日本ではスポーツアンダーサポーター、ケツ割れ(ケツワレ)とも呼ばれている。
概要
幅広のウエストバンド(ゴム素材)に局部サポートポーチ、そして2本の帯状ストラップで構成されている男性局部用のスポーツサポーター。スポーツの際に局部を固定、激しい運動による自傷ダメージ等を避けられるアイテムである。
一般的にはメッシュ素材の局部サポートポーチが採用されている汎用競技用が知られているが、競技によって作りが変わっているものもある。
例えば、アイスホッケー選手向けならホッケーストッキングを固定するためにガーターベルトがついていたり、速乾性が求められるジョギングや水泳用ならウエストバンドが細めに作られたりといった工夫が施されている。
現在の形になった背景には当時の自転車事情があった。当時の自転車はお世辞にも乗り心地がいいとは言えず、欧米の男性にとっては股間へのダメージが深刻な問題となっていた。そこで、カゴのスポーツ用品メーカーBIKE Athletic Companyにより、開発されたのが今のジョックストラップであった。
開発当初はサイクリングやジョッキー用であったが、1940年代からスポーツ用サポーターとして普及、いつしかアメリカのプロフェッショナルから大学、高校のスポーツ選手にとっては欠かせないアイテムとなっていた。
このことから現在でもアメリカでは体育会系のことはジョックと呼んでいる。
日本での使用状況
1970年代には日本でも着用者が見られるようになったが…欧米人男性とは違う股間であることから着用者も大学のラグビー選手や自衛隊体育学校の学生くらいしかおらず、使うとしてもファウルカップをつける時の補助程度の認識だった(現在も同様の理由で身に着けている選手も多く、大半は下着の上から穿いている)。
しかし、アメリカンフットボール等のスポーツ留学者やNFLヨーロッパに参戦した日本人選手をきっかけに着用者も増えている。
近年ではファッショナブルなタイプも発売され、オシャレとして身につけるものもいる。
お尻がベルトのみなのでスースーして居心地が悪かったり、寒かったりするのが欠点。その為、尻への寒気をシャットアウトするために切り込みの入ったスポーツブリーフに切り替えるものも少なくない。また、下着を脱ぐところを見られたくないなどの心理が働く場合はスパッツやインナーサポーター、下着の上から着用する人もいる。
R-18な内容
実はこのインナー、後ろから見るとお尻が丸見えになり、雄臭さが増して、なおかつ股間が強調されることからゲイに好まれるアイテムのひとつでもある。ゲイの間ではケツ割れ(ケツワレ)と呼ばれており、ゲイ向けハプニングバーや有料ハッテン場では「ケツワレデー」を設けている所もあるほど。
メリットとしては脱がさなくてもアナルプレイが可能であり、攻め側も前をズラすだけでさほど手間がかからないというメリットもある。元々汚しても問題ないインナーなので、穿いたままプレイしてそのまま射精したり、唾液やローションまみれにして、布越しのペニスを楽しむなんてこともある。汗もよく染みこむのでゲイにとってはこの上ないオカズにもなりうるアイテムでもある。
そのせいか、Pixivではゲイ向けのR-18イラストに採用されており、全年齢向けのイラストが極端に少ない状況にある。