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イタダキマン

いただきまん

三千世界を乱すやつ…、ここで会ったがこんにちは!!
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概要

タイムボカンシリーズ第7作目。
オシャカ学園のオチャカ校長は、お釈迦様からの啓示を受け、西遊記の一行の末裔である、学園の優等生3人たてまえトリオにオシャカパズルを集めるよう指示を下す。
ところが、オシャカ学園入学を目指すヤンヤン・ダサイネン・トンメンタンの三悪・二束三文トリオがそれを奪って裏口入学を企んでいた。彼らは各地の妖怪と手を組み、竜子ちゃんが変身するデンデンメカと一心同体させてパズルを集めようとする。
しかし、その時々に三悪といっしょに行動する少年・孫田空作(中の人田中真弓)がイタダキマンに変身する。ここで会ったがこんにちは!!

「主題歌を山本正之が歌っていない」「善玉と悪玉が普段一緒に行動する」「ヒーロー自身が巨大化する」など、さまざまな新要素が組み込まれた。
結果、視聴率的に大ゴケし、途中で番組が打ち切られた。山本はイタダキマンをシリーズとして認めていないと、ファンの中でも議論が割れている。『平成タイムボカン』の主題歌にイタダキマンの名前だけ入っていないのは事実である(山本の場合、それ自体をネタをして遊んでいる可能性もあるが)。
また『逆転イッパツマン』までのメインライターであった小山高生もマンネリという理由でシリーズ構成を外され、脚本のみの参加という要請を受けていたが、その脚本も1本(第7話)書いた時点で「オチャカ校長にお釈迦様の霊が乗り移った」という設定に小山が「不謹慎だ」と反発したことで、結果として降板することとなった。小山自身、これまでのようにシリーズ構成の役職のままだったら降板できなかっただろうと、結果的にシリーズ構成を外されたことをよしとしている。
一方、後に削除した小山の公式サイトの本作に関する文章では、マンネリではなく山本と小山がフジテレビ側のプロデューサーと軋轢を起こしてシリーズ構成を外されたこと、山本と小山が本作の打ち切りに対して喝采をあげたことが記されていた。

土曜8時戦争前哨戦に散ったイタダキマン

なぜこのような強引なテコ入れが行われたのかというと、開局当初からエンターテイメント性を重視し、「視聴率優先」志向のフジテレビにあって、当時長期にわたってどうしても視聴率を確保できず、赤字打ち切りが続いていた時間帯があった。それが土曜日20時からの放送枠。そこには当時一世を風靡していたザ・ドリフターズ主役の『8時だョ!全員集合』が押しも押されぬお化け番組として君臨していたのである。
現在のように赤外線リモコンで1発選局できる時代とは異なり、この頃の多くの家庭のテレビはロータリー式選局、しかもたいてい1家に1台とあって、チャンネルは1度変えられると長い時間そのままだったり、あらかじめ見たい番組のチャンネルに数時間前からあわせっぱなし、ということが多かった。それも手伝って、TBSは土曜日19時『まんが日本昔ばなし』・19時30分『クイズダービー』・20時『8時だョ!全員集合』の鉄壁のラインを築いていたのである。
他の在京キー局にとって手詰まりに近い状態に対して、フジテレビの打開策のひとつがすでに人気のあるタイムボカンシリーズをクイズダービーにぶつけることだった。
これに伴い、イタダキマンはそれまでの土曜18時30分から19時30分に移動させられてきたのである。
ところが、結果として数々のテコ入れがことごとく裏目に出てしまい、クイズダービーに対抗するどころか既存のファンの支持すら失って打ち切りの憂き目にあうのである。(当時、時代劇での「土左衛門」が発見された後番所まで届けるために戸板に乗せられて川を流されるという場面になぞらえて『板を抱いた』と形容された事がある。)

失敗の要因になったテコ入れ要素は要するに顧客が本当に必要だったものが理解できていなかったことが原因である。が、(最近ではそうでもなくなったが)マーケティング上手だったフジテレビにしては珍しいポカである。
いかに磐石に見えるシリーズでもボタンをひとつ掛け違えれば見事に沈むという例である。わかってるか、そこ

これが原因でこの後タツノコプロとフジテレビの関係自体がギクシャクしてしまい、1987年にタツノコプロはフジテレビ制作番組から全面的に撤退する。タツノコプロはこれ以降テレビ東京の制作番組を数多く手がけ、「アニメのテレ東」の原動力となった。
一方、フジテレビは1985年に『ハイスクール!奇面組』を放映。この頃『全員集合』の王座を脅かしつつあった『オレたちひょうきん族』の援護射撃を受け、ついに『クイズダービー』に土をつけることになる。

その後の扱い

しかし、よくも悪くもシリーズファンの印象に残っている作品であり、スタッフや声優もかえって早く終わったことをネタにしている。(公式が末期)
ただし、主人公の声優を務めた田中真弓は、後にラジオ番組でタイムボカンシリーズの話題が出た際、「私がタイムボカンシリーズを終わらせてしまった」と生番組で泣き出してしまったことがある。

タイムボカン王道復古』で、「伊達に8年浪人してたわけじゃないわよ~!!いけいけー!」(ヤンヤン)「そうですよ、ボクちゃんたちもこれでメジャーよ」(ダサイネン)「おーっと、いきなりコケた!まさにシリーズを象徴してますねぇ」(トミー・ヤマ)や、
テレビゲーム『ボカンGoGoGo』での「大丈夫かしら?あたしたちって、ほら、競争って…苦手じゃない?」(ヤンヤン)「大丈夫ですよ、ヤンヤンさん。なにせわれわれ、テレビでも一番早くゴール迎えちゃいましたから」(ダサイネン)「どびぃ~ん!!」など、その自虐ネタには脱帽。

関連タグ

タイムボカンシリーズ竜子ちゃん公式が末期

作品スタッフ

原作タツノコプロ企画室 九里一平
製作吉田健二
企画岡正
総監督笹川ひろし
担当ディレクター植田秀仁
キャラクターデザイン天野嘉孝
サブキャラクター上北実邪、上北希沙(上北ふたご)
キャラクタースタイリング水村十司
メカニックデザイン大河原邦男
脚本酒井あきよし 筒井ともみ 他
演出・絵コンテうえだひでひと 笹川ひろし 他
シリーズ構成酒井あきよし
原画作督水村十司 西城隆司 他
音楽神保正明 山本正之
プロデューサー井上明 大野実
制作タツノコプロ フジテレビ
放映期間昭和58年(1983年)4月9日~9月24日
放送回数19回(全20話 野球中継のためキー局では1話未放送)
声の出演
  • 孫田空作(イタダキマン)  田中真弓
  • 三蔵法子  及川ひとみ
  • サーゴ・浄  島田敏
  • 猪尾八ツ男  西村智博(西村朋紘)
  • オチャカ校長  及川ヒロオ
  • カンノ先生  梨羽雪子(梨羽侑里)
  • ヤンヤン  小原乃梨子
  • ダサイネン  八奈見乗児
  • トンメンタン  たてかべ和也
  • 竜子  坂本千夏
  • ナレーター 他  富山敬

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