概要
相撲の最中にまわしが外れて力士の男性器が完全に見えてしまうことをいう俗語。
露出してしまった力士は「不浄負け」として反則負けになるが、意図的に相手のまわしの前袋を引っ張って外そうとする行為自体は反則となっている。
相撲ではまわしの下に下着などを着用することは禁止されているため、これが外れるともろだしになってしまうことは避けられない。まわしをしっかり締めておくことが大事である。
ただし、まわしがゆるんでも男性のシンボルが見えるところまで至っていなければ、行司が両者の動きを止めさせて、まわしを締め直してから取組を再開させることがある。
大相撲でもろだしが起こった事例は非常に少ないが、過去に2度だけ(1917年と2000年)不浄負けが記録されている。2000年の事例では、スポーツ新聞が「大相撲83年ぶり事件 モロ出し」などといった見出しで報道し、大いに話題となった。
近年でも学生相撲の全国大会でもろだしが発生していたことがあるが、幸いにもあまり話題にならずに済んでいる。
一方、地域のちびっこ相撲やわんぱく相撲、奉納相撲など、主に小学生が出場する相撲大会ではありふれたハプニングで、ほとんど毎回のように起こっている。
こういった大会は女の子たちも見に来ていることがほとんどなので、目の前で丸出しになってしまい恥ずかしかった、という思い出がある男の子はけっこう多いようである。
もっとも、子どもの場合はもろだしをしても反則負けにはされないのが普通。
反則負けとした審判が説明を求められ、「まわしが外れておちんちんが見えてしまったので負けになります」と場内アナウンスされてしまった男の子もいるらしいが……。
1987年発売のゲーム『つっぱり大相撲』では、特殊技のひとつとして相手のまわしを外す「もろだし」がある。この技を決めると相手は全裸になり(一瞬しか映らないがきちんと男性器が描写されている)、自動的に勝利となる。
後継作の『つっぱり大相撲 立身出世編』には水着を着た女力士が登場し、女力士に「もろだし」を決めた場合、さすがに下半身は露わにならないが上半身が脱げて乳首が見えてしまう。時代が時代だったからこそである。
このゲームの存在や性器の露出が勝敗に影響を及ぼすというインパクトの強さもあってか、創作でも時折この技に相当する描写が登場することがある(関連タグ参照)。
関連タグ
動物戦隊ジュウオウジャー:回想でもろだししてしまったキャラがいる、ちなみにこの回に出た怪人は力士をモチーフにしているが、彼の組織の怪人のモチーフはゲームばかりなのでスモートロンはつっぱり大相撲のモチーフにした可能性が高い。
こちら葛飾区亀有公園前派出所:コミックス103巻の「麗子の婿とり選手権!!の巻」において中川圭一が両津勘吉にまわしを掴まれた結果もろだししてしまった。ちなみに両津はコミックス97巻「目指せ!ロボット横綱の巻」におけるロボット相撲のコンテストの決勝戦でも同様の行為をしており、どちらの話でも勝利を宣言して参加者から呆れられるオチとなっている。