ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

globe

ぐろーぶ

『globe』は日本の男女三人組の音楽ユニット。現在は実質マーク・パンサーのみでの活動となっている。
目次 [非表示]

概要編集

globe(グローブ)は、小室哲哉がリーダー兼プロデュースを手掛け、1995年8月9日にデビューした日本の男女三人組音楽ユニット。

所属レコード会社はエイベックスであり、所属レーベルはglobeのプライベート・レーベルとなる『avex globe』である。

1996年1月1日に発売した4thシングル『DEPARTURES』がダブルミリオンを記録し、同年3月に発売した1stアルバム『globe』は400万枚以上の売り上げを記録した。

同時期に小室哲哉がプロデュースを手掛けた安室奈美恵華原朋美TRFらとともに、1990年代後期に小室ファミリーの筆頭として『TKブーム』の一時代を築き上げた。


デビュー~小室ブーム全盛期編集

1995年ボーカルKEIKOラッパーマーク・パンサーの二人組ユニット『ORANGE』として結成され、ここにキーボードリーダーとして音楽プロデューサー小室哲哉が自ら三人目のメンバーとして加わり『globe』に改名。

同年8月9日に1stシングル『Feel Like dance』でエイベックスからデビュー。

TMNのプロジェクト終了後は裏方に回り、ヒットメーカー音楽プロデューサーとして活躍していた小室哲哉が自らメンバーとなるといった話題性もあり、デビュー曲でありながらオリコン初登場6位と好調なヒットを記録し、その後は最高3位まで上り詰めミリオン寸前の95万枚の売り上げとなった。

続く2ndシングルとして9月27日に発売した『Joy to the love (globe)』ではオリコン初登場で1位を獲得し、80万枚の売り上げを記録。

デビュー当初から暫くはCDのジャケット写真にはメンバーの顔を一切出さない覆面グループ的な活動であり、11月1日発売の3rdシングル『SWEET PAIN』のジャケット裏にある『TDK NEW DJ』のタイアップ面がメンバーの初顔出しとなった。ここでも、オリコン初登場2位、前作を上回る90万枚の売り上げを記録した。

1996年1月1日に発売した4thシングル『DEPARTURES』では満を持してシングルで初めてメンバー三人の写真をジャケットのアートワークとしてメインに使用。

再びオリコン初登場で1位を記録し、その後も上位に長期間ランクインし続けた結果、売り上げはデビュー4曲目にしていきなりのダブルミリオンの達成となり、最終的なセールスは228.8万枚を記録。

1996年度年間シングルランキング2位、オリコン歴代のシングルランキングでも15位の好成績を残した。

2ヶ月後の3月27日発売の5thシングル『FREEDOM』ではオリコン初登場3位、更にこれをリードシングルとして4日後の3月31日に発売した1stアルバム『globe』は出荷日一日だけで119万枚を売上げ、最終的に413万枚を売り上げる「TKブームを象徴するモンスターヒット」となった。


1997年3月には2ndアルバム『FACES PLACES』もトリプルミリオンを記録、さらにデビューから2年足らずで東京ドーム公演を成功させた。

しかし、この頃から小室はエイベックスの取締役専務だった松浦勝人と副取締役の千葉龍平の二人とビジネス面で対立することが多くなり、亀裂が生じた関係は悪化の一途を辿り修復不可能にまでなってしまう。

そして、globeが所属するプライベート・レーベル『avex globe』だけはそのままに、7月に小室はエイベックスと断絶してしまう。

TRFのダンサーであるSAMと結婚し産休に入っていた安室奈美恵を残して、他のTRFhitomi等の、所謂『小室ファミリー』と呼ばれたエイベックス所属のアーティスト達への三年毎のプロデュース契約は更新されず、松浦と千葉によって1997年内に全て打ち切られた。

これにより、エイベックスはglobeとしての活動と、安室奈美恵とのプロデュース契約が満了する2000年末までの残り期間だけ楽曲提供を解する場でしかなくなってしまったのである。


小室ブーム過渡期~終焉編集

1998年からは前年までの勢いはなくなり、大きく売上を落としてしまうも3月発売の3rdアルバム『Love again』は160万枚を超えるミリオンヒットとなる。

そして小室は自身も想定外だったというL'Arc~en~Cielの「万人受けしない楽曲を同時リリースすることで商業的に成功させる商法」に着目し、9月からシングル『wanna Be A Dreammaker』を皮切りにシングル4枚連続リリースを展開し、そのシングル4曲全てを収録した4thアルバム『Relation』は172万枚を売り上げた。


1999年にはさらに大きく売上を落としてしまい、週一でトップ10に入るのがやっとという状態にまでなってしまう。

また、同年1月には小室が古巣のSonyMusicよりプライベート・レーベルの『TRUE KiSS DiSC』を立ち上げて、後に2人目の嫁となる吉田麻美と『TRUE KiSS DESTiNATiON』として活動を開始したのに加えて、7月からは5年ぶりに『TM NETWORK』としても活動再開したのもあってかglobeとしては活動の規模が縮小してしまうが、9月発売の5thアルバムとシングル曲集ベスト盤を融合させた2枚組アルバム『CRUISE RECORD 1995-2000』は275万枚を超えるヒット作となった。


2000年上半期は各メンバーがglobeをフィーチャリングしたソロ活動を展開。

その後グループとしての活動を再開し、上記の期間に発表していたソロ楽曲は「globe名義の楽曲」としてレコーディングがし直され、翌2001年3月に発売の6thアルバム『outernet』に全て収録された。

2001年はただでさえ下がっていた売上に鈴木あみの事務所トラブルから起こった訴訟問題と、小室哲哉が香港で起業した音楽総合エンターテイメント商社『ROJAM ENTERTAINMENT』の商業的失敗がダメ押しとなり、全盛期の勢いが見る影もないほどに落ちぶれてしまった。

11月にはglobe初のカバーシングル『Stop! In the name of love』を発売。ここから翌年にかけて小室はトランスミュージックに傾倒していく。


トランス期~活動休止編集

2002年には昨年の負債の影響もあってかテレビ出演が急増する。

2月には小室自身が「まさに『降ってきた』としか言いようがない、奇跡の様な最高傑作」と謳っている26thシングル『Many Classic Moments』を発売。同日に7thアルバム『Lights』も発売し、4月には続編となる8thアルバム『Lights2』もリリースした。

9月にはX JAPANのリーダーYOSHIKIがglobe4人目のメンバーとして加入するが、YOSHIKIの多忙によりスケジュールが全く噛み合わず楽曲製作は難航した。

YOSHIKIが実質globeのメンバーとして参加した楽曲はこの時のシングル曲『seize the light』のみである。

この楽曲の少し前にX JAPANの曲『Say Anything』をリミックスアルバム『global trance2』にて「globeバージョン」としてトランスカバーしているが、アレンジとミックスは小室とDJ DRAGONの2人によるユニットの『tatsumaki』が行っており、YOSHIKIは一切関与していない。

11月22日、俗に云う『いい夫婦の日』に小室とボーカルのKEIKOが結婚。結婚式も新高輪プリンスホテルを借りた大掛かりなものとなり、当時のバラエティ番組学校へ行こう!』で大人気になっていた『軟式globe』の二人が式場に乱入したことでも話題になった。


2003年の3月には9thアルバム『LEVEL 4』とシングル『get it on now feat. KEIKO』を同日に発売。

当時のエイベックスSonyMusicが率先して導入していた悪名高いコピーコントロールCD(CCCD)を皮肉った名曲『out of ©️ control』がファンの間で話題になった。

この9thアルバム『LEVEL 4』にはYOSHIKIが作曲した新曲をいくつか収録する予定だったのだが、結果的にYOSHIKIが作曲したアルバム用楽曲は全て未完成のままで、現在でもお蔵入りのままである。

更に、YOSHIKIを加えた4人体制の「新生globe」7月9日にglobeとしては6年ぶりとなる東京ドームでのライブ開催が予定されていたのだが、チケットが全く売れず表向きはSARS風邪蔓延防止対策」という名目で中止とになっている。

以降は『KCO』名義でKEIKOのソロシングルを12月にリリースしたくらいでglobeとしては表立った活動はなかった。


2004年になると小室はTM NETWORKのデビュー20周年に注力するのかと思いきや、TM NETWORKに対しては当時すっかり熱が冷めてしまっていたらしく「20周年記念作品」となったアルバム『NETWORK™️ -Easy Listening-』は過去曲のトランスアレンジの寄せ集めに新曲を僅か2、3曲追加しただけという何ともお粗末な内容であり、更に20周年記念ライブツアーを何と僅か2ヶ月程度と異様な程の短期間で終わらせてしまう。

そして小室は同年の秋から始まるglobeの10周年に向けたライブツアーへと全力を注いだ。

ライブツアーと同時進行で新曲をいくつか制作し、来るべきglobe10周年へと益々期待を高めたのだった。

この頃には既にYOSHIKIは自然脱退し、元の3人体制へと回帰していた。


こうして、globeのデビューから10年目のメモリアルイヤーとなる2005年、globeにとって現在最後のシングルとなっている『Here I Am/New Album Playlist』と10thアルバム『globe2 pop/rock』を発売した。


続く2006年には11thアルバム『Maniac』、そして現在最後の作品となっているミニアルバム『new deal』を発売。

そして、再び活動を休止する。


活動再開、のはずが……編集

2008年8月31日に開催された『a-nation'08』でサプライズゲストとして登場し、シングル3ヶ月連続リリースの第1弾でTM NETWORKのカバー曲『Get Wild』を11月26日に出すことが発表される。

同年9月放送のCDTV15周年記念ライブとオールスター感謝祭でも披露された。

そして追加情報で連続リリース第2弾として、またもやTM NETWORKのカバーとなる『Self Control』のシングルも12月17日に発売すると発表された。

…しかし11月4日、小室哲哉が5億円詐欺容疑で逮捕されてしまう。

これにより発売予定だったシングルは全て発売中止となり、globeは活動休止を余儀なくされる。


2009年5月には大阪地方裁判所より小室は懲役3年、執行猶5年の有罪判決が言い渡され、弁護側と検察側は控訴せず刑が確定。

この一件で長期間絶縁していたはずのエイベックス・グループ代表取締役である松浦勝人「かつて小室さんから世話になった恩返し」だとして、ポケットマネーから詐欺事件被害者へ被害総額に解決金を含めた6億5000万円を支払い示談を申し込む等、精神的にも経済的にも小室は救われる形となった。

更に仲違いしたままだったエイベックス副取締役の千葉龍平とも和解し、正式にエイベックス所属のミュージシャンとして復帰する。

2010年5月にはAAAへの楽曲提供で活動を再開。

小室が音楽活動を再開したのに合わせて、globeデビュー15周年ベスト『15YEARS -BEST HIT SELECTION-』が発売。

お蔵入りとなっていた『Get Wild』が初収録となり、こちらもお蔵入りとなっていた北条司氏描き下ろしのシングル用ジャケットイラストがアルバムのジャケットとして使用された。


2011年KEIKOくも膜下出血で倒れたことでボーカリストとしての復帰が絶望的となる。

さらにKEIKOが歌手としてのカムバックに向けて日々リハビリを続けているとアナウンスがされていた最中、2018年には小室と看護師との不倫スキャンダルが週刊文春の記事により発覚する。

この『文春砲』によって小室は自棄を起こし、エイベックス代表取締役の松浦勝人の制止も聞かずに記者会見を開き音楽業界からの引退を発表。

その後、松浦勝人秋元康に音楽業界への現場復帰を促された小室は2021年にミュージシャンとして二度目となる復帰を果たすが、同年に小室とKEIKOの離婚が成立したため、現在globeとしてまともに活動できるのはマーク・パンサーのみという状況となってしまっている。

しかしマークは「globeが好きな人がいる限りともし火は消さない!」と解散を否定しており、DJとして活動している傍ら、頻繁に小室と連絡を取り合い、定期的にKEIKOの実家がある大分県へと出向いては歌手としてカムバックしようと日々リハビリとボイストレーニングを続けるKEIKOとも連絡を取り合っている。


2022年12月24日、デビューから10000日目を迎えることを記念し『globe 10000 DAYS』と題した限定記念BOXを発売。2016年にデモテイクの一部分が期間限定公開されていた未発売楽曲『WHITE OUT』がレコーディングし直され完全版として収録された。


2024年、KEIKOは地元大分県のラジオ番組に頻繁に出演したり、くも膜下出血を患って以降から公の場に出る際に着用し続けていた白マスクを外した素顔を久々にマスコミに見せる等、元気な姿をファンに見せる機会が順調に増えてきている。


軟式globe編集

1990年代生まれには、globeといえば本家ではなく、バラエティー番組の『学校へ行こう!』のコーナーに出演していた『軟式globe』に馴染みがある者が多いだろう。

ラッパーパーク・マンサーとボーカルのKOIKE(コイケ)の二人組である。

上述通り『本家(硬式=公式)globe』である小室とKEIKOの結婚式にも参加している。

『Love again』の替え歌…と言われても分からないかもしれないが、「アホだなぁ」「そうだよアホだよ」と言えば分かるかもしれない。


メンバー編集

globeがメンバー三人の内、特定の一人をメインとしてフィーチャーするときは「globe featuring ○○」という形式を取る。

過去に『globe featuring KEIKO』『globe featuring MARC』『globe featuring TK』名義で、それぞれのメイン楽曲としての扱いでCDを発売している。


TETSUYA KOMURO(小室哲哉編集

作詞、作曲、編曲、シンセサイザー、キーボード、ギター、ピアノ、ボーカル、コーラス担当。


MARC PANTHER(マーク・パンサー編集

ラップ、ボーカル、作詞、作曲、編曲、ギター、ベース担当。


KEIKO(ケイコ)編集

リードボーカル、作詞担当。


元メンバー編集

  • YOSHIKI

YOSHIKI2002年9月にglobeの4人目のメンバーとして加入した。

同年11月にglobeのメンバー加入後に初の作詞・作曲・編曲と自らがギター演奏をした楽曲『seize the light』を発売してはいるが、現在これが唯一公式で発表されているYOSHIKIのglobeにおいての作品となっている。

同時期に彼が作曲したglobeの未発表曲がいくつか存在しているのだが、完成度に徹底的に拘る彼の性格が祟り、現在でもお蔵入りのままである。

2005年8月に行われた『globe2 pop/rock』リリース記念パーティーにおいて、「今後はオリジナルメンバーとしてではなくサイドメンバーとして活動し、YOSHIKIを含めた活動の際は『globe extreme』と称する」ことを発表した。


……しかし、現在まで『globe extreme』としての活動は一切していない。



リンク編集

関連記事

親記事

小室哲哉 こむろてつや

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 62784

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました