「如何にも。キリキリマイ師はわしの息子ガイ」(巻之十七)
データ
分類:宇宙忍者
出身星:キリフキ星雲サエザエ星(マイマイ星の母星)
概要
暗黒七本槍二の槍・チュウズーボが呼び寄せた宇宙忍者で、霧吐き忍者キリキリマイ師の父親。本編最後の宇宙忍者である。
巨大なサザエを思わせる甲冑に身を包んで口が二枚貝、そして両腕にもフジツボの意匠が見受けられる姿を持ち、両側に付いた貝の側面にノコギリの刃が付いた形状の「カイガイ剣」で武装している。口癖は「~ガイ」。
息子であるキリキリマイ師の秘術で地球を闇に閉ざし、その闇からのマイナスエネルギーで死闘の島を作る「宇宙忍法・死闘の島作り」なる得意技を使う。
この島から噴き出すギリギリガスを吸った者は、理性を失った挙句に凶暴化してしまう作用があり、劇中ではこれによってゴウライジャーの兄弟同士での潰し合いを目論んだ。
戦闘では「宇宙忍法・火の森」で辺り一面に超高熱火炎を立ち上がらせる事によって火炎地獄のように相手を焼き尽くす他、武器の「カイガイ剣」を振り回して相手を斬り裂く「秘邪剣・渦潮斬り」を繰り出す。
更に「カイガイ剣」以外の武器として「ガイ手裏剣」を持ち、口からの超高熱火炎で相手を攻撃する「火炎陣」などの術も使う。
また単純な腕力も強い。ハリケンイエローと対峙した際には、イエローの首を締め苦しめた。しかし、頑丈さが売りのイエローは首を締められつつも、同士討ちをするゴウライジャーを心配し、そちらに意識を取られていた。それに怒ったギリギリガイ師はハリケンイエローの首を更に強く締め上げ「人の事より自分の心配をするガイ‼︎」と吼太を詰った。油断していたハリケンイエローだが時既に遅し。ハヤテ丸を持った右手はギリギリガイ師の左手に捕まっており、抜け出す事が出来ない。さっきまで以上の凄まじい力で首を締められたハリケンイエローは「うわぁっ!…うぅっ、あぁっ…!」と身体を震わせながら悶え苦しんでいた。ギリギリガイ師のパワーの強さが分かる一幕である。
活躍
巻之十七「暗闇と死闘の島」
前回のキリキリマイ師の死を以て発動した秘術によってハリケンジャーとゴウライジャーを姉弟・茜と正平と共に死闘の島に連れ込むと、ゴウライジャーのどちらかを凶暴化させ、兄弟同士で戦わせる事で「アレ」の入手を画策。
ゴウライジャーが戦っている間、自身はハリケンジャーの元へ出向いて3人を苦戦させ、茜と正平をかばったカブトライジャーはギリギリガスを浴びてしまう。
理性を失って凶暴化したカブトライジャーはクワガライジャーに容赦無く襲い掛かるが、クワガライジャーをハリケンジャーと共に逃がしてしまう。
巻之十八「父と兄弟の絆」
その後、カブトライジャーを助けるためにクワガライジャーはハリケンジャーと団結して自身と再戦。超忍法・4人影の舞に怯んだところにドライガジェットを撃ち込まれて倒される。ギリギリガイ師の敗北によって地球に閉ざされた闇も消え去り、カブトライジャーの凶暴化が解除された。
直後に巻物によって再生巨大化すると、巨大戦では火の森で旋風神と轟雷神を攻撃するも、高速回転する2体に炎を消し止められてしまい、轟雷神の究極奥義・大回転轟斬りに怯んだところに旋風神ハリアーのハリアー弾丸斬りを喰らって爆散。死闘の島も海底に沈んで行った。
今回の作戦に失敗したチュウズーボはついに後が無くなり、次話で禁断の最終手段である「宇宙忍法・闇魔人魂召喚の術」の巻物を使い最後の戦いを挑む事になる。
余談
モチーフはサザエと二枚貝とフジツボで、息子がカタツムリなのに対してこちらはサザエ(※口は二枚貝になっている)と言う組み合わせとなっている。彼の能力のモチーフは蜃気楼を吐き出す蜃である。
名前の由来はきりきり舞い+貝。
サザエをモチーフにした戦隊怪人は『地球戦隊ファイブマン』のサザエマジロギン以来実に12年振りの登場となった。
同巻でゲスト出演していた正平役の須賀健太氏は5年後、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の修行その31でも新一と言う少年の役でゲスト出演し、更に5年後の2012年には『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』でイナズマン/風田三郎役として出演する事となる。
巻之十八にて、それまで敵同士反目しあっていたハリケンジャーとゴウライジャーはようやく手を携えて1つとなり、次週から共に戦う仲間となる。
声を演じた河合氏は、2年前の『未来戦隊タイムレンジャー』にて破壊工作員メイデンの声を演じていた。同氏は1987年の『光戦隊マスクマン』以来、スーパー戦隊シリーズで多くの怪人の声を当てて来た常連だったが、今作のギリギリガイ師を最後に出演が途絶えてしまった。
関連タグ
忍風戦隊ハリケンジャー 宇宙忍群ジャカンジャ 中忍(宇宙忍群ジャカンジャ)