ドロドロ(百獣戦隊ガオレンジャー)
がおれんじゃーのどろどろ
ラセツの腹心となるデュークオルグ。本編最後に登場したデュークオルグであり、オルグ忍法を得意とするオルグ忍者である。
外見も忍者らしく黒い忍装束に身を包んだ外見をしており、顔は手裏剣其の物で中央に目がある。
戦闘では刀や大筒を武器に戦い、色々な「オルグ忍法」を駆使する。
性格も目的の為には手段を選ばず、仲間を犠牲にする事も厭わない卑劣漢である。
ドロドロが用いる術。
- 死霊傀儡
過去に死んだオルグ魔人の幻影を生み出す。
- 巨大変化
自身の姿を巨大な幻影として投影する。この幻影を介して攻撃が可能であるため、見た目よりも脅威度は高い。
- 奥義・影分身
印を組むと共に目から光を放ち、対象の背後に伸ばした影を実体化させ使役する。
この影は本物と全く同じ力を持つ上、与えたダメージが本人に共有される特性を持つため、あらゆる意味で対処法が乏しい。
- 究極奥義・鬼霊界封じ
生涯に一度しか使えないオルグ忍法最大の術。
刀を一閃して自分もろとも空間を両断、オルグにとってのあの世というべき「鬼霊界(きりょうかい)」へと対象を引きずり込む。
この空間はオルグ魔人の憎しみが全てに勝るパワーを生み出す性質を持つ上、現世とは完全に断絶された世界であるため、パワーアニマルを呼ぶことも力を借りることもできない。
テトムを拉致すべく、装束を纏ったヤバイバ達と共にガオズロックへ侵入するが、ツエツエの不注意で気付かれ失敗。
その後、ツエツエを騙して彼女の角を切り落とし、邪気を消す作戦を実行する。
「オルグ忍法・死霊傀儡」で生み出したツリガネオルグ、タイヤオルグ、時計オルグ、魔笛オルグ、猛獣使いオルグの5体の幻影オルグ軍団を嗾けてガオレンジャーの注意を引き付け、自身は身を隠していたが、シルバーに発見され逃走した。
テトムの拉致に成功すると、「オルグ忍法・巨大変化」によって巨大化。
巨大戦ではガオイカロスの究極天技・イカロスダイナマイトを物ともせず圧倒するが、実は巨大な幻影を密かに操っていただけに過ぎず、シルバーに再び発見されて撤退した。
その後、テトムを取り戻そうとするガオレンジャーに「オルグ忍法奥義・影分身」で生み出した影レンジャーを差し向ける。
状況を返せず一時退却した6人を追って再び現れるが、影レンジャーと戦っている間は傍観していた。
そこで誕生した自身の影にレッドのファルコンサモナーの射撃が命中し消滅、連動して本体の自身も致命傷のダメージを喰らって敗北。今わの際にレッドを「見事だ…」と称えた。
直後に汚名返上を図るヤバイバの放ったオルグシードによって再生巨大化。
巨大戦では生涯に一度しか使用できない「オルグ忍法究極奥義・鬼霊界封じ」でガオレンジャーを鬼霊界に閉じ込め、憎しみが形となった再生巨大オルグ達にガオレンジャーを襲わせ圧倒。
現世と隔絶された鬼霊界の中、パワーアニマルの助力を受けられないガオレンジャーを窮地に追い込むが、テトムの祈りに応えたガオライオンが力を解放。それに応じてガオファルコンが駆け付け、奇跡の合体を果たしたガオケンタウロスが時空の壁を突き破って突入、そのままオルグ軍団を一掃されて形勢が逆転してしまう。
自身もガオケンタウロスに刀で立ち向かうも圧倒され、そのまま止めの究極奥義・獣王の舞を喰らい「無念…!」と言い遺して爆散。それと同時に鬼霊界も消滅し、ガオレンジャーも人間界に戻った。
しかしガオレンジャーが勝利を喜ぶ間もなく、怒れるラセツが最後の猛攻に乗り出し、ガオズロックがついに陥落してしまうことに……。
モチーフは忍者。
今回の一件にて角を切り落とした事が原因で、ツエツエはテトムとの戦闘の末に著しく衰弱。さらにラセツによって破邪百獣剣の盾にされ、一度は命を散らす事となる。なお、ドロドロを再生巨大化させた功績によってかヤバイバは結果的に粛清を免れており、終盤までしぶとく立ち回ることとなる。
声を演じる増谷氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。次の出演は7年後の『獣拳戦隊ゲキレンジャーvsボウケンジャー』のパチャカマック12世役である。
百獣戦隊ガオレンジャー オルグ(百獣戦隊ガオレンジャー) デュークオルグ
ドロドロ(カクレンジャー):『忍者戦隊カクレンジャー』に登場した同名の戦闘員。
ブロッケン妖怪のセマッタ霊:『天装戦隊ゴセイジャー』に登場する怪人で、同じく巨大化した自身の幻や過去に倒された怪人の幻影を嗾けている。