曖昧さ回避
海産物のサザエ
日本各地でよく見かける巻貝として有名。食べる時に苦い部分があるので好き嫌いが分かれる。
概ね海に近いところでは醤油を垂らして壺焼きにして提供する飲食店が多い。刺身としても利用される。
貝にスパイク状の突起があるのは潮の流れが激しめの所に生息する個体に多く、流されないように引っかかる為にあるとされている。潮流が穏やかな所ではこの突起が小さいか無い個体がいる。
実は最近まで適切な学名が存在しなかった。以前は「Turbo cornutus」という学名だとされていたが、これは1767年に別種のナンカイサザエに付けられた名前であった。しかし1786年、英国の貝類学者リーヴが両者を混同して、日本産サザエの学名をTurbo cornutusとして図譜に掲載してしまい、ここから長らく勘違いされ続けることとなる。同時に、この図譜中でリーヴは、棘の無いタイプの日本産サザエに対して「Turbo japonicus」という学名を与えたものの、学名を与える貝が描かれた2つの図のうち、1つは確かに日本の棘の無いサザエの図だったが、もう1つは何故かモーリシャス産の別種の棘のないサザエの図であり、2つの種に同一の学名が与えられてしまう事態となった。結局この学名は、後発の学者によってモーリシャス産サザエの名前に固定された。サザエは1786年にT.cornutusと混同されてからずっと、有効な学名の与えられていない新種であり続けたのである。
最終的にこのサザエに「Turbo sazae」という学名が岡山の学者によって命名されたのは2017年のことであった。
サザエをモチーフにしたキャラクター
その他特撮