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解説編集

水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』のTVアニメシリーズであり、半世紀に亘り6期と外伝の『墓場鬼太郎』を含めて7回制作されている。まさに国民的作品であり、世代を越えた驚異のアニメシリーズである。


昭和43年(1968年)第1期・昭和46年(1971年)第2期・昭和60年(1985年)第3期平成8年(1996年)第4期・平成19年(2007年)第5期・5期放送時のテレビアニメ化40周年となった平成20年(2008年)に墓場鬼太郎・そしてテレビアニメ化50周年となった平成30年(2018年)に第6期が制作、放映が始まっている。各年代を経て7つのTVアニメ作品が製作され、原作同様に長年にわたり親しまれている。

6期放送開始おめでとうございます!

いずれもフジテレビ系列で放送され、東映動画(現:東映アニメーション)が製作を行なった。現在、TVアニメ作品としては最多の6回のTVシリーズに外伝であり原型である『墓場鬼太郎』を合わせて合計7回制作、放映された。

結果的にだが、1960年代~2020年代と、映画も含めて各年代事に製作された形にもなっている。(因みに各10年間ずつ開いて新規作品が放送される様になったのは第3期以降の事。)


テーマ曲としては、『ゲゲゲの鬼太郎の歌』と『カランコロンの歌』が最も有名である。


第1期は、日本で最後に製作されたテレビ用モノクロアニメーションとしても知られている。当時すでにフジテレビのほとんどの放送はカラーだったが、本作のイメージを演出するためにあえてモノクロで製作された。

また、4期後半は日本で最初のデジタル彩色によるTVアニメーションである。


主題歌は全シリーズで『ゲゲゲの鬼太郎』(作詞:水木しげる 作曲:いずみたく)。

作詞者が原作者本人なのは、元々は”漫画の作者が自作品のテーマを作詞”という企画レコード、『少年マガジン・マンガ大行進』の中の一曲(当時は『墓場の鬼太郎』)だったため。これがアニメでも採用され、以来半世紀にわたり、時代に合わせたアレンジを施されつつ主題歌として引き継がれているという、アニメソングのひとつの奇跡。みんなで歌おう。


使用話数はTVシリーズだけで累計400話以上

第2位の『鉄腕アトム』OPの累計245話を大きく引き離す記録である。

アトムVS鬼太郎


各シリーズ・作品について編集

3期以降は、シリーズごとに独自のテーマ、世界観や、時代に合わせた細かい設定の変更が行われ、オリジナルの鬼太郎(原作や墓場、1期・2期)とは異なる「アニメ鬼太郎」と言う独自コンテンツになっている。そのため、基本的に3期以降のアニメシリーズはどこから視聴しても作品の理解に支障はない。

ただし原作からの基本的な設定はシリーズ全体で貫かれており、各シリーズにおいて、鬼太郎たちが時代を通してずっと活躍し続けてきた事を示唆する台詞や、回想場面などが見られる。


オリジナル編集

第1期 60's編集

昭和43年1月3日~44年3月30日まで、全65話。シリーズで唯一のモノクロ作品

気合の入った妖怪アニメとして、正月早々当時の子供たちを震え上がらせた。

基本的には原作準拠だが、アニオリ描写も少なくない。

鬼太郎役の野沢雅子はこれをきっかけに、少年役を多く演じていくこととなった。

1期鬼太郎さん50周年おめでとうございます!


第2期 70's編集

昭和46年10月7日~47年9月28日まで、全45話。1期の続編として描かれた、唯一前シリーズと繋がりのある作品。1期と合わせ、工業公害や交通地獄などの社会問題が盛り込まれている。

時折コミカルな描写もあるが、前作よりも世の中の不条理さやショッキングなホラー演出が劇画調に強調されている。

根強い人気を誇り、繰り返し再放送されたことで3期制作の原動力の一つとなった。

三日月夜


墓場鬼太郎編集

平成20年1月10日~同年3月20日まで、全11話。外伝にしてプロローグ的作品。唯一の深夜アニメ。原作初期の「どこかシュールだが、不気味で怖い妖怪・鬼太郎」の冒険譚が堪能できる。映像に原作漫画をアレンジして組み込んだOPが、電気グルーヴのスタイリッシュな歌とともに話題になった。

おばけは死なない


リメイクシリーズ編集

第3期 80's編集

昭和60年10月12日~63年2月6日まで、全108話。地獄編を含めると全115話。

「現代社会に生きる妖怪」「妖怪との共存」がテーマ。前作までのイメージを一新、鬼太郎が熱血ヒーローとなり、妖怪とのバトルが強調されたほか、オリジナルヒロインの投入などで話題を呼んだ。

時代に合わせて、ダイナミックなアクションやオーバーなギャグシーンも盛り込まれている。

また、初のリメイクにして歴代最高視聴率を誇ると同時に「アニメ鬼太郎」の元祖に当たる作品でもある。

ゲゲゲの鬼太郎と仲間たち!と宿敵!


第4期 90's編集

平成8年1月7日~10年3月29日まで、全114話。

「原点回帰」をテーマとし、再び怪奇色が強められ、鬼太郎の性格も優しく落ち着いたものになった。水木御大の原作にも見られるおとぼけたシーンも随所に描かれる。

また、御大の要望を取り入れた美術も特徴。また、京極夏彦など著名作家の手になる、一風変わったシナリオによるエピソードが存在する。

第64話よりデジタル制作へと体制が変更された。

言霊使いの罠


第5期 00's編集

平成19年4月1日~21年3月29日まで、全100話。

キャラクターデザインが現代的にアレンジされた。妖怪横丁設定が特徴的なシリーズ。鬼太郎はヒーロー然としつつも、シニカルな部分を見せている。怪奇色と同時に妖怪仲間との絆や友情、ユニークなやりとりにも重点が置かれている。シリーズ初のハイビジョン制作。

放送終盤にアニメ40周年を迎えた。

5期鬼太郎10周年!!


第6期 10's編集

平成30年4月1日~令和2年3月29日まで、全97話。アニメ化50周年記念作品。現在の最新シリーズ。

テーマは「人間と妖怪の距離感」「多様性の在り方」。

対象とする視聴者の年齢が引き上げられ、社会風刺の要素が強くなっている。ユーモラスなシーンもあるが、従来以上に妖怪が恐ろしいものとして描かれ、ショッキングなホラー演出も濃い。鬼太郎の人間に対する姿勢は極めてドライなものになり、その活躍は”養父への恩返し”という理由付けがなされている。

ゲゲゲの鬼太郎28話。


コラボレーション編集

映画妖怪ウォッチ編集

『シャドウサイド 鬼王の復活』にコラボ出演。東映アニメーション以外が初めてアニメ制作を担当した作品。

映画おめでたいー!!

他にもちびまる子ちゃん参照)、

クレヨンしんちゃん参照)、

ドアラ(『日本爆裂!!』の一部地域版)、

ダウンタウン動画)等で過去に行ったことがある。


パチンコ版編集

様々なバージョンがあるが、『地獄からの使者』版と『ブラック鬼太郎の野望』版はアニメ部分がしっかり制作されており、ある意味では第6期とも言えなくもない。どちらも第5期のデザインと演出を基にしている。


関連タグ編集

ゲゲゲの鬼太郎

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