「いつか逆転してやるからなぁ!!」
CV:八奈見乗児
概要
タイムトラベルを介して物品を顧客に届ける業界第二位、シャレコーベリース社の中で業績最下位のオストアンデル北部支社の部長。
しかし裏の顔は業界一位タイムリース社を妨害する三悪、クリーン悪トリオの1人。
タイムボカンシリーズに登場する三悪の歴代頭脳系キャラの中で本編唯一の妻帯者(本編終了後、ボヤッキーはおハナちゃんと結ばれている)。
また、小説版では本名が「小杉念」であるとされており、それを捩った渾名ではないかと言われている。
ムンムンとともに揃って遅刻の常習犯であり、社内電話を私用した部下の給料から1万円天引きして尚且つ懐に入れようとしたり、交際費と称して温泉旅館で豪遊してお土産代まで経費で落とそうとするなど勤務態度は勤勉ではない。
(キョカンチンは軍務経験があるらしく、他の三悪体力担当に比べて実直で真面目な生活をしており、始業前にはオフィスに居ることが多い)
歴代三悪の中でも有能な男であり、磁気によって逆転王の合体を阻止したり、パワーアップしてサンパツマンになるなど様々な活躍を見せている。ただし詰めが甘い。
第30話で悪玉サイドが初勝利を遂げた際も、止めを刺したのは隠球四郎であるが、そこまでの過程でイッパツマンを追い詰めたのはコスイネンの策略だった。
まず、イッパツマンを呼び出すキーと思われる放夢ランとハル坊を誘い出すため、中世ヨーロッパでタイムリース社にニセ発注を出すが、それについては同期の男に手伝ってもらいましたとコスイネン自身が種を明かしている(いつものようにトッキュウザウルス妨害の司令を出しに来たコルドーに対してその内容を言い当てたため、コルドーは思わず場繋ぎキャラのアクションを取ってしまうほど驚いた)。つまり、人望がある。
そしてコスイネンの切り札は自ら開発した瞬間硬化弾だった。予算をケチったために速乾性に難が残ったが、最終的には逆転王の動きすら止めている。
しかし名前が現すようにせこさが災いし、巨大メカ戦ではミスを犯し毎回成敗され、妨害作戦は毎度失敗する。
ただし毎度コスイネンのせいかといえばそうでもなく、実際にメカを制作する、シャレコーベリース社下請けのマシンフレンド社の今市のせいであることも多い。
今市とは「市っつぁん」「コスの旦那」と呼び合う仲だったが、メカの完成度に不満の残るコスイネンと、その支払いを滞らされ、さらに新規メカの制作費をギリギリまで削られる今市とは、だんだん険悪になってしまう。
ただ、最終回ではシャレコーベリース社が倒産(計画倒産)したこともあり、そのわだかまりを解いて、蕎麦の屋台で日銭を稼ぐクリーン悪トリオの前に、お中元と称して巨大なつづらをもって現れた(ただし、その中身は……)。
一方、イッパツマンに直接白兵戦を挑むなどかなり肝の据わった人間である。黒幕・ドン・コン・コルドーから、タイムリース社が受注した、部下の結婚式用のウェディングケーキの輸送を妨害するよう命令されたとき、仲人役でもあったコスイネンは「仲人といえば親も同じ……そんな人の道に外れたことが出来ますかってんだ!」と、これまたタイムボカンシリーズ屈指の名台詞を吐いて拒否した(ムンムン、キョカンチンも同調する)。
敗れるたびに3人で酒をかっくらい「人間やめて別のものになりますか……」「でも人間やってりゃいつかいいことがありますよね」と明日の業務に勤しむ姿は涙を誘う。
『タイムボカン王道復古』ではイッパツマンから逆転王を借りてくるという奇策を用いた。
平成版『ヤッターマン』でゲスト出演し、「いつか逆転してやるからなっ!」の名ゼリフを披露した。
特技は蕎麦作りで、本編14話では生活費の足しにと(わざわざ有給を使って、しかも副業禁止なのに)キョカンチンと立ち食いそば屋でバイトしており、脱サラして二人で開業しないかとキョカンチンに持ち掛けていた(ムンムンにはボロカスにこき下ろされていたが)。実際本編終了後はそれで暮らしていたらしい。
また『王道復古』以前に堅気になっていたボヤッキーに蕎麦打ちを仕込んだのはコスイネンである。別名、“月見のコスイネン”。ムンムンが夢で見た50年後のコスイネンは、立ち食い蕎麦屋チェーンを起業し、タイムリース社・シャレコーベリース社に勝るとも劣らない大企業に発展させていた。
現代日本のロボット工学の権威である、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの所長、古田貴之氏は、「僕は天馬博士と言うよりは、コスイネン」「コスイネンは僕の永遠のヒーロー」と評している。
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