概要
日本における伝統的な下着である。しかし似たような形状のものは海外の民族にもみられる。
祭りの中において褌は下着ではなく、晴れ着として扱われる。
ふんどしは男性の履物というイメージが強いが、女性でも生理の際にノーパンではなくふんどしを広く着用していたことが近年明らかになってきている。
漢字で「褌」と書き、文字でわかるように戦闘服に由来しているという。
実際に旧日本海軍では越中褌が着用されており、万一に海に投げ出された際に長くほどいて泳ぐことで、鮫除けとしても役に立っていたという。
一般的には木綿の布を使用するが他に、新モス、スフ、絹(シルク)、麻等も使用される。
百貨店、呉服店、武具店、祭り用品店、通信販売などで販売されており、現代的なオシャレなデザインのふんどしも作られている。
ふんどしの種類
以下に代表的な物を挙げる。
六尺褌
六尺褌は、長さ約180cm~300cm程度、幅約34cm~16cmのさらしの布を用いた褌。締め方が複雑で臀部が露出していることに特徴がある。現在では下着に用いられるよりも、主に祭事や水着などで使用されることが多い。
越中褌
越中褌は、長さ100cm程度、幅34cm程度の布の端に紐をつけた褌。江戸時代においては隠居した武士や肉体労働を伴わない職業の従事者が使用し、普及した明治以降は別名「ゆるふん」と呼ばれ、尻が隠れるほど緩やかな締め心地が特徴。一部では和製英語の「クラシックパンツ」「サムライパンツ」とも呼ばれている。パンドルショーツや医療用下着であるT字帯も越中褌の一種。
もっこ褌
股布の両端を折り返して縫い合わせ、紐を通した褌。一部の女性用ビキニに同じ型のものがある。
黒猫褌
戦後の一時期まで水泳用に市販されていた褌。解くとT字型で幅の細い越中褌と同じだが、締め方は越中褌と異なり、後ろで結ぶ。
廻し
廻しは、相撲等に使われる特殊な褌。色・材質・締め方が他の褌とは異なる。
締め込み
裸祭りの装束として使われる褌。前垂れを出す場合が多い。締め方は廻しに近い。さらしを廻しと同様に締め込む場合が多い。廻し、六尺褌、九尺褌、晒一反を指す場合もある。
九尺褌
締め方は六尺褌に近いが、股間を通した布を胸まで引き上げて締める独特の形をした褌。本来は漁師が着用した。
サイジ
石川県舳倉島の海女が着用していた極小の越中褌。形状は台形の布にヒモを取りつけただけのシンプルなもの。
パンドルショーツ
現在販売されている女性用褌の名称。カラフルなデザインの越中褌。「パンドル」とはフランス語で「垂れる」と言う意味。もっこ褌のように布の一端を縫い合わせて紐を通してあるものや冷え対策にカイロを入れるポケットがついているものがある。
Pixivにおいて
Pixivにおいて、「ふんどし」「フンドシ」「褌」といった表記揺れもあるほか、棲み分けのために以下のようなタグがいくつも作成されている。
一方で、女性の褌イラストもフェティシズムの一種として多数投稿されている。
Pixivタグは「女ふんどし」「ふんどし娘」「ふんどし少女」といった一般的な表記に統一したほうが閲覧者にとって便利になる。
ふんどし絵の多い版権では、「褌作戦」(艦これ)や「東方褌縛娘」のような、より専用的なタグも存在する。
関連タグ
ふんどし フンドシ 褌 下帯 フンチラ 女ふんどし ふんどし娘 / スカートの下はふんどし ふんどしエプロン 女性専用下着 下着 パンツ
越中褌 クラシックパンツ パンドルショーツ もっこ褌 黒猫褌
九尺褌 六尺褌 まわし(マワシ 廻し) 締め込み 赤フン(赤褌 赤ふん)
衛藤ヒロユキ ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場 マーニャ:ふんどしネタが流行する度に、ネタとして挙がる。
安田大サーカス:リーダーの団長安田が舞台で赤フン一丁になる。
たむらけんじ:白フン一丁で獅子舞を担いで登場する芸人。アニメでも・・・。
グルガ・ヴェイド・ブラキール:4コマアンソロジーのネタが原因で「ふんどしファイター」という渾名で呼ばれるようになってしまったキャラクター。