もしかして→ 鳴子硫黄
概要
硫黄とは、原子番号16、元素記号Sの非金属元素で酸素族元素の一種である。化学工業上最も重要な「酸」の一種である硫酸・火山活動等により放出される火山ガスの一種である硫化水素等の構成元素で、一部のアミノ酸にも含まれている。
火山の噴火口において、火山性ガスの主成分である硫化水素や二酸化硫黄が冷えることにより単体の硫黄が析出する。
単体では、色は淡い黄色で、火を点けると青い炎を上げて燃焼し、二酸化硫黄を発生させる(この二酸化硫黄も火山ガスの一種である)。
加熱と冷却の仕方によって「ゴム状硫黄」や「斜方硫黄」など独特の物理的性質を見せることで知られる。
常温では黄色の個体であるが加熱する事で流動性を得、その状態で冷水に投入して急速に冷却する事で前述の「ゴム状硫黄」ができる。尚ゴム状硫黄を放置すると斜方硫黄に変化する。
用途としては、硫酸の製造やゴムの製造(天然ゴムへの加硫)がある。
また、単体の硫黄自体に臭気は無い。
噴火口や硫黄泉の周囲で「硫黄の臭い」と称されるものの正体はこれと水素が結合した「硫化水素」や、酸素と結合した「二酸化硫黄」である。
しかし慣用句的に「硫黄の臭い」と言うのが広まっている為、日常会話で用いる分には(厳密には間違いではあるものの)問題は無い。