概要
(コアなファンだと「奈美恵」と呼ぶ人もいる。)
所属事務所はstella 88。所属レコード会社はエイベックス、所属レーベルはDimension Point。
長きに渡り女性アーティストでも強い支持を受け続けトップを走り続けた歌手の代表格であり、著名人にもあらゆる業界から彼女のファンを公言する者が後を絶たない。
またファッションリーダーとしても高い地位を持ち、元JUDYANDMARYのYUKI同様歳を重ねても全く容姿が劣化することがない美魔女の一人でもある。
来歴
母方の祖父がイタリア系のアメリカ人の米軍兵士であるクォーター。
三人兄妹の末子で幼少期に実両親が離婚、母の女手一つで育てられた。
小学生時代、友人の付き添いで訪れた沖縄アクターズスクールのマキノ校長に見いだされ、特待生としてスカウトされレッスンを受ける。
家に金銭的余裕はなかったのだが、その才能を高く評価した沖縄アクターズスクールのマキノ校長によりレッスン費用免除の特待生となり、交通費を節約するため往復3時間歩いて通っていた。
1991年にスクール内グループ『スーパーモンキーズスペシャル』の一員となる。翌年9月、『SUPER MONKEY'S』に改名し東芝EMIより『ミスターU.S.A.』でメジャーデビュー。初期のSUPER MONKEY'Sのメンバーには、後に振付師として有名になった牧野アンナがいる。
その後暫くはヒットに恵まれず、1993年4月に牧野アンナが安室の才能に圧倒され、アイドルの道を諦め脱退し『SUPER MONKEY'S 4』に改名。翌年7月には『安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S』と改名する。
今では想像もつかないが、この時期にはドラマやバラエティ番組と色々と出演していた。
特に『ポンキッキーズ』では鈴木蘭々と共にレギュラー出演していた。
1994年、当時所属していたライジングプロダクションの社長からエイベックスの専務(当時)MAX松浦を紹介され、翌1995年1月25日のシングル『TRY ME 〜私を信じて〜』をプロデュースされ73万枚売り上げるヒットとなる。同年4月26日に発売されたシングル『太陽のSEASON』で安室奈美恵単独名義となりソロデビュー(※諸説ある。後述)を果たす。但し以降も歌番組やライブなどでは他のメンバーと一緒に出演していた。
1995年10月、それまでの総決算としてSUPER MONKEY'S時代の楽曲を含めた1stアルバム『DANCE TRACKS VOL.1』を発売、出荷ベースで初のミリオンセラーを記録しオリコンで初の首位を獲得する。小室哲哉のプロデュースに入り、10月25日にavex traxより『Body Feels EXIT』を発売。これ以前は主にユーロビートのカバー曲でヒットを出していたが、同曲のヒットにより一気にスターダムにのし上がっていく事になる。12月4日、『Chase the Chance』をリリースしシングルで初のミリオンセラーを記録。この曲で同年の紅白歌合戦に初出場する。また、名義変更後も一緒に活動していた旧SUPER MONKEY'Sはこの曲までバックダンサーを務め翌年の夏に行われたライブを以って完全に分離し安室はソロとなる(他のメンバーは後にMAXとなった)。
1996年、『Don't wanna cry』****『You're my sunshine』と前年から三作連続ミリオンセラーとなる。そして7月22日にリリースされた2ndアルバム『SWEET 19 BLUES』が初動でダブルミリオン、最終的にトリプルミリオンを記録し当時のアルバム初動、歴代売上(女性ソロ部門)共に歴代最高を記録、更に『Don't wanna cry』で日本レコード大賞を当時最年少で受賞し名実ともにトップアーティストとなる。
時期を同じくして、現在も黒ギャルとして残るコギャルに日焼けさせたファッションリーダーとなり、90年代後半頃「アムラー」と呼ばれる彼女のスタイルを真似した少女達が大量発生していた。
1997年に発売されたシングル『CAN_YOU_CELEBRATE?』は250万枚以上を売り上げ、現在も破られていない日本歴代女性ソロアーティストシングル売上枚数一位を記録、更に同曲で二年連続レコード大賞を受賞する。10月22日、TRFのメンバーSAMと結婚及び妊娠3ヶ月であることを発表する。12月31日、紅白歌合戦に紅組トリとして『CAN_YOU_CELEBRATE?』を熱唱。
1998年12月、復帰シングル『I HAVE NEVER SEEN』を発売。同月31日の紅白歌合戦に昨年と同じく『CAN_YOU_CELEBRATE?』を披露、その最中の23:30分に64.9%という同番組最高瞬間視聴率を記録した。
1999年、復帰後二枚目となるシングル『RESPECT the POWER OF LOVE』の発売日に、実母が親族間のトラブルで殺害される悲劇に見舞われる。
その後、次第にR&B・ヒップホップ色を強めていくようになる。2001年に小室プロデュースを離れ、2002年にはSAMと離婚。
その後は海外へも活動範囲を広げて行く。
実はこの頃が最も安室が沈んでいた頃だったが、2004年頃から徐々に持ち直して行き。
2007年の「Baby Don't Cry」がヒットし従来のファンのみならず新しいファン層も獲得。
翌年2008年発売の「60s 70s 80s」が久々のオリコンシングルチャートウィークリーランキングで1位を獲得し人気が再燃。
同年発売の小室プロデュースを外れてからの安室の軌跡をまとめたベスト盤「BEST FICTION」もミリオンセラーを達成。新たな安室の時代の幕開けとなる。
2010年頃からTV出演での露出がなくなりライブを中心に活動していったが、その後もシングル、アルバム、配信限定シングルをリリースしライブも積極的に開催するなど人気を保っていた。2015年6月リリースのアルバム「_genic」は全曲新曲でノンタイアップ(発売3か月後に1曲がタイアップ)にもかかわらず初登場1位を獲得。2016年7月にはNHKリオオリンピック放送テーマソング「Hero」をリリース。多くの老若男女問わず、幅広い世代に定着をし現在でも自身の代表曲として挙げられテレビ番組をはじめとしたメディアでも使用されることが多い。
2017年9月16日と9月17日にデビュー25周年記念野外凱旋ライブを沖縄で開催。その3日後、自身の誕生日でもある9月20日、「翌年の2018年9月16日をもって、26年の活動に終止符を打ち芸能界引退する」ことを表明し、世間だけでなく芸能界にも衝撃を与え、日本に存在するありとあらゆるメディアを巻き込んだ大騒動に発展した。同年11月8日デビュー25周年記念及び、引退宣言発表を受けて、1992年のデビュー曲「ミスターU.S.A.」から最新曲「Just You and I」までのシングルから厳選した45曲と未発表曲6曲が収録されたキャリア初となるオールタイム・ベストアルバム『Finally』をリリース。注文の段階で100万枚がプレオーダーされ発売初週で111万枚を売り上げミリオンを達成。2か月後にはダブルミリオンを達成。2017年、翌年の2018年の年間アルバムランキングで1位を獲得。2019年までに245万枚を売り上げ2010年代で最も売り上げたアルバムとなった。
2018年にラストツアーを行い、2018年9月15日の沖縄イベントライブがラストライブとなった。
最後に公式サイトでファンへの感謝メッセージがアップされ、
「25年間ほんの一瞬でもファンの皆さんの心に寄り添える歌手でいられたなら嬉しく思います。」
と述べている(その後公式サイトは閉鎖)。
その後は本人が表に出ることは一切なく、マスコミからの取材も受けていないため、公式には動向は不明ではあったが、2021年に公益のために多額の私財を寄付した人物に授与される「紺綬褒章」を受章したことが報じられた。なお、この件に関しては「引退してもなおこういった行動を起こしてくれる素晴らしさ」が賞賛される一方で、「いくら著名な有名人であっても、現在は引退した一般人なのだから、報道は控えてほしかった」と苦言を呈する意見も散見されていた。
しかしその後も熱心なファンたちのリクエストにより有線チャートで曲が上位になるなど、本人不在の中でもなお厚い支持を受けている。
ディスコグラフィ
シングル
CDシングル
東芝EMI
# | 発売日 | タイトル | 販売形態 | 収録アルバム | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1992年9月16日 | 恋のキュート・ビート/ミスターU.S.A. | 8cm CD | ORIGINAL TRACKS VOL.1 | |||
1993年5月26日 | DANCING JUNK | 〃 | DANCE TRACKS VOL.1 | SUPER MONKEY'S | NHKアニメ忍たま乱太郎第1期エンディングテーマ | |
1993年11月5日 | 愛してマスカット | 〃 | 〃 | SUPER MONKEY'S 4 | ||
1994年7月20日 | PARADISE TRAIN | 〃 | 〃 | 〃 | ||
1995年1月25日 | TRY ME 〜私を信じて〜 | 〃 | 〃 | 安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S | ||
1 | 1995年4月26日 | 太陽のSEASON | 〃 | 〃 | 単独名義※裏ジャケット及びクレジットは安室奈美恵 with SUPER MONKEY'Sが残る | |
2 | 1995年7月24日 | Stop the music | 〃 | 〃 | 〃 |
avex trax
# | 発売日 | タイトル | 販売形態 | 収録アルバム | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
3 | 1995年10月25日 | Body Feels EXIT | 8cm CD | SWEET 19 BLUES | 単独名義のみとなる |
4 | 1995年12月4日 | Chase the Chance | 〃 | 〃 | 旧メンバーと分離。完全ソロに |
5 | 1996年3月13日 | Don't wanna cry | 〃 | 〃 | 第38回日本レコード大賞受賞 |
6 | 1996年6月5日 | You're my sunshine | 〃 | 〃 | |
7 | 1996年8月21日 | SWEET 19 BLUES | 〃 | 〃 | 1stアルバムからのリカット |
8 | 1996年11月27日 | a walk in the park | 〃 | Concentration 20 | |
9 | 1997年2月19日 | CAN_YOU_CELEBRATE? | 〃 | 〃 | 第39回日本レコード大賞受賞 |
9 | 1997年12月25日 | CAN_YOU_CELEBRATE? -MAXI- | CD | 〃 | 結婚記念のマキシシングル再発 |
10 | 1997年5月21日 | How to be a Girl | 8cm CD | ||
11 | 1997年11月27日 | Dreaming I was dreaming | 〃 | 181920 | |
12 | 1998年12月23日 | I HAVE NEVER SEEN | 〃 | GENIUS 2000 | |
13 | 1999年3月17日 | RESPECT the POWER OF LOVE | 〃 | 〃 | 発売日に安室奈美恵実母殺害事件が発生 |
14 | 1999年7月7日 | toi et moi | 〃 | 権利の関係によりアルバム未収録 | 映画ポケモン「ルギア爆誕」の主題歌 |
15 | 1999年9月1日 | SOMETHING 'BOUT THE KISS | 〃 | GENIUS 2000 | |
15 | 1999年9月1日 | SOMETHING 'BOUT THE KISS | CD | 〃 | |
16 | 2000年1月1日 | LOVE 2000 | 〃 | 〃 | |
17 | 2000年7月12日 | NEVER END | 〃 | break the rules | |
18 | 2000年10月4日 | PLEASE SMILE AGAIN | 〃 | 〃 | |
19 | 2001年1月24日 | think of me/no more tears | 〃 | 〃 | |
20 | 2001年8月8日 | Say the word | 〃 | LOVE ENHANCED ♥ single collection | |
21 | 2002年2月14日 | I WILL | 〃 | 〃 | |
22 | 2002年9月11日 | Wishing On The Same Star | CCCD | STYLE | |
23 | 2003年3月5日 | shine more | 〃 | 〃 | |
24 | 2003年7月16日 | Put 'Em Up | 〃〃 | ||
25 | 2003年10月16日 | SO CRAZY/Come | 〃 | 〃 | |
26 | 2004年3月17日 | ALARM | 〃 | Queen of Hip-Pop | |
27 | 2004年7月22日 | ALL FOR YOU | 〃 | ||
28 | 2004年10月14日 | GIRL TALK/the SPEED STAR | CD&CD+DVD | 〃 | |
29 | 2005年4月6日 | WANT ME, WANT ME | 〃 | 〃 | |
30 | 2005年11月16日 | White Light/Violet Sauce | 〃 | BEST FICTION | |
31 | 2006年5月17日 | CAN'T SLEEP, CAN'T EAT, I'M SICK/人魚 | 〃 | PLAY | 〃 |
32 | 2007年1月24日 | Baby Don't Cry | 〃 | 〃 | |
33 | 2007年4月4日 | FUNKY TOWN | 〃 | 〃 | |
34 | 2008年3月12日 | 60s 70s 80s | 〃 | BEST FICTION | |
35 | 2009年3月18日 | WILD/Dr. | 〃 | PAST < FUTURE | |
36 | 2010年7月28日 | Break It/Get Myself Back | 〃 | Uncontrolled | |
37 | 2011年7月27日 | NAKED/Fight Together/Tempest | 〃 | 〃 | Fight TogetherはアニメONEPIECE14代主題歌(超新星編最後の主題歌) |
38 | 2011年12月7日 | Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story | 〃 | 〃 | |
39 | 2012年3月21日 | Go Round/YEAH-OH | 〃 | 〃 | |
40 | 2013年3月6日 | Big Boys Cry/Beautiful | 〃 | FEEL |
Dimension Point
# | 発売日 | タイトル | 販売形態 | 収録アルバム | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
41 | 2014年1月29日 | TSUKI | 〃 | Ballada | |
42 | 2014年11月12日 | BRIGHTER DAY | 〃 | アルバム未収録 | |
43 | 2015年12月2日 | Red Carpet | 〃 | Finally | |
44 | 2016年5月18日 | Mint | 〃 | 〃 | |
45 | 2016年7月27日 | Hero | 〃 | 〃 | |
46 | 2016年10月26日 | Dear Diary/Fghter | 〃 | 〃 | |
47 | 2017年5月31日 | Just You and I | 〃 | 〃 |
関連タグ
鈴木蘭々:嘗てポンキッキーズで共演。
MAX:嘗ての仲間。
浜崎あゆみ:後輩。
イモトアヤコ:おそらく最も有名な安室奈美恵のファン。引退直前に共演して以降交友関係を持った。
小室哲哉:彼女の歴史を語る上では欠かせないプロデューサー。
90年代から2000年代前半にかけては彼と氷室京介を合わせて「平成の三室」と呼ばれた。
アムロ・レイ:機動戦士ガンダムの主人公。名前が同じ(ただしアムロは名前で安室は姓である)な事から以前からネタにされてたが、公式でアニメーションPVという形でまさかの共演を果たした。