概要
ギルモア博士とは、『サイボーグ009』のキャラクター。フルネームは「アイザック・ギルモア」。
ユダヤ系ロシア人で大きな四角い鼻が特徴の63歳の博士。1月25日生まれ。
サイボーグ技術のパイオニアであり、ブラックゴーストの元で長年研究に勤しんでいた。平成版ではソ連科学アカデミーきっての天才少年であったとされ、その才能を買われてブラックゴーストに招致されたという経歴になり、青年時代から数十年にわたってサイボーグ研究に携わっていたことになった。
組織のサイボーグ兵士開発計画に沿ってゼロゼロナンバーを改造したが、良心の呵責に駆られ、00ナンバーたちを率いて彼らとともに脱走し、ブラックゴーストに造反して組織の野望を阻止せんとする。
その後はゼロゼロナンバー達の良き理解者として行動を共にし、彼らの再改造やメンテナンスを手がけている。
普段は日本のギルモア研究所にイワン、フランソワーズ、ジョーと住んでいる。
若い頃は傲慢で人を顧みないところがあり、科学の力を盲信しているきらいがあった。平成板では、冷戦初期の時代の青年期、当時の技術では机上の空論であった人工心臓を作り上げ、そのテストをさせるも、被験者である副書記長を死なせるという失態を犯し、その責任を執刀医に責任転嫁するというヒステリーを起こしていたところに、自身の憧れの科学者ブラウン博士(既にブラックゴーストの技術主任であった)に当時の技術水準では不可能なほどに洗練・小型化された人工心臓の設計図を見せられる形で、ブラックゴーストの招聘を受け、その非人道性に疑問を抱きつつも、青年~壮年期までは自身の科学的欲求に従い、長年彼らに付き従っていたがジェロニモ・ジュニアを改造する際に罪悪感が降りかかったのか執刀が出来なくなってしまった。ジョーたちを兵器に改造してしまったことは、今でも後悔の念となって彼にのしかかっている。
平成板では、ブラックゴーストといえど、彼の師であった先代の技術主任ブラウンの存命中に機械部品への生身の部分の拒絶反応の抑制を達成する事はできず、その後を継いだ彼が老境を迎えるあたりの時期に解決に至った事が示されていた。
彼自身はユダヤ人だが、その割に人種間の感情に疎い部分もあり、重傷を負ったピュンマを再改造して全身鱗だらけの魚人のような姿に改造したことを非難された際には、能力強化に必要だったと同時に「黒い肌よりは銀のうろこのほうがましだと思った」という無自覚の偏見を露呈している。
00ナンバーたちに対して悲劇に追いやってしまったことへの負い目を抱くと共に、戦いの中で徐々に彼らを実の我が子のように思うまでに至っているが、それゆえに彼らを死に至らしめたくないとの思いもまた強く、身体強化のための改造を施すことには躊躇しない。
演者
八奈見乗児:劇場版1作目、『怪獣戦争』、TVシリーズ1、『超銀河伝説』
富田耕生:TVシリーズ2
檜山修之:『THE CYBORG SOLDIER』での若い頃
杉崎亮:『CALL OF JUSTICE』
高木均:ラジオ1作目
青野武:ラジオ2作目
大塚周夫:2009年イベント
大高洋夫: 2024年舞台版