CV:富山敬(TVアニメ本編)/松本保典(ゲーム『ボカンですよ』『ボカンGoGoGo』)/加藤将之(ゲーム『タツノコvsカプコン』)
概要
タイムボカンシリーズ第6作『逆転イッパツマン』の主人公にして、これまで少年少女が主役だった同シリーズの主人公としては初めての成人男性。20歳。
本作のメイン舞台であり、作中でのリース業トップの業績を誇るリース会社『タイムリース社』にて運搬メカの整備士として働いている青年。
過去は孤児で生まれて間もなく両親に捨てられており、孤児院ビクトリアサンダースホームの園長に拾われそこで逞しく成長した。
顔立ちは非常に整っており、多くの女性社員からは「豪さん」と呼ばれ人気を集めている。
その中でも、特に運搬メカ『トッキュウザウルス』及び『トッキュウマンモス』の乗務員にして本作のヒロインである放夢ランからは好意を寄せられており、豪も彼女を信頼している。
しかし、豪の性格上どんな女性に対しても良くも悪くも優しく接する為、ランから嫉妬されてしまうこともちらほらあった。
偶然とはいえ、ライバル企業である『シャレコーベリース社』の支社長にして本作の三悪リーダームンムンに一目惚れされてから彼女から密かに『ミスターX』と呼ばれ片思いされており、物語後半で「ミスターX=豪(ライバル企業の社員)」だと思われた際には、彼女自身はどうすれば良いのかと葛藤していた。
ハル坊に緊急時にと渡してある通信機から連絡を受けた際にはイッパツマンを現地に派遣していたが、顔立ちが似ている事からランからは当初から「豪=イッパツマン」だと考えていた。
逆にハル坊は別人だと思っていたが…
中盤以降の活躍
ここから物語中盤からのネタバレあり
クリーン悪トリオの策略によって窮地に追い詰められるラン達を助ける為にこれまで毎回のように三悪と戦い勝ってきたイッパツマンであったが、第30話にて隠球四郎の撃った「ダイヤモンド弾丸」により愛機『逆転王』は中破し、イッパツマン自身も爆発して散ってしまう。
その後、暫くの間豪も姿を見せなくなってしまい「豪=イッパツマン」だと思っていたランはショックのあまり暫く立ち直れないままでいたが、第31話にてラン達のピンチに駆け付けたのはイッパツマンその人だった。
実は、第30話まで登場していたイッパツマンは豪のサイキック能力によって動いていたロボットであった。
彼は幼少期から超能力を身につけており、孤児院で生活していた頃からその片鱗を見せていた。
サイキックロボットの方のイッパツマンが破壊された事によって、スーツを強化した上で豪本人がイッパツマンに変身し戦う事となる。
ただし、新イッパツマンは星ハルカのサイキック能力との共鳴が力の鍵であり、彼女の力に依存する部分がありそれが弱点とも言えた。
このような経緯からハルカはイッパツマンにとって必要な存在であるが、その『必要』という意味を誤って捉えたランが会社を一時的に飛び出す原因にもなってしまうが、豪自身はあくまでランを「共にクリーン悪トリオと戦う仲間」として意識しており、ひとりの女性として意識するような言動は最後まで見受けられなかった。
余談
- 豪のオリジナルキャストである富山敬氏は一作目のタイムボカンからナレーターの声優として長年出演しており、本作で遂に主人公に抜擢された(以前から担当していたブタなどのメカキャラや、前作ヤットデタマンの準レギュラーで本作でもゲスト出演したささやきレポーターなども兼任)。これに伴い、本作のナレーターは鈴置洋孝氏が担当している。
- 格闘ゲーム『タツノコvsカプコン』では家庭用移植版から登場。性能は比較的使いやすくまとまっており、逆転王を召喚する技もある。