黒ギャル

くろぎゃる

肌の黒いギャルを表す言葉。

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目次 [非表示]

1 概要

2 流行の経緯など

2.1 特徴

3 関連イラスト

4 関連タグ

概要

ギャルから派生したサブスタイル。ガングロギャルの短縮形、もしくは「白ギャル」の対義語として用いられる。

名前通り「黒い肌（褐色肌）」が最大の特徴で、サーファーファッションから影響を受けた日焼け肌（マシンなどを利用した意図的な「タンニング」）、あるいは日焼けしたように見えるファンデーションを使った化粧をしている（※体はマシンなどで焼いていても、顔はシミやそばかすを防ぐため焼かないというギャルは多く、首の色と違いが出ないよう地肌より暗い色のファンデを使うことが大半である）。

スポーツなどでの日焼けや、生まれつきメラニン色素が多く地肌が浅黒いようなギャルもいるが、そのような場合メイクや服装のスタイルから黒さを求めないギャルスタイル（白ギャル）と区別されることになる。

日本では1990年代後半から2000年代初期ごろ流行し、ギャルの典型的なスタイルとなっている。

現在は日本だけでなく海外でも“Gyaru”として定着した。

フィクション、とくにAV業界ではセクシーなファッションや健康的な肌の質感などから根強い人気を誇り、女優のジャンルについて「ギャル系」というと多くが黒ギャルである。

また、漫画やアニメでもギャルらしさの演出として褐色の肌が表現されることが多い。

Pixivでは、R-18作品や露出度の高い作品が多い傾向がある。

流行の経緯など

1990年代半ばから、安室奈美恵がヒットし、彼女のスタイルに影響を受けたサーファーファッション、LAファッション風の日焼け肌、アニマル柄やブーツが流行。これを取り入れた当時のアムラー、コギャルたちによって、典型的なギャルスタイルとして「黒い肌」という文化が確立することとなった。

また、1990年代後半からは、ギャルたちがそれまで以上に肌を黒くし、肌をガンガン黒く、また顔を黒くすることから「ガングロ」と呼ばれるスタイルが生まれ、さらに派生スタイルとして、黒肌に、目の周りを白いアイラインや派手なシャドウで囲み、鼻筋に白いハイライトを入れるなどしたメイクと、白や明るい金髪に染めた髪などを特徴とするヤマンバ（さらに先進的なスタイルとして「マンバ」がある。民話における山姥が、乱れた白髪頭で描かれることに由来）というスタイルも生まれた。

しかし、2000年代に入って、浜崎あゆみの台頭により「肌を焼かない」ギャル、派手だがフェミニン寄り、モード寄りできれいめなスタイルのギャルという存在が現れるようになり、美容業界における美白ブームも相まって一度「ギャル=黒肌」という流れが落ち着くこととなる。

その後、「サーフ系」と呼ばれるアメカジスタイルの流行や、2000年代半ばからヒットした倖田來未によって、以前からのギャルスタイルに近いものの、黒すぎない褐色肌に「盛り」を大切にしつつもヤマンバ・マンバよりはナチュラルなメイク、露出が多いファッション（「エロくてかわいい」=エロカワ）というのがまた一つのスタイルとして確立。

以降「黒ギャル」の典型として「日焼けした肌にエロカワ系ファッション、メイクは濃いめで目力を特に意識している」というイメージが形成されることとなった。

2020年代の時点ではギャル自体が数を減らしているものの、ギャルらしいスタイルとして黒ギャルを支持する人は多く、またギャルブームの頃に小さな子供だった、あるいは生まれていなかったような若い世代の中にも黒ギャルとして過ごしている人が一定数いる。

特徴

大前提として小麦色、褐色の肌をしており、日常的に日サロなどに通って「黒さ」を維持している。
逆毛を立ててスプレーで固めたボリューミーなヘアスタイル。盛り髪やブレイズ・コーンロウなども多い。
- 金やブラウン、プラチナブランドなどブリーチして明るい色に染めることが大半。他にも赤やピンク、青のような現実にはあり得ないような派手な色に染めることも多い。
アメカジ、ストリート系のゆるめのシルエットか、エロカワ系のフィットした「セレブっぽい」ファッションのどちらかに分かれることが多い。
ファー（フェイクファー）やヒョウ、トラなどの動物柄の多様。
ネイルアートを施した長い爪。