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ジャグド

じゃぐど

ジャグドとは、『動物戦隊ジュウオウジャー』に登場するキャラクターであり、第1話に登場したリーダーの1人である。 またここではチームジャグドについても触れる。
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「群れからはぐれた奴は死ぬ。獲物の宿命だ」

「俺たちか?俺たちはデスガリアン!今日からこのは俺たちの遊び場だ!」


データ編集

身長208cm(コンティニュー身長:41.6m)
体重187kg(コンティニュー体重:374.0t)
対応機種スティブラスターカノン
ジャンルスティブナイト
CV竹本英史
スーツアクター佐藤太輔

概要編集

デスガリアンの幹部「チームリーダー」(所謂ゾル大佐日輪仮面と同じ「大幹部」)の一人。

クバルアザルドと共に、これまで99もの惑星を滅ぼしてきた実力者。


左腕の『スティブラスターカノン』から発射される火炎光弾で周囲を一瞬で火の海に変える。生命を弄ぶ事を楽しみと考える残酷な性格で、興奮するとヒャッハー!!」と言う癖がある。コインの投入口は右肩。


活躍編集

記念すべき100個目となる惑星・地球を滅ぼすブラッドゲームを実行する為に、ジニスの命でトライアングラーで飛来。複数のメーバを“メーバメダル”から生成し、「ヒャッハー!!」と叫びながら光弾を連射、人々や動物達を甚振り、森を火の海にする等、残虐非道の限りをつくす。その際にジューランドを行き来する為のリンクキューブを破壊している。


生命を弄ぶその行為に激怒したセラレオタスクアムが変身したジュウオウジャーと交戦するも、空中に飛行するメーバの援護も有り、彼らを圧倒。

風切大和の乱入にも気にせず、甚振って足蹴にするが、「地球に生きる命を守りたい」という大和の熱い思いから、王者の資格ジュウオウチェンジャーに変化。大和がジュウオウイーグルに変身した事によりメーバを引き連れ交戦するも、ジュウオウイーグルによってメーバの飛行部隊を一瞬で全滅させられる。ジャグド自身もジュウオウイーグルの力に圧倒されてしまい、最後はジュウオウイーグルの「ライザースピニングスラッシュ」を受け敗北、「この俺が下等生物如きにー‼︎」と、自分達が下等生物と見下す人間に敗れた事に驚愕しながら死亡する。


その後、ジュウオウジャーに興味を持ったジニスが生成した“コンティニューメダル”を、ナリアに投入され巨大化(この時イーグルに「生き返るとか反則でしょ!しかもデカいし!」と突っ込まれている)。


しかし、召喚されたジュウオウキューブに追い詰められ、ジュウオウイーグル、ジュウオウシャーク、ジュウオウライオンが合体したジュウオウキングにも歯が立たず、最期はジュウオウキングに「キングソード・ジュウオウ斬り」を受け、ジニスの名を叫びながら「ジニス様ー‼︎」と断末魔の台詞を残し、爆死した。


デスガリアン幹部初の戦死者となり、僅か1話で倒される等、あっけなかったが、クバルからはチームリーダーの実力を認められており、彼の戦死に驚愕した事や同じく力押しを好むアザルドとの関係は仲が良いと思われる場面が垣間見える。


チームジャグド編集

センシティブな作品

(想像図)

チームリーダーである事から直属のチーム「チームジャグド」が存在している事が窺える。プレイヤー登場前に彼が戦死したため、このまま登場しないと思われたが、第14話にて彼の元配下のドロボーズハンタジイが登場した。また、同話にて天国からドロボーズの呼びかけに応えるかの如く「いいんじゃね!?」と自身も少しだけ登場した(ドロボーズの妄想と思われる)。

しかし、配下であるハンタジイから「ひよっこ」と呼ばれる等、一部の部下から見下されている模様。


超全集によると変人が集まったチームとの記載がある。


ジュウオウジャーVSニンニンジャー(※映画のネタバレあり)編集

ジュウオウ43話

ギルマーダの作り出した『闇の使い』の一人として、第14話の妄想を除けば丸11ヵ月ぶりの再登場。

ジュウオウエレファントアオニンジャーと交戦、スティブラスターカノンの砲撃を浴びせるが、魔法忍者であるアオニンジャーの魔法を受けて銃口にを咲かされる。その隙に2人から反撃された挙句、同じくアオニンジャーの魔法でエレファントが変身したパオンマルに突き飛ばされてしまう。

そのまま吹っ飛ばされた先でバングレイ蛾眉雷蔵晦正影諸共一所に纏められ、止めのジュウオウスラッシュ(+ジュウオウザフィニッシュ)と五連忍烈斬を立て続けに喰らい爆散・一掃されてしまった。


帰ってきた動物戦隊ジュウオウジャー(※ネタバレあり)編集

ポカネ・ダニーロによってコピーとして復活。しかし彼はあまりに短くかつあっけなく本編から早々に退場したためにジュウオウジャーばかりか同じく復活した幹部同士であるアザルドクバルナリアからさえも「誰?」といった扱いを受ける。


本編では面識の無いジュウオウザワールドと対戦したが、他の3人が割とあっさりと倒された中で、ジャグドは(連戦続きで疲弊しているとはいえ)地球王者戦で優勝したジュウオウザワールド相手に「油断しなけりゃテメー等に負けやしねぇよ!!」と、優勢に戦いを進めるという幹部の名に恥じない大健闘ぶりを見せた。


しかし乱入したリリアンによって形勢逆転。ふたりのいちゃつきを見せつけられた挙句、ジュウオウザライトからのビームサーベルという新技によって「覚えてろォ~!!」と断末魔を遺して倒された。


余談編集

名前の由来は恐らく、ドイツ語で『狩り』を意味する“ヤークト(jagd)”から。


無機物モチーフは輝安鉱(硫化アンチモン)と言う鉱物。ジャンルは輝安鉱の英語表記である。

この鉱物を砕いた物は弾薬の材料(火薬)になる為、火砲を武器とする彼には相応しいモチーフと言える。

また、“周りに左右されずひた向きに一つの目的へ邁進出来る”効果を持ったパワーストーンとしても扱われており、こちらはなりふり構わずブラッドゲームへとのめり込んだ為にアッサリ戦死した事の(※悪い意味での)象徴となっている。


少ない話数で幹部怪人が倒される事は少なくは無いが、物語が始まってばかりの第1話でいきなり倒されるのは非常に珍しいケースである。

(『獣電戦隊キョウリュウジャー』は当初そうなる予定だったらしいが、結局は幹部では無くゼツメイツの1人デーボ・ヒョーガッキに変更されている)

ヒャッハー!!』なんて死亡フラグ級の口癖が災いしたのだろうか


声を演じた竹本氏はキョウリュウジャーにてデーボ・ウイルスン&デーボ・コンピュータウイルスンの声を担当しており、スーパー戦隊シリーズへの出演は3年ぶり。また、竹本氏は同じく動物がモチーフである『百獣戦隊ガオレンジャー』の狼鬼役で出演した経験がある。こちらは追加戦士であるガオシルバーがかつて体を乗っ取られた姿。

後に『炎神戦隊ゴーオンジャー』にて、終盤登場の幹部であるキレイズキーの声も担当。


第1話で倒されてしまったが幹部怪人の為、プレイヤーデザインの豊田幸秀氏では無く、幹部怪人担当の篠原保氏がデザインを担当している。他にも第1話だけではあるもののOPではナリアよりもクレジットが上にあったり、他の幹部達と勢ぞろいしていたりと特殊な扱いを受けていた。


第42話でクバルが戦死、彼に続く2番目の幹部戦死者となったのだが、その最後は『周りを手当たり次第攻撃して地球を滅ぼすブラッドゲームにエントリー』『ジニスの名を叫ぶ断末魔を残して死亡』と言う、ジャグドと同じ轍を踏んだ行動であった。

ジニスへの反逆を狙って返り討ちに合い、そのせいで嬲り殺されるのを恐れて上の行動に走ったクバルだったが、それが何の考えも無しに死に急いだジャグドと同じとはつくづく救い様が無い…。

ただ興味深い事に、クバルの無機物モチーフである人工鉱物(ビスマスの結晶と考察される)は、ジャグドのモチーフ輝安鉱=硫化アンチモンの構成要素、アンチモンと同じ15族というグループに属し、つまり周期表でもアンチモンのすぐ下に位置する、性質が似ている物質である。これに加え、クバル・ジャグド共々口の無い顔でデザインされている事から、両者が似た様な最期を迎えるストーリー構想がその外見にあらかじめ示されていた様である。


関連リンク編集

デスガリアン かませ犬


ジニス(ジュウオウジャー) ナリア(ジュウオウジャー) クバル(ジュウオウジャー)

アザルド(ジュウオウジャー)


バラスカンク:『超力戦隊オーレンジャー』に登場したマシン獣。1話のみの登場だが、100個もの惑星を滅ぼしてきた実力者。


流星のデレプタ:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場した第1話で戦隊メンバー故郷に帰れなくなる原因を作った幹部怪人繋がり。ただし、こちらは1クールに渡って登場し、レッドと因縁の対決を繰り広げた。


衛星のターゲイトザツリグウデンシャドン:ジャグドと同様に登場した1話だけで倒された不遇な幹部怪人達。


暗黒の使徒ガイルトンエリードロンタンクジョウ:それぞれ『爆竜戦隊アバレンジャー』、『宇宙戦隊キュウレンジャー』、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に登場した敵組織の一番手を担った幹部。いずれもジャグドと同様、幹部ながら最序盤で退場した。
















最終話を迎えた後の考察(※ネタバレあり)編集

第1話で倒された『幹部』”と言う認識が強いジャグドだが、ハッキリ言って彼は“考え無しに適当に戦闘員を引き連れて暴れ、始めて登場したヒーローにアッサリ倒される”と言うテンプレな1号怪人の行動を取っており、本来“幹部”を名乗るもおこがましいキャラである。

しかし、彼が引き連れていた戦闘員=メーバがデスガリアン首領・ジニスの分身達だった事実を踏まえると、ジュウオウジャー第1話はまた別の側面を見せる。ご存知の様に戦闘員は『やられ役』であり、初戦時の怪人に使役される立場でもある。


だが、ヒーロー番組の“第1話”ではヒーローと同様に戦闘員も初登場の立場である。そしてその時点で視聴者へ存在を印象付ける為、そこそこの活躍ぶりを与えられる代わりにヒーローに薙ぎ倒され、基本的に死に急ぐ行動へと走る1号怪人にこき使われるのが暗黙の了解となっている


…この事実が、かつて最弱の存在だった事に激しい劣等感を持つジニス(=メーバ達の“本体”)に取ってどれ程の屈辱であるかは最早お解りだろう。第2話以降、戦闘員であるメーバは紙切れの如くアッサリ死ぬのが当たり前となる為、メーバ=ジニスに取っての最大の屈辱を象徴出来る機会は後にも先にもこの第1話だけなのである。

そう考えると、テンプレの1号怪人であるジャグドへジニス以外のデスガリアンレギュラー陣が持つ“幹部”の肩書が与えられたのは、全てが終わった後でこの事実に気付いて貰う為の『仕込み』だったと考えられる。

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