概要
CV
1期:北川国彦
3期:千葉順二
4・5期:松野太紀
6期:岩田光央
※第2期に出ていないのは1期の続編であるため、既に退治されているので出てこない。
シリーズ常連の敵役妖怪で、300年も生きたサザエが妖怪変化したという設定。どの話でも鬼太郎を食べて妖力を得ようと画策しており、動けなくしたうえでプレスして料理し捕食した(最初はそのまま丸呑みしようとしたが、体内電気で反撃されたためプレスに移行した)。鬼太郎を食べる時はナイフとフォークを使っており、意外とテーブルマナーを心得ているようである。
最後は、毛穴から汗となって脱出した鬼太郎に反撃されて退治される。
江戸時代の画家・鳥山石燕の『百器徒然袋』に描かれた栄螺鬼がモチーフだが、サザエの貝殻のようなゴツゴツした顔をした魔人とされる原典と異なり、寸胴型のあざのような模様(フジツボのイメージ?)がある身体で、両目は髪の毛で隠れている。
さらに先端に目玉のついた長い舌を持ち、空きっ歯が不気味さを際立たせている。
柔らかい体を使った変身能力を持つが、なんと不死身であり鬼太郎がいくら攻撃しても倒すことができなかった。
しかし舌こそが本体であり、追い詰められると石燕の栄螺鬼の姿をした正体を表す(5期以降は一つ目を持つサザエとして描かれている)。(髪で目が見えないのはこのためか?)
1期では第33話「さざえ鬼」で、鬼太郎の偽物に化けて人魚の子を売るという怪事件を起こし、本物に捜査をさせて誘い込んで捕らえた。
さらに、サザエだけに壷焼きにされた仲間の復讐も企んでいた。舌を引き千切られ、本体に戻ったところを鬼太郎に地面に叩きつけられて倒された。
3期では第14話「不死不死!?妖怪さざえ鬼」でも1期と同じ罠を仕掛けた。こちらも正体の舌の先の形が石燕の栄螺鬼であった。
鬼太郎に痺れ薬を飲ませ、ナイフとフォークを使わず、プレスした鬼太郎を丸めて丸呑みにした。
さらに公害病に苦しんでいたから妖力を求めたという理由が語られ、原因となった工場を懲らしめるオチが追加されている。
歴代で唯一鬼太郎と和解した個体である。
4期では第17話「海奇!妖怪さざえ鬼」でも同じく1期と同じ罠を仕掛け、人魚の助けを求める声に鬼太郎が応えて捜査を始めたが、渦潮に巻き込んで捕まえた。
目的は鬼太郎を食べて更に長生きするためである。
本作では腕が自在に伸び縮みすることができる。隠れていたねずみ男のネズミの鳴き真似に、「なんだネズミか……って、んなわけないだろ!!」とノリツッコミをするコミカルなシーンが描かれた。
弱点である舌の目玉を攻撃され、巨大な石燕の栄螺鬼の姿になって絶命した。
5期では第23話「美食家!?さざえ鬼」でリッチなグルメ妖怪として登場。
4期と同じく、鬼太郎を食べて長生きしようとしていた。
歴代で唯一人魚と関わらず、リゾート地で鬼太郎の仲間に近づいて捕え、鬼太郎を誘い込んだ。
体から出す粘液であらゆる攻撃を無効化し、自分の住処の壁や床にも同じ粘液が付着しており、これで相手を拘束する。
鬼太郎の仲間のかわうそが持ってきた「給水の砂」で粘液が無効化され、髪の毛針で本体を倒されて本来の姿であるサザエに戻され自然に返された。
6期では第90話「アイドル伝説さざえ鬼」で登場。
動画サイトで人気の縦縞のちゃんちゃんこを着た鬼太郎そっくりの姿で、人魚の子供の人形を持った歌手「G鬼太郎」としてアイドル活動していた(Gは「ゲゲゲ」のこと)。
「人魚を食べると不老長寿になれる」という謳い文句でアイドル活動していたひとうお子ら人魚たちを芸能事務所から追い出し、彼女たちの子供を捕らえていた。
目的は「回転寿司のメニューにサザエが無いのが悔しいので、子供たちに人気な回転寿司のネタになって食べてもらいたい」というものであり、鬼太郎を捕食するのも「絶大な妖力とうま味」を得るためであり、鬼太郎の捕食方法は、プレスした鬼太郎をねずみ男に調理させて寿司にするというものである。
歴代でも屈指のカオス回であるが、それもそのはず、ねずみ男が持ってきた寿司を食べて食中毒になった鬼太郎が見た夢というオチであった。
最後は犬山まなが境港から送ってきたサザエの中にさざえ鬼らしきものが混じっていた描写で締め括られた。