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概要編集

「サイボーグ009」の3作目のTVアニメシリーズであり、2001年10月14日~2002年10月13日にテレビ東京系列で放送された。アニメーション制作はジャパンヴィスティック


平成版サイボーグ009という意味で「平ゼロ」と呼ばれる。


また、同シリーズの放送に合わせ、『別冊コロコロコミック』にてまつばらともふみによるギャグ漫画『SDギャグバトル・サイボーグ009〜ゼロゼロ学園危機一髪!』も連載された。


作品の特徴編集

原作萬画を忠実に再現するという方針で制作に臨み、『誕生編』から原作最初期の最終回であった『地底帝国ヨミ編』を最終章にすえた構成となっており、後年に発表された主要な短編を間に含む流れでアニメ化された。


しかし、原作発表時と放送当時の時代背景との時代的ズレや、現代の社会情勢にそぐわない個所を考慮し設定変更が多く施された。


avexが出資者となり、音楽を小室哲哉が担当、主題歌「What's the justice?」、1stED「genesis of next」、2ndED「STARTING FROM HERE」はglobeが担当した。

その主題歌の「ワン~ゼロゼロナイン」は旧ゼロ主題歌のオマージュと言え、心憎い演出が成されている。


しかし、無謀にも某海鮮家族の裏番組としてぶつけたため視聴率は…お察し下さい。玩具も発売されたが、売り上げは芳しくなかった。


ともあれ、原作萬画版を時代に合わせて再構成した手腕の巧みさは今なお絶賛されており、このアニメで初めてサイボーグ009に触れた層も多い。


また、キャラクターデザインは1979年版と同等かそれ以上に石ノ森章太郎テイストを再現しており(ただし008のキャラクターデザインは原作ではなく『超銀河伝説』のデザインを踏襲したもの)、作画もクオリティが高く見応えたっぷりである。特に009の加速装置の描写は大変スタイリッシュで気合いが入っており、迫力満点である。


最終章は未完に終わった「神々との戦い編」(月刊COM掲載)をベースにした「完結編〜Conclusion God's War〜序章〜」となっており、こちらは原作者の石ノ森章太郎が登場するメタフィクション展開が特徴。

あくまでも序章であるためか、本作で決着は描かれなかったが、メディアミックス作品『2012 009 conclusion GOD'S WAR サイボーグ009完結編』として完結を見た。敵キャラクターの篝矢翡翠などは本作が初出となっている。また、物語の起点が与那国島になるなど、

同時期放送かつ同じく石ノ森プロ作品である特撮ドラマ『仮面ライダーアギト』との共通項も見受けられる。


主題歌編集

オープニングテーマ

「What's the justice?」(第2話-第47話)

作詞:KEIKO & MARC 作曲・編曲:Tetsuya Komuro 歌:globe


エンディングテーマ

「genesis of next」(第2話-第26話)

作詞:Tetsuya Komuro & MARC 作曲・編曲:Tetsuya Komuro 歌:globe

「STARTING FROM HERE」(第27話-第42話)

作詞:KEIKO & MARC 作曲・編曲:Tetsuya Komuro 歌:globe

「I do」(第43話-第48話)

作詞・作曲・歌:Fayray

「I do(special edition)」(『Conclusion God's War』)

作詞・作曲・歌:Fayray


変更された描写の一例編集

舞台設定編集

  • 舞台は放送当時に合わせて2001年。

ゼロゼロナンバー関連編集

  • 001から004のメンバーはキャラクター背景を尊重してか(特に004は東ドイツと西ドイツに分かれていた時代の人物だったので)、第1世代とカテゴライズされ、実年齢が005から009までのメンバーよりも年上。
  • 005はネイティブアメリカンという設定こそそのままだが、差別に合っていたという旧作の設定から、ブラックゴーストの息が掛かっていた雇用主に首にされた挙句、拉致された作業員という設定に変更。
  • 006は生活苦から自殺を試みた農夫ではなく、事業に失敗した中華料理店のオーナーという設定に変更。
  • 008は水中戦が得意という設定はそのままに、デザインや生い立ちが丸々変更された(出身こそ旧作同様にアフリカとは明言されているが、本作ではムアンバ共和国という架空の国の解放派ゲリラという扱いになった。また、デザインは本作以前に映画『超銀河伝説』から変更されており、本作のデザインはそちらに準じている)。
  • 009が元ヤンではなくなり、慕っていた神父殺害の濡れ衣を着せられて警察に捕まったという扱いになった(つまり、この作品の009は最初から優しい性格である)。

ブラックゴースト関連編集

  • 原作のサイボーグマンは南ベトナム解放民族戦線のゲリラを改造したものであったが、本作の隊長格は008の戦友であるママドゥが改造された姿だとされる。
  • 0012の部下であるラクダが登場しない。
  • 0013が喋る事が出来ない少年という設定から、喋ることが苦手な設定へ変更。
  • ミュートスサイボーグのヘレナが別デザインのアルテミスへと変更。似たデザインのプワワーク人・ヘレンはそのまま登場。
  • ガイア博士の相方であるウラノス博士が未登場。

その他編集

  • 第27話と第28話に登場する(原作:「コスモ・チャイルド編」)殺しがタブーとされる宇宙人たちが異次元人という設定に変更されたが、空間を歪める侵略兵器を相手に無抵抗を選ぶか、抵抗を選ぶかの判断を迫られ、やがては優しさを失ってしまうという流れは同じである。

小ネタ編集

  • 作中で007が旧アニメ版第1作の時の姿に変身するシーンがある。
  • 第77話「青いけもの」は石ノ森章太郎が手掛けた同名の短編が原作。獣の声は津嘉山正種氏が担当。
  • 第37話「星祭りの夜」は石ノ森章太郎原作の同名エピソードとは別物。
    • なお、その他の各エピソードの原作は次の通りである。

No.原作
第10話「オーロラ作戦」「オーロラ作戦編」(石ノ森章太郎デジタル大全第3巻収録)
第18話「張々湖飯店奮闘記」「張々湖飯店繁盛録編」(石ノ森章太郎デジタル大全第21巻収録)
第20話「まぼろしの犬」「まぼろしの犬」(石ノ森章太郎デジタル大全第4巻収録)
第21話「悪の化石」「ディノニクス編」(石ノ森章太郎デジタル大全第13巻収録)
第27話「小さな来訪者」/第28話「闘いの未来」「コスモ・チャイルド編」(石ノ森章太郎デジタル大全第23巻収録)
第36話「凍る大地」「凍る秋編」(石ノ森章太郎デジタル大全第20巻収録)
第30話「未来都市(コンピュートピア)」「未来都市編」(石ノ森章太郎デジタル大全第19巻収録)
第31話「怪物島」「怪物島編」(石ノ森章太郎デジタル大全第8巻収録)
第32話「機々械々」「機々械々編」(石ノ森章太郎デジタル大全第18巻収録)
第33話「結晶時間」「結晶時間編編」(石ノ森章太郎デジタル大全第20巻収録)
第34話「ファラオウィルス」「ファラオ・ウイルス編」(石ノ森章太郎デジタル大全第23巻収録)
第35話「風の都」「風の都編」(石ノ森章太郎デジタル大全第13巻収録)


関連タグ編集

サイボーグ009 旧ゼロ 新ゼロ 超銀河伝説 RE:CYBORG

どこ落ち 第一世代

スカルマン(アニメ版):スターシステムで009のキャラクターが登場し、キャストも一部共通している。しかし、単なるスターシステムというわけではないらしく…。

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