「逆転王見参!」
概要
タイムボカンシリーズ第6作『逆転イッパツマン』に登場する主役機で、いわゆる1号ロボにあたる。
身長:38m 体重:81t
メカデザイン:大河原邦男
豪速九が操るサイキックロボットである初代イッパツマンの操縦する弾丸ヘッド号と、トッキュウサウルスの胴体が変形合体する。胸部のダイヤ型コンバーターから太陽(光)エネルギーを吸収・増幅し動力とする。
主に各シナリオのBパートにて、本作の悪役であるクリーン悪トリオが操る巨大ロボ「メカレスラー」に苦戦するイッパツマンのサイキックエネルギーに反応して登場する。
苦戦する事もあったが最後には必ず勝利を収め、文字通り『逆転』しイッパツマンに勝利をもたらした。
合体前のメカ
弾丸ヘッド号
ハル坊からのピンチ通信を受けたイッパツマンが現地に駆けつける際に使用する。
逆転王の頭部であり、分離中は小型戦闘機として活用される。移動用に使われたが、合体を阻止された際に単独での戦闘を強いられたときがあった。
逆転王に変形する際は、座席がガラスハッチからメインカメラ部分へ移動する。
トッキュウザウルス
普段はタイムリース社が顧客のもとへ依頼品を届ける為に運用されるタイムマシン型運搬メカ。運搬用カーゴを尻尾に牽引しており、この中に依頼品を収納する。物の大きさによって卵型のコンテナを追加、その際にはカーゴの上に乗せる形になる。外部牽引であるため比較的大型の依頼品を運ぶことができる反面、カーゴが狙われやすい位置にあるため、攻撃にさらされやすい欠点も生じている。
コックピットは頭部にあり、口からタラップが下りそこから搭乗する。目の部分もハッチとなっており、状況に応じてそこから乗り降りする場合もある。
胴体が逆転王のメインパーツを兼ねており、逆転王に変形する際に分離する。
分離後はリリーフドンに変形し、単独行動が可能。その際に開いた胴体スペースにコンテナを収納する。逆転王を乗せることも可能だが劇中ではそのシーンはない。
トッキュウザウルスのほかにも、各支社に「トッキュウペリカン」や「トッキュウペンギン」などの動物型運搬メカが配備されている。
武器
手持ち武器は光子エネルギーを収束させ実体化させたものを使用する(三冠王も同様)。
- 魔伸棒:伸縮自在の棍棒。状況によって投げ槍やムチとして使用。拘束に使用することもある。
- 正義刀:青龍刀のような形をした剣。投てきする場合も。
- 逆転シールド:ホームベース(ドーム型球場にも類似)をモチーフとしたシールド。
- 大逆転光線:一度だけしか使用しなかった逆転王唯一の飛び道具。胸部から照射され対象物を消滅させる。
本編以外での登場・活躍
タイムボカン王道復古
コスイネンがイッパツマンから借りてきたという設定で登場。
原作では三冠王の様にAIが組まれていたかは不明であったが、本作では三冠王同様自我を持ち、敵対していた大巨神の様に喜怒哀楽がハッキリとしていた。
声は原作でイッパツマンを演じた富山敬氏が担当した。
大巨神に対抗する為に呼び出され剣を交えるが、最終的に二体は和解。
それを良しとしないクリーン悪トリオから悪口を言われ激怒、大巨神の「大激怒」の後で「右に同じ」と言って魔伸棒をシャレコーベバギーに叩き付けて破壊した。
タツノコvsカプコン
イッパツマンのLv3ハイパーコンボ技で登場。
画面後方に出現してイッパツマンをアシストする。
テーマソング
「嗚呼!逆転王」歌:山本正之
劇中では変形シークエンス時とクライマックスで流れる事が多かったが使用されたのは専らインストゥルメンタルverであり、ボーカル入りは逆転王としては最後の勝利となる第29話でしか流れなかった。
その後、三冠王登場に伴い一部歌詞を変更した「嗚呼!三冠王」が製作され、そちらは三冠王の変形シークエンス時に何度もボーカル入りで挿入されたものの、即興でアフレコスタジオで歌ったものであるため、正式なレコーディングはされておらず単体でのCD化はされていない。
「トッキューザウルスの歌」歌:山本正之
主にトッキュウザウルスが移動する際に使用。
後継機のトッキュウマンモス登場後も主にインストゥルメンタルverが使用された。
関連タグ
タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン イッパツマン 三冠王(逆転イッパツマン)
ネタバレ
ここからネタバレ注意
第30話『シリーズ初!悪が勝つ』にてコスイネンの使った瞬間硬化弾で動きを制限されたところを、隠球四郎のダイヤモンド弾丸で頭部を撃ち抜かれたことにより操縦系が破壊、行動不能に陥りイッパツマン自身も二発目のダイヤモンド弾丸により爆散してしまった。
次の第31話から後継機である三冠王に交代し劇中での役割は終えるが、第32話ではホームベーサーにて弾丸ヘッド号が修理される様子が映り、トッキュウザウルスも最終話のエピローグで豪がメンテナンスをしていた為逆転王も健在であると思われる。
なお、劇中では最後まで逆転王と三冠王が共闘する姿は描かれなかった。
当時スタッフがそこまで想定していたかはわからないが、百均などで見かける瞬間接着剤を使った経験があるなら解るように、コスイネンの瞬間硬化弾はなまじ完全に乾くまでにタイムラグが生じるため、関節部などに薬剤が浸透していることが想像できる。こうなるとほぼ完全に分解しつつ薬剤を除去して修復不可能な部品は交換して……と、なまじ人型ロボットという大柄でありながらも精密な機器であるために復旧までにはとてつもないマンパワーを要したはずである。