CV:つかせのりこ
概要
6歳の少年にして、『逆転イッパツマン』のメイン舞台であるリース会社「タイムリース社」本社の社員(劇中でボーナスを貰う描写もしっかりとある)。
両親もタイムリース社の社員であり、現地のセールスマンとして19世紀のオーストラリアに駐在しておりなかなか帰宅出来ない為に普段は従姉妹で同じくタイムリース社の社員である放夢ランの住む社宅で共に暮らしている。
仕事はランやロボットの2-3と共にあらゆる時代にいる依頼人の元へリース品を届ける事で、タイム運搬メカ「トッキュウザウルス」の乗務員として日々駆け回っていた。
劇中では基本的にコメディリリーフの立ち位置にいたが、第18話では離れた場所へ赴任中の両親の元へ(私用で勝手にトッキュウザウルスを使って)行き、母親の誕生日を祝うなど年相応な一面も見せた。
ランが主人公である豪速九へ恋心を抱いている事を知っており彼女の恋を応援しているが、不器用なランの振る舞いに痺れを切らして2-3と共におちょくりつつも発破をかける事もしばしばあった。
緊急時にイッパツマンを呼び出す為の発信器を携帯しているが、『イッパツマンは豪さん』と決めつけているランと違いハル坊は『イッパツマンと豪は別人で、豪がイッパツマンとコンタクトをしている』という考えだった。
事実、第24話で豪の秘密の一部を目撃した際は疑念から確信へと変わったのだが、この時のハル坊は高熱により意識がもうろうとしており目撃してすぐに意識を失ってしまったので「ただの夢」として周りから処理され相手にされなかった。
第31話からは修理の為に前線から一時離脱したトッキュウザウルスに代わって新たに配備された「トッキュウマンモス」の乗務員となった。
このメカは緊急時に三冠王へと変形するが、その際にハル坊とランの座席がミサイル砲へ移動し三冠王の胸部へ合体する。
これによって今までイッパツマンに護られるだけだった彼等もイッパツマンと共に闘う戦力の一人となったが、これはシャレコーベリース社との争いが激しさを増す中で彼等を護る最善策であった。
同時期に豪とイッパツマンの秘密も知ることになり、彼と共にシャレコーベリース社と戦う決意を固め、最後まで戦い抜いた。
余談
担当声優のつかせのりこ氏は1989年に43歳の若さで死去している。
その後の2007年に2-3の声優であり逆転イッパツマンを含めたタイムボカンシリーズの多くの主題歌を担当した山本正之氏によるセルフリメイク曲『逆転イッパツマン!3C』では、同じく本楽曲製作時には既に亡くなっていた豪役の富山敬氏とナレーター役の鈴置洋孝氏への追悼の意を込めて彼等の劇中での台詞が抽出され楽曲にも挿入され、新たに3番目の歌詞も製作された。
つかせ氏の声は使用されなかったが、挿入された豪の台詞がハル坊へ話し掛けるものであり彼女に対しての追悼の意もしっかりと込められている。