概要
ファッション雑誌「Men's egg」の創刊に伴い、Men's eggが提案したファッションを受け入れた男性たちを指すことが多い。
「ギャル」に対する「ギャル男」のため、渋谷周辺のストリートファッションとして影響を受けた部分が見られる。
類語にチャラ男があるが、こちらはギャル男に限らず「チャラい」男性全体を指す言葉のため、チャラ男=ギャル男ではない。
ヤンキーとはギャル同様部分的に重なる存在ではあるが、ヤンキーが素行不良であったり、そのように見えたりする人を指すのに対し、ギャル男はファッションやスタイルであり、本人の素行とは関係がない。
特徴
サーファースタイルやヒップホップカルチャー(B系)など、それまでのストリート系男性ファッションの流れを汲みつつも、アメカジやハードロック、古着、時にヴィジュアル系やその元にあるゴシック、パンクなどさまざまなファッションスタイルを取り込んだ独特の装いである。
また、ヤマンバ(マンバ)ギャルと重なる形で、真っ黒な肌に真っ白な髪、フェイスペイントのようなアイメイクなどを施した「ヤマンバギャル男」も存在する。
具体的には以下の例が挙げられる。
- 浅黒く焼いた肌
- 茶髪・金髪など明るい髪にメッシュ
- 髪は「盛る」(ヘアスプレーやワックスなどでボリュームを出す)
- 体型は細身で、体のラインにフィットした服装
- アニマル柄やチェックなど派手な柄
- 大量の(金属製の)アクセサリー、ユニセックスなアイテム
- 大きなサングラスやメガネ
- ウォッシュやダメージなどの加工がされたジーンズ、カラーパンツ
- パンツをブーツインする(腰パンからの反動)
- (先の尖った)革靴やエンジニアブーツ、ボリュームのあるスニーカー
このほか、「ブラックレター」のようなゴシック系のフォント(この場合のゴシックは、日本で一般的に使われるゴシック体とは違う意味である)、羽根やインクが飛び散ったようなプリント、ファー、チェーンの多用などがある。
時代が下るにつれて「お兄系」(ギャルたちの「お姉系」に相当)、「サロン系」など大人っぽいスタイルに少しずつ移行し、旧来からのギャル男スタイルは数を減らしている。
ギャル男ファッションの本流となった「Men's egg」は休刊し、それ以外にもストリートファッションを扱う男性ファッション誌がいくつも休刊・廃刊している。