「なあタウ・ザント様よお、この作戦成功したら兄貴の後釜として七本槍の二の槍の座、おいらにくれよ、頼むぜ」
CV:岸祐二
概要
『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』に登場する宇宙忍者にして、以前ハリケンジャーとゴウライジャーに倒された、暗黒七本槍・二の槍チュウズーボの弟。肩書は「二の槍候補」。
チュウズーボを水色にして頭にモヒカンヘアーをつけたような姿をしており、耳にピアスを付けレザーの服を着ている。サタラクラからは「チュウ坊」と呼ばれている。
チュウズーボを「兄貴」と呼んで慕っており、彼の仇討のためにハリケンジャーたち地球忍者を倒すべく行動を開始。最終的には自分が新たな暗黒七本槍の二の槍となることを目論む。
チュウズーボの持つ忍術を全て会得しているが、調子のいい性格を持ち、サタラクラ達がハリケンジャーを退けた際には「自身のおかげ」と言う一面もある。
活躍
ガオレンジャーたちの復讐に燃えるヤバイバたちと結託し、彼らから教えられた情報をもとにガオレンジャーたちに札を張り付けて捕らえGフォンを奪い取ると、それを暗黒七本槍に渡して偽ガオレンジャーを結成。ハリケンジャーやゴウライジャーを圧倒したが逃げ出してきた大河冴をベルトからの電撃で攻撃しているすきにハリケンジャーにベルトを壊され、全員の札を無効にされてしまい撤退する。
その後、七本槍が変身したガオレンジャーがハリケンジャーとゴウライジャーを圧倒しているところに出現。とどめを刺そうとしたが、乱入してきたガオシルバーにGフォンを取り返されてしまい本物のガオレンジャーが復活。
ハリケンレッドとガオレッドに圧倒され、宇宙忍法「兄貴直伝・巨大二の槍」を繰り出すが通じず、五重連ビクトリーガジェットを受け爆発した。
その後、再生巨大化の術の巻物(外観や書かれた呪文はチュウズーボが巨大化の際に使用した「宇宙忍法・闇魔人魂召喚の術」に使われた巻物と同様)で巨大化。さらに「宇宙忍法・中忍復活の術」で島忍者ギリギリガイ師、災厄忍者カンガルーレット、蜃気楼忍者ジン・ギローンを復活させるがカンガルーレットはガオハンターの天地震撼・ビーストハリケーンとガオキングソード&シールドの豪力両断・イビルクラッシャーで倒されてしまい、残ったギリギリガイ師とジン・ギローンとともに強大なエネルギー波を放ってガオキングを合体解除に追い込み、轟雷旋風神の右腕を破壊しハリケンレッドの腕を負傷させた。
しかし、奇跡的に轟雷旋風神とガオシャーク、ガオタイガー、ガオエレファントが合体した轟雷旋風神ソード&シールドが完成。
必殺奥義・風雷百獣斬りでギリギリガイ師とジン・ギローンを倒され、最終的にはパワーアニマルと入れ換わり天空神が合体した天空轟雷旋風神とパワーアニマルの「絶対究極奥義・ワイルドサンダーハリケーン」を受け爆死した(その際の断末魔は「ズボーーーーーッ!!」)。
余談
ハリケンレッドの腕を負傷させる展開は、演者の塩谷瞬氏が撮影期間中にバイクとの接触事故で左腕を骨折してしまったために加えられた(戦いが終わった後の包帯姿のシーンが先に撮影されている)。並行して撮影された『ハリケンジャー』本編にも影響が出ている(ゴウライジャーの項も参照)。
CVの岸氏は陣内恭介/レッドレーサー役をはじめスーパー戦隊シリーズの常連であり、『ハリケンジャー』本編にも滑川数馬役で出演していた。また、ガオレンジャー本編では、カメラオルグの声も担当していた。
上記のタウ・ザントに対する馴れ馴れしい口の利き方にサタラクラは憤るが、彼もタウ・ザントを「タザやん」と呼ぶため、ウェンディーヌは「あんたが言う?」と呆れていた。
関連項目
コピーオルグ、ドロドロ(百獣戦隊ガオレンジャー):同じく、ガオレンジャーの悪の戦隊を生み出した怪人たち。
戦隊VSシリーズ敵キャラリンク
ネタバレ注意
ハリケンジャー放送終了から——つまりチュウボウズが登場・死亡してから20年後の2023年に公開されたVシネマ作品にて名前とスチール写真が登場。
それによれば、同作品で初登場したオイランダやアウンジャ、そして10 Years afterに登場したバット・ゼ・ルンバと並びウラ七本槍に数えられる存在だったという。
純然たる後付けかつ台詞のみの登場とはいえ、20年越しにその存在が補完されることとなった。