多くの命が生きる星、地球。
1人の人間と4人のジューマンが出会い、1つの群れが生まれた。
地球を守るために!!
概要
スーパー戦隊シリーズ40作記念作品。
同年12月26日に公式サイト開設、情報公開。
東映のメインプロデューサーを宇都宮孝明が担当、サブに柴田宏明と平成ライダーシリーズを何作か担当した望月卓が担当。パイロット監督を柴崎貴行。
初期メンバー構成は1人の地球人に4人の異世界人。
動物モチーフそのものは戦隊シリーズの鉄板ではあるが(デザインモチーフとしては頻繁に使われているが、メインモチーフとしては『百獣戦隊ガオレンジャー』以来)、異世界人の4人は人間態、戦士の姿の他に「ジューマン態」と呼ばれる獣人態を持つという異色の設定がされている。
戦士の色設定は女性ブルー起用(『魔法戦隊マジレンジャー』のマジブルー以来11年振り)とピンク戦士無しとなっており、初期メンバーがレッド・ブルー・イエロー・グリーン・ホワイトの組み合わせは40作品目にして初である(漫画版ならジェットマンがいる)。
なお、ダブルヒロインの組み合わせが青と白になるのは『鳥人戦隊ジェットマン』以来25年ぶり、初期メンバーで戦士名をモチーフで区別するのは『五星戦隊ダイレンジャー』以来23年ぶりとなる。
また、初期メンバーにグリーンとホワイトが同時に居る戦隊も今作で初となった。
2016年9月11日にはスーパー戦隊シリーズ放送2000回となる事を記念し、1999回、2000回で海賊戦隊ゴーカイジャーとのコラボエピソードが放送された。
そのゴーカイジャーと同様に、戦隊メンバーが歌う歌が一曲もないという憂き目に遭っている。
あらすじ
駆け出しの動物学者の風切大和は、ひょんな事から動物の顔を持つ生命体・ジューマンが暮らす異世界「ジューランド」へと迷い込み、その世界の住人であるセラ・レオ・タスク・アムの4人と出会う。
二つの世界を繋げるリンクキューブに異変を感じた大和と、彼を追ってセラ達4人が人間界へ向かうと、人間界はブラッドゲームで幾多の星を滅ぼしてきた宇宙の無法者「デスガリアン」の攻撃を受けていた。大和はこの星に生きる命を守る為に、幼少時に謎の鳥男に貰った「王者の資格」の力でジュウオウジャーに変身し、セラ達4人と共にデスガリアンとの戦いに挑み、ジャグドを倒す。
しかしこの戦いの中でリンクキューブがデスガリアンに破壊された上、残り一つの「王者の資格」も行方知れずとなり、セラ達4人はジューランドに戻れなくなってしまった。責任を感じた大和の提案と、王者の資格の力で人間の姿になれた事もあり、4人は大和の元でしばし暮らす事となった。
登場キャラクター
呼称表
が\に | 大和 | セラ | レオ | タスク | アム | 操 | 真理夫 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
風切大和 | 俺 | セラ | レオ | タスク | アム | みっちゃん | おじさん |
セラ | 大和 | あたし | レオ | タスク | アム | 操 | 真理夫さん |
レオ | 大和 | セラ | 俺 | タスク | アム | 操 | おっさん |
タスク | 大和 | セラ | レオ | 僕 | アム | 操 | 真理夫さん |
アム | 大和くん | セラちゃん | レオくん | タスクくん | 私 | 操くん | 真理夫さん |
門藤操 | 大和 | セラ | レオ | タスク | アム | 俺 | 真理夫さん |
森真理夫 | 大和 | セラちゃん | レオくん | タスクくん | アムちゃん | 操くん | 僕 |
ジュウオウジャー
- 風切大和/ジュウオウイーグル・ジュウオウゴリラ・ジュウオウホエール (演:中尾暢樹)
- セラ/ジュウオウシャーク (演:柳美稀)
- レオ/ジュウオウライオン (演:南羽翔平)
- タスク/ジュウオウエレファント (演:渡邉剣)
- アム/ジュウオウタイガー (演:立石晴香)
- 門藤操/ジュウオウザワールド (演:國島直希)
ジュウオウジャー関係者
- 森真理夫/ジュウオウヒューマン (演:寺島進)
- ラリー (CV:石塚運昇)
- バド/ジュウオウバード (演/CV:村上幸平)
- 犀男 (CV:ボルケーノ太田)
- 鰐男 (CV:かぬか光明)
- 狼男 (CV:高橋英則)
- ケタス/初代ジュウオウホエール (CV:チョー)
- 風切景幸(演:国広富之)
デスガリアン
第3勢力
その他
各話リスト
話数カウントは第○話。
音楽
主題歌
作詞:藤林聖子/作曲・歌:高取ヒデアキ(Project.R)/編曲:籠島裕昌(Project.R)/コーラス:ヤング・フレッシュ/演奏:Z旗
OP主題歌。
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:谷本貴義/歌:大西洋平(Project.R)/コーラス:ヤング・フレッシュ/音楽プロデュース:Project.R(日本コロムビア)/振付:パパイヤ鈴木
ED主題歌。最終話では「エクストラ・ホエールエディション」が使用された。
作詩:藤林聖子、荒川稔久/作曲・編曲:大石憲一郎(Project.R)/演奏:Z旗/歌:Project.R(NoB、高取ヒデアキ、YOFFY、岩崎貴文、Sister MAYO、谷本貴義、五條真由美、高橋秀幸、松原剛志、鎌田章吾、大西洋平)
挿入歌
- 覚醒!ジュウオウジャー!
作詞・作曲・歌:大西洋平(Project.R)/編曲:大橋恵(Project.R)/演奏:ミラクルチンパンジー
- 動物合体!ジュウオウキング
作詞:八手三郎/作曲・編曲:亀山耕一郎(Project.R)/歌:Project.R(NoB、YOFFY、谷本貴義)
ジュウオウキングのテーマ曲。
- あいさつどうぶつマーチ
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:亀山耕一郎(Project.R)/歌:ヤング・フレッシュ
- ジュウオウFight!
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:山田信夫/歌:NoB(Project.R)
- ジュウオウザワールド
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:亀山耕一郎(Project.R)/歌:松原剛志(Project.R)
ジュウオウザワールドのテーマ曲。
- デスデスデスガリアン!
作詞:藤林聖子 / 作曲・編曲:亀山耕一郎(Project.R) / 歌:山形ユキオ
デスガリアンのテーマ曲だが、第37話にてインストゥルメンタル版、第38話にて前奏のみがそれぞれ劇中で流れた程度。
- わが故郷 ジューランド
作詩:藤林聖子/作曲:亀山耕一郎/編曲:籠島裕昌(Project.R)/歌:五條真由美(Project.R) /演奏:Z旗
ジューランドのテーマ曲。
- 輝く王者
作詩:藤林聖子/作曲:岩崎貴文/編曲:中畑丈治(Project.R)/歌:Project.R(高橋秀幸、宮島咲良)
- ドデカイオー現る!
作詞:高取ヒデアキ(Project.R)/作曲:亀山耕一郎(Project.R)/編曲:籠島裕昌(Project.R) /歌・演奏:Z旗
ドデカイオーのテーマ曲。
作詞:岩里祐穂/作曲:持田裕輔 / 編曲:Project.R(籠島裕昌)/歌:松原剛志 (Project.R) /コーラス:ヤング・フレッシュ、Project.R
インストゥルメンタル版のみ(第29話)
関連作品
劇場版
2017年1月14日公開。本作と前作『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のクロスオーバー作品。
2017年3月25日公開。仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
アム/ジュウオウタイガーがメインキャラクターとして登場、その他の5人は変身後の姿のみ登場。
Vシネマ
なお、毎年恒例だった「帰ってきた」シリーズは本作を最後に制作されていない。
その他
2019年2月17日~3月10日放送。歴代スーパー戦隊シリーズの活躍を描いたテレビスペシャル。
メインキャラの一人として、本作から大和/ジュウオウイーグルが登場。
余談
レオを除いた4人の戦士には、それぞれ人間の五感のいずれかが非常に優れているという点がある。
大和は鷹特有の獲物の位置を正確に見抜く能力を応用した優れた視覚、セラはサメなどの特有の超音波を聞き分ける能力を応用した聴覚、タスクは嗅覚、アムは味覚が大変優れている。残るレオは声がでかいという事しか分かっておらず、残された五感からして触覚かと思われたが、そちらは追加戦士である操に発現した。
「40作記念作品」であって「40周年記念作品」ではない点には注意(「秘密戦隊ゴレンジャー」初回放送日から40周年にあたる2015年4月5日に放送されていたのは一代前の先輩である)。
『動物戦隊』という名称は『動物戦隊ゴーバスターズ』で既に使用されているが、スタッフで気にする者はいなかったとのこと。もっとも特例なので当然ではある。
以下のように動物系戦隊は何故か過去の作品で名称が使用されていたりするので、今度もそれを踏襲したのかもしれない。
- 星獣戦隊ギンガマン→地球戦隊ファイブマンの敵戦隊、銀河戦隊ギンガマン。
- 百獣戦隊ガオレンジャー→ギンガマンのタイトル没案。
- 動物戦隊→特命戦隊ゴーバスターズのVシネマ『動物戦隊ゴーバスターズ』。
放送日の2月14日におもちゃ屋さんで「ジュウオウジャー」の合言葉を言うとジュウオウイーグルのフィギュアが貰える、というキャンペーンが行われていたが、その際のCMが
…こんな感じに子供がやたら濃い顔になって叫ぶというものになっていた。
前作の忍者一番刀チョコのCMといい、子供の顔を濃くしないといけないノルマでもあるのだろうか…
従来であれば『キュウレンジャー』最終回直前あたり(2018年1月頃)に公開されるであろう、同作とのVS作品『キュウレンジャーVSジュウオウジャー』は制作されなかった。
白倉伸一郎(東映プロデューサー)は、「当時放送を控えていた『ルパパト』と「スーパー戦隊同士の共演」というコンセプトがかぶってしまうため、作らなかった」と述べている。
一方、望月卓(東映プロデューサー)はスペース・スクワッドのトークショーにて「ジュウオウジャーキャストのスケジュールがどうしても確保できず断念した。そのため『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』の企画になった」と述べている。
2022年8月28日より東映特撮 YouTube Officialにて本作が配信されたが、奇しくも最終話の配信日は6年前(2017年)の本放送日と同じ(2023年)2月5日だった。
関連動画
関連タグ
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