概要
日本では昔はジャニーズタレントがテレビで披露して以来、主に10代~20代前半の男性の間で流行した着こなし。現在ではヒップホップを好む層やボーダー・スケーター、不良等、一部の若年層が実施している程度ぐらいには流行が下火になっている。
一般的には「自殺防止のためベルトを着用できない囚人の格好から着想を得た」「男性囚人は腰パンすることで他の男性囚人とセックスしたいサイン」という説が有力視されているが、どちらも正しくない。ファッション研究家によれば「ギャング団に属する若い貧困層のメンバーが行っていたスタイルが徐々にアメリカのストリートファッション愛好家の間で流行るようになった」というのが正しいのではないかと言われている。
ローライズとはどう違うかというと、使用するパンツに違いがある。ローライズは元々股上が浅く作られているので腰パンっぽく見せるが、あくまでウエストから上半身がスマートに見せるために考案されたデザインである。腰パンは従来通りのデザインのパンツをズリ下げるので、ローライズにする必要が無い。むしろ、ローライズだと腰パンのメリットであるルーズさが演出できない。
ファッションとしてのメリットとデメリット
元々がギャングファッションということもあり、不良っぽさやルーズさ、下着や鼠径部、尻の上部を見せることでエロスを演出することで「ルーズで怖いけど、ちょっとセクシー」な空気を下半身で作ることができる。
基本的にはギャング発のストリート系ファッションということもあり、遊んでる空気を出す時やワルっぽさを演出する場合には大いに役立つ。
なお、下着を見せる場合は見せパンの色も含めてコーディネートする必要。その為、カラーセンスも問われるので自身のない人はファッション誌等を参考にしてから臨んだ方が良い。半ケツはいいけど下着を見せるのに抵抗があればTバックやジョックストラップ(ケツ割れ)、ローライズタイプの下着を使用するといいだろう。
ただし、アメリカではフロリダ州リビエラ・ビーチやミシガン州フリント、イリノイ州リンウッドでこのファッションを実行するともれなく禁固6か月または500ドルの罰金刑を受けてしまう。元々、ギャングファッションであり、態度の悪いヒップホップミュージシャンらが好むということもあり、アメリカは腰パン自体にあまりいいイメージを抱いていない。
更に、腰中部分までウエストをずり下げているため、足が短く見えてしまうので、足の長さを気にする人には非常に厳しいファッションとなっている。その上、体型によってはただのだらしない人という印象を受けかねない。例えばぽっちゃり系の人物が腰パンを実行すると「あれ?この人、ウエストゴム伸びてる?」と思われてしまうリスクが発生する。実行するのであればぽちゃりやデブなら「そうですが何か?」くらいの自身を持って着こなすこと。でなければ、筋肉をつけるか絞るかした方がいい。
関連イラスト
関連タグ
ローライズ → 似て非なるもの