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三冠王飛来、此処に参上!

CV:稲葉実


概要編集

身長:48m 体重:70t


隠球四郎の放ったダイヤモンド弾丸により操縦系を破壊され、修理の為に暫く前線から退く事になった逆転王の後継機。タイムリース社の地下にあるホームベーサー内で製造された。一人称は「私」。

本来なら有人機である逆転王のサポートとしての運用を想定していた(銃火器を装備しているのはそのため)が、上記のアクシデントにより逆転王が使用不能となったため急遽有人機として仕様変更されたものである。AIで稼働する仕様なのはその名残といえる。


タイムボカンシリーズではメインメカの交代は今までに何度かあったが、同一番組内での人型ロボの乗り換えイベントはタイムボカンシリーズは勿論、当時の他のロボットアニメでもほぼ無く、『戦闘メカザブングル』のウォーカー・ギャリアに次いで二番目の事例となった※。ただし1号ロボである逆転王が事実上退場となったため、三冠王はギャリアより『ゲッターロボG』の立ち位置に近い。

理由としては前作のロボがバリエーション的に展開しにくかったこととプレイバリューに限界を感じていたこと、前々作以前のロボのバラエティさを復活させるためにもう一体ロボを追加する案が浮上したことによる。


※ウォーカー・ギャリアの方が約一ヶ月登場が早かったが、乗り換えイベントの先駆けになったという意味では同期にあたる。


逆転イッパツマン 三冠王

豪速九自身が変身した新イッパツマンからのサイキックエネルギーを感知しトッキュウマンモスから上部分が分離(その部分はリリーフカーへと変形する)、残った四肢部分が逆ブリッジ状態から変形、弾丸ブースターが頭部及び背部バックパックとして合体し、誕生する。

この際トッキュウマンモスの背側部に備えられていた二基の銃座部には左舷部分がハル坊、右舷部分に放夢ランが乗り込み、胸部へ合体する。

基本的にイッパツマンが操縦するが非常時には自律行動も可能。ただし行動範囲は限られる。


イッパツマン一人で操縦していた逆転王と異なり三位一体となり闘うスタイルとなったが、これにはクリーン悪トリオのレスラーメカ、第32話以降に登場したスポーツメカ等敵メカがより強力になっていく中で彼女らを守る最善策として考案された事による。

逆転王&三冠王

逆転王との共闘も期待していた視聴者もいたが、最終話でもそれは実現しなかった(その代わりと言っていいのか、最終話ラストには修理されたトッキュウザウルスが予備機として待機していた)。上記で述べた通り2機の共闘も考えていたが、作画スタッフの負担の関係上行われなかったようだ。

武装編集

  • 胸部バルカン:マンモスの両脇の銃座が分離し胸部に合体。コックピットがありここから操作して発射することが可能。左右にコックピットがあるがどちらか一方にパイロットがいれば動かすことができる。
  • 三冠トマホーク:片刃。接近戦で使用するが、ブーメランのように投げつけることもある。
  • 三冠シールドマンモスの頭蓋骨を模した牙付きの盾で、防御のみならず牙を用いて攻撃に転じることもある。
  • 三冠アームガンスナイパーライフル型の光線銃。使用頻度が高く、なおかつ三冠王自身のAIによる精密射撃が可能なため、ラスボスであるコン・コルドーの母船も一射だけで撃破している。
  • 三冠炎熱ブースター:赤熱化した背部のウイングを射出し、対象物を切り裂く大技。

弾丸ブースター編集

新イッパツマンが搭乗する中型戦闘機。合体時は三冠王の頭部及び背部バックパックになる。ホームベーサーから発進する際にウイングを収納した状態で射出される。

逆転王と異なり合体後にイッパツマンをトラクタービームを用いて腹部コックピットへと搭乗させる仕様であるが、稀に逆転王同様の搭乗方法を取ることもあるため、シート自体は移動可能のようである。


トッキュウマンモス編集

SD三冠王で変形シーンを再現

リリーフドンを残し大破したトッキュウザウルスの代わりに配備されたタイムリース社の運搬メカ。

4足歩行を活かすことでザウルスでは行くことが困難な悪路での運搬を可能とし、足首のバーニアを吹かすことで飛行することも可能。ザウルスでは外付けのカーゴだったのに対し内部ペイロードを確保することで内蔵式に変更、盗難防止のセキュリティが強化された。中には荷物移動用のクレーンが設置されている。護衛用としてだがこの状態でも側面の銃座からバルカンを発射することは可能。


三冠王合体時は上部が分離し、牙と鼻部分を収納、リリーフカーとなる。この状態ではリリーフドン同様車輪走行に変更される(この状態でもホバリングは可能)。その際、ランとハル坊が銃座に移動し2-3のみがコックピットに残る形となる。連携も強化されており、カーゴハッチを展開し三冠王を搭乗させることが可能となった。


コックピットは頭部にあり、搭乗時は鼻からタラップが伸びそこから中に入るのだが、鼻の中からコックピットへ行く際に空気圧でコックピットへと押し出される、というかなり無茶な搭乗方法をとっている(一応エアバッグ完備で安全性は確保されているが、危険極まりない搭乗方法である)。内部にはしごが設置されているので降りるときはそれを使用する。それとは別に目の部分からも搭乗口があるので、状況に応じてそこから乗り降りするシーンも見られた。




無敵の強さと勝ち方編集

三冠王は確かに無敵の強さを誇るのだが、一方で浮上して逃げる水泳メカの尻を三冠アームガンで撃ち抜いて倒す(ビームは頭まで突き抜けた)、突進する剣道メカの足元にリリーフカーをぶつけて転ばせるなどせこい勝ち、えげつない勝ち方もあるのが特徴である。

スポーツメカは能力を発揮されれば苦戦は必至の強敵であるだけに、わずかな隙も見逃さずに狙い、あるいは隙を作るのは戦術として全く正しいことではあるのだが、たまにクリーン悪トリオを応援したくなるような戦法があるのもまた確かである。


まぁ、それを言ったらシリーズ前作大巨神なんか三冠王よりも結構エグいことやってたりするんだが。


しかし、コスイネンが逆転王に対して非常に有効だった瞬間硬化弾を使わなかったのは謎。まぁ、ダイヤモンド弾丸を持ち出してイッパツマンに防がれた球四郎と異なり、三悪同じ手を二度は使わないのが美学でもある(二度使っても通用しないことが解っている)のだろう。


テーマソング編集

「嗚呼!三冠王」歌:山本正之

主に三冠王の変形シークエンス時に使用。

逆転王のテーマソングである「嗚呼!逆転王」のボーカル入りが一度しか使われなかったのに対し、こちらはボーカル入りが頻繁に流れた為に多くの視聴者の印象にも残ったが正式なレコーディングは行われておらず単体でのCD化はされていない(一応CD化はされているが、CE(効果音)入りでの収録となっている)。

一節によると、山本が声優としてもレギュラー出演(2-3)ため、スケジュールが押してしまい、最初のマスターは楽曲用ではなくアフレコ用のレコーディングスタジオで収録された、という噂もある。

(事実だとすれば、音声多重チャンネルによるステレオ高音質放送をしていなかったがためにできた荒業。今は無理。当時、ステレオ放送を実施したアニメは『ルパン三世TV第2シリーズ以外例がなかった)

歌詞自体は「嗚呼!逆転王」の「逆転王」の部分を「三冠王」に変更したのみなのでカラオケでは「嗚呼!逆転王」の替え歌で歌うことは可能である。


関連タグ編集

逆転イッパツマン 逆転王 イッパツマン

サイクロナストランスフォーマーシリーズの登場人物(ロボット生命体)。初代にあたる人物と三冠王のシルエットが類似していると一部から言われる事がある(初期作品では声優も同じく稲葉が担当している)。

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