾の歌に乗せて踊っていたデフォルメヴァージョンだと思ってくださいませ。8,944文字pixiv小説作品