ガオウルフの魂と呼応する、6人目の戦士の誕生です!その名も・・・!
「閃烈の銀狼! ガオシルバー!」
CV:玉山鉄二
スーツアクター:大藤直樹
テーマソング:「a lone wolf 〜銀の戦士〜」(串田アキラ)
概要
物語後半より登場する、6人目のガオレンジャー。キャッチフレーズは「閃烈の銀狼」(SPARKING WOLF)。
シロガネこと大神月麿が、専用の「Gブレスフォン」で「ガオアクセス」した姿であり、その名の通り銀色と紺を基調としたカラーリング、そしてパートナーたるガオウルフを模した意匠が大きな特徴である。
デュークオルグ・狼鬼として現代に蘇った月麿は、現代のガオレンジャーの大敵として度々干戈を交えながらも彼等やガオゴッドの尽力により1000年ぶりに元の姿と記憶を取り戻すに至った。
已むを得ないこととはいえ、ガオレンジャーも含めた現代の人々に刃を向けたことへの自責の念から共闘を拒んで単身ウラを討滅せんとするも狼鬼としての力を喪った月麿では到底歯が立たず、逆にキマイラオルグによって窮地に立たされてしまう。
しかし、自分を救おうとしてピンチに追い込まれたガオレンジャーを救いたいという、そして自らの過ちの始末を自分でつけたいという純粋な思いに呼応し、狼鬼が敗れた際方々に飛び散っていた3つのガオの宝珠が再度飛来、Gブレスフォンを与えたことで6人目のガオレンジャーが誕生したのである。
能力・武装
狼鬼と同様に月の光のエネルギーを力に変えることができ、加えて1000年前の時点で既に戦士として経験を積んでいたこと、それにパワーアニマルの中でもトップクラスの実力を有するガオウルフをパートナーとしていることもあり、パワー・スピード共に当代のガオレンジャーをも凌ぐ、最強クラスの戦士である。
実際に作中においても初変身の折にガオレンジャー5人を相手に猛威を振るったキマイラオルグを単騎で撃破せしめ、さらにその余勢を駆ってウラまでも一度は打ち破るという鮮烈なデビューを飾っており、その戦いぶりには他のガオレンジャーをして「アンビリーバボー」(ガオイエロー)「横綱級の強さ」(ガオブラック)と言わしめるほどである。
戦闘においては他のガオレンジャーと同様にモチーフとなった動物の身のこなしを活かしたアグレッシブな戦い方、そして専用の破邪の爪「ガオハスラーロッド」の3形態を使い分けての鮮やかなアクションを得意とする。
1000年前から多用していたと見られる剣の腕前も高く、ガオシルバーの状態でもガオハスラーロッドの「サーベルモード」を振るい、空中前転から袈裟懸けに敵を両断する「銀狼満月斬り」は必殺球の威力を発揮。さらに必殺技である「破邪聖獣球」のように、現代でいうところのビリヤードにも似た技も行使することも可能となっている。
また、ガオウルフが変形した専用バイク「ウルフローダー」を駆ってのライディングアクションも強力である他、変身前にしばしば見られる邪気を「風」として感知する特性も健在であり、ドロドロ戦ではこれを活用し、姿をくらました敵の位置を正確に捉えて銃撃を加えてみせたこともある。
備考
- カラーリングは、前述の通りメインのシルバーに加えて、後のシリーズ作品の追加戦士達にもしばしば導入されている、紺色を差し色としたものであるが、デザインの段階ではこの差し色を黒や赤とする案もあった他、追加戦士に多く見られるアーマーを装着した案も検討されていたという。
- 名乗りのポーズは、腕を大きく交差させるような形となっているが、例外としてQuest 48では突き上げ型のポーズを披露したこともある。
- 放送当時発売されたプレイステーション用のゲームソフトにも登場し、仲間になるイベントも存在するものの、プレイアブルキャラクターとしては設定されていない。後から登場したガオイカロスが、ゲーム内における最強戦力として活躍しているのを思うと、些か釈然としない立ち位置である。
- 『ガオレンジャー』の英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー・ワイルドフォース』では、原典でも強調されていた「月」の要素を強調する形で「ルナウルフレンジャー」と呼称されている。変身者はメリック・バリトンで、彼もまた過去の時代の戦士という点や、登場から仲間に加わるまでの経緯は概ね原典を踏襲しているが、他方で因縁の相手であるゼン=アク(狼鬼)とは、最終的に生存・改心した彼と共に旅立つという、同作独自の展開も盛り込まれている。
関連イラスト
関連タグ
深見ゴウ/ゲキバイオレット ガル/オオカミブルー:いずれもスーパー戦隊シリーズの他作品に登場する、狼モチーフの戦士達。このうちゲキバイオレット(ゴウ)とは追加戦士であること、それに変身能力を得る以前に人外の姿となっていたなど、複数の共通項を有する
空蝉丸/キョウリュウゴールド:『獣電戦隊キョウリュウジャー』の登場人物、およびヒーローの一人。ガオシルバーをモデルとして考案されたキャラクターであることを、同作メインライターの三条陸が言明している
紅城トワ/キュアスカーレット:『Go!プリンセスプリキュア』の登場人物、およびヒロインの一人。元々は味方側でありながらも敵幹部として登場し、紆余曲折を経て追加戦士となったという点で近似点を持つ
スーパー戦隊シリーズ歴代シルバー