特徴
長さは約360cm(子供用)~約600cm(大人用)ほどであり、幅は約45cmある。ウエストの7~10倍の長さが適切である。素材には固めの木綿が使われることが多く、カラーは白や黒がよく使用される模様である。但し大相撲の場合、十両以上の関取は絹製のカラフルなまわし(稽古の際は白まわし)を締めて取り組みに臨み(このことから締め込みと呼ばれている)、土俵入りの際は刺繍が施された「化粧まわし」を締める。
また、基本的に一人で締めることは出来ず、他の人に手伝ってもらう必要がある。ただし、熟練した力士は巻いた状態のまわしを腹をへこませてパンツのように装着することも可能であるという。
解説
まわしはあくまでも相撲という競技を行うためのユニフォームであり、ふんどしの一種だからといって下着や水着として使用することは無い。また、験担ぎや素材の特性などの都合から、まわしは基本的に洗わないが、衛生面の観点から天日干しやアルコール消毒などは行っているとの事。
相撲の試合中にまわしが外れてモロ出しした場合は「不浄負け」として反則負けとなる。また、わざとまわしを外した場合は逆に外した方の力士が反則負けとなる(漫画「火ノ丸相撲」や「イヤハヤ南友」がその例)。2000年夏場所三段目の千代白鵬VS朝ノ霧の取り組みで朝ノ霧のまわしが外れて彼のモノが見えてしまうハプニングが83年ぶりに発生した(朝ノ霧曰く、体が痩せたためまわしを切って調整したが、リバウンドして長さがギリギリなってしまったのが原因)。通常はまわしが外れかかった場合は「廻し待った」を行司が宣告して締め直すのが慣例であるため、朝ノ霧のように余程な事がない限りはほとんど起こらない。
また、まわしが外れたタイミングと勝負が決まったタイミングがほぼ同時の場合とまわしが外れても尻しか見えなかった場合は不浄負けとはみなされない。
ちなみに、小中学校の体育の授業などでは、締め上げたまわしを模したパンツのような「簡易まわし」が使用されている。これは複雑な締め方を覚える必要も無く、体操着の上に「履く」だけで相撲をとることが出来る。
注意
pixivでは、女性がまわしを締めている画像も多く見受けられるが、その多くは年齢制限付き(R-18)画像である為、18歳未満もしくはそういった画像を好まないユーザーは注意する必要がある。