概要
周期表とは、元素を原子番号順、つまり原子核にある陽子の少ない順に並べた表。
現在の周期表は、ロシアの化学者メンデレーエフの提案した周期表が元となっている。
周期表において、似た性質をもつ元素は周期的に現れる。このことから、メンデレーエフは、当時発見されていない元素の存在や特徴を予言し、それらの予言はほぼ当たっていた。
周期
周期表の横の列を周期といい、電子殻の数に対応している。最上段の第1周期は電子殻が1個で、段が下がるに従って電子殻がひとつずつ増えていく。
最も内側の電子殻をK殻と呼び、外側に行くに従ってL殻・M殻…となっている。Kから始まるのは、より内側にもある可能性を考慮してA~Jの分を確保したため。
それぞれの電子殻には2n^2個の電子が入る。
K殻 | 2個 |
L殻 | 8個 |
M殻 | 18個 |
N殻 | 32個 |
O殻 | 50個 |
P殻 | 72個 |
Q殻 | 98個 |
第3周期まで内側の電子殻から順に電子が埋まっていくが、第4以降はこの法則が崩れていく。
族
周期表の縦の列を族といい、同じ族の元素は最外殻の電子の数が同じで似た性質を持つ。一部の族には名前がついている。
3~11族 遷移元素
17族 ハロゲン
最外殻の電子が上限数または8個の状態が最も安定する。最外殻の電子が1~3個の元素は電子を手放して陽イオンになりやすく、5~7個の元素は電子を受け取って陰イオンになりやすい。
よくある覚え方
水(水素:H)兵(ヘリウム:He)リー(リチウム:Li)ベー(ベリリウム:Be)僕(ぼ(ホウ素:B)く(炭素:C))の(窒素:N、酸素:O)船(ふ(フッ素:F)ね(ネオン:Ne)) 名(ナトリウム:Na)前(マグネシウム:Mg)がある(アルミニウム:Al) シッ(ケイ素:Si)プ(リン:P)ス(硫黄:S)クラ(塩素:Cl)ーク(アルゴン:Ar)…
などと暗唱して覚えた人は多いと思う。