ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
墓場鬼太郎
25

墓場鬼太郎

25

はかばきたろう

水木しげるの代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の前身として知られる作品である。本項では月刊漫画ガロ版『鬼太郎夜話』についても扱う。

概要

ゲゲゲの鬼太郎』の前史として位置づけられる作品であり、1960年から1964年にかけて複数の貸本出版社(兎月書房、三洋社、佐藤プロ、東考社)をまたいで断続的に発表された水木しげるの貸本漫画、およびそれを原作とするアニメである。


当初は貸本漫画としてスタートし、その後諸事情により、様々な紆余曲折経て、掲載紙を変えて描き続けられた。週刊少年マガジンでの連載開始時は『墓場の鬼太郎』とされ、やがて『ゲゲゲの鬼太郎』に改題された。


シリーズが少年誌に連載を移し「ゲゲゲ」に改題された後も、基本的な設定や世界観の繋がりは示唆されている。アニメでも4期6期で、キャラクターのバックボーンについて原作との関わりが言及される場面がある。



作品の歴史

1932年~1935年にかけ、伊藤正美が民話『子育て幽霊』をモチーフとして発表した紙芝居で、死んだ母親から墓場で生まれた子供、奇太郎が活躍するという怪奇物語、『ハカバキタロー』がその原型。

第二次世界大戦後、そのキャリアを紙芝居作家としてスタートした水木しげるは、関西の紙芝居業界の元締め鈴木勝丸に勧められ、伊藤の了承を得て作品を引き継いだ。このとき、水木は主人公の名前を鬼太郎に変更、キャラクターデザインも大きく変え、隻眼にして怪奇性を強調している。こうして紙芝居墓場鬼太郎シリーズが開始された。

  • 紙芝居『墓場鬼太郎』は昭和29年(1954年)から4作が発表された。各タイトルは『蛇人』『空手鬼太郎』『ガロア』『幽霊の手』で、残念ながらいずれも現存しない。

その後、紙芝居の衰退により、水木は漫画家に転業。墓場鬼太郎も貸本漫画として生まれ変わる。

漫画作品として発表された当初は『妖奇伝』というタイトルだった。前期長編として三洋社版『鬼太郎夜話』がある。


漫画版『墓場鬼太郎』は数年間4社の貸本出版社から断続的に出版された後、1965年に『週刊少年マガジン』でメジャーデビュー、改めて『墓場の鬼太郎』のタイトルで連載開始。

その後アニメ化に伴い、1967年に『ゲゲゲの鬼太郎』に改題されて継続された。

兎月書房から三洋社(現・青林堂)に移籍した水木は1960年~61年にかけて兎月書房版『墓場鬼太郎』の続編にあたる貸本漫画『鬼太郎夜話』を発表した。

『ガロ』でリメイクした同題の一連の作品に関しては鬼太郎夜話を参照のこと。


内容

昭和30年代の日本を舞台に、幽霊族の最後の生き残りとして墓場から生まれた鬼太郎や、多くの妖怪たちの放埓な物語。


本作に登場する鬼太郎は薄気味悪く生意気な、それでいて間の抜けたところのある悪ガキとして描かれ、金儲けに腐心したり、人間を騙したり、誰かが酷い目に遭っていてもほったらかしてどこかに行ってしまったりと好き放題の活躍を見せる。


基本的に妖怪人間の法や倫理観に囚われない自由な存在として描かれ、人間が何らかの理由で彼らと関わった場合、多くはろくな目に合うことがない。

「人間は人間、妖怪は妖怪」であり、着の身着のままで自由に生きる妖怪と、社会に縛られてなお欲望に溺れる人間との対比に、つい物思いへと誘われる作風となっている。


作品リスト

兎月書房版全作品リスト

発表誌サブタイトルアニメ
妖奇伝幽霊一家第1話「鬼太郎誕生」
妖奇伝幽霊一家・墓場鬼太郎同上
墓場鬼太郎地獄の片道切符同上
墓場鬼太郎2下宿屋第2話「夜叉対ドラキュラ四世」
墓場鬼太郎3あう時はいつも死人同上
墓場鬼太郎シリーズ1怪奇一番勝負第8話「怪奇一番勝負」
墓場鬼太郎シリーズ2霧の中のジョニー第9話「霧の中のジョニー」

三洋社~佐藤プロ※~東考社版全作品リスト

発表誌サブタイトル出版社アニメ
鬼太郎夜話1吸血鬼と猫娘三洋社第3話「吸血木」~第4話「寝子
鬼太郎夜話2地獄の散歩道三洋社第5話「ニセ鬼太郎
鬼太郎夜話3水神様が町へやってきた三洋社第6話「水神様
鬼太郎夜話4顔の中の敵三洋社第7話「人狼幽霊列車
鬼太郎夜話5(未刊)亀男の巻(原稿散逸)
墓場鬼太郎シリーズおかしな奴佐藤プロアニメ版未制作
墓場鬼太郎シリーズボクは新入生佐藤プロ第10話「ブリガドーン」
墓場鬼太郎シリーズ怪奇オリンピック・アホな男佐藤プロ第11話「アホな男」
墓場鬼太郎長編読切ないしょの話東考社アニメ版未制作

※(劇画家・佐藤まさあきのプロダクション)



TVアニメ版

「父さん、人間ってちょっと……、面白い生き物ですねぇ……イヒヒヒヒ……」


原作から約44年の長い年月を経てようやく映像化された。

2008年1月から3月まで、ノイタミナ枠にて放送。全11話。

放送当時は5期放送の真っ最中であり、鬼太郎のアニメ作品が同時期に放送されるというのは前代未聞の事態であった。

アニメ鬼太郎シリーズの全ての始まりに位置づけられる作品にもなっていて、音楽はオリジナルだが担当は4期と同じ和田薫である。鬼太郎と目玉おやじは全話登場で、ねずみ男は第1期「ゲゲゲ」同様に2話以降の全エピソードに登場している。また内容・キャラクターデザイン共に当時の貸本版を踏襲した設定となっており、ブラックユーモア満載な痛烈に風刺のきいた怪奇漫画風エピソードも多数存在する。

現代風にデザインや作風をかなりアレンジしているが、基本的に原作特有のシュールさ、不気味さなどをアニメなりに表現している。また作画面では、デジタル特有の明るい色合いを抑えるため、元の作画を調整して彩度を変更し、白黒アニメも思わせるくすんだ色合いになっていることが特徴。ただしちゃんちゃんこの黄色部分は、これに更に調整が加えられ、光っているように見える(作中登場する偽ちゃんちゃんこと比べると差は歴然)。


シリーズ構成の成田良美曰く、「放送コードと戦った作品」でもある。特に血液銀行の描写や吸血鬼の吸血シーンなども、原作と同じようにやりたい成田は散々抵抗したが、結局自粛を求められたという(墓場鬼太郎第4巻:初回特典ブックレットより)。また鬼太郎の喫煙シーンなど、反社会的な行動や、公序良俗的にまずいと思われる場面は全カット・変更されている。


5期鬼太郎同様、本作に携わったスタッフは後に『デジモンクロスウォーズ』に携わったメンバーが目立つ。


鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』をみると生誕場面が若干違う。「水木が生まれた鬼太郎を突き放した」ことから墓場鬼太郎の性格となったとファンから推測されている。


キャスト


特別出演

ドラキュラ四世(CV:大友龍三郎)


太郎・目玉おやじ・ねずみ男は「ゲゲゲの鬼太郎」第1期・2期と同じ声優陣のキャストが勢揃いした。

野沢雅子は、本作における鬼太郎のキャラクターを「頭からネジが何本か抜けている感じ」とし、デザインについては「可愛い」と語っている。


主題歌

※本作はタイトルに『ゲゲゲ』を冠しないため、アニメ『鬼太郎』シリーズ中唯一の例外で恒例の「夜は墓場で運動会」で有名な主題歌『ゲゲゲの鬼太郎』は、作中のBGMも含めて全く使われていない。

オープニングテーマ

モノノケダンス

作詞:石野卓球ピエール瀧/作曲:石野卓球/編曲・歌:電気グルーヴ

ピエール瀧によれば楽曲はEDを想定して制作したものだったというが、OPに使われたことを後で知って驚いたと語っている。原作漫画の絵柄やコマを取り入れたOP映像はもちろん、ユニーク過ぎるPVも必見。

エンディングテーマ

『snow tears』

作詞:1pack market、中川翔子/作曲:鈴木大輔/編曲:nishi-ken/歌:中川翔子

挿入歌

『有楽町で溶けましょう』

作詞:ピエール瀧/作曲:石野卓球/編曲:中村慧/歌:トランプ重井(電気グルーヴ)

『君にメロロン』

作詞・作曲:meg rock/編曲:nishi-ken/歌:中川翔子


各話リスト

話数サブタイトル
第1話鬼太郎誕生
第2話夜叉対ドラキュラ四世
第3話吸血木
第4話寝子
第5話ニセ鬼太郎
第6話水神様
第7話人狼幽霊列車
第8話怪奇一番勝負
第9話霧の中のジョニー
第10話ブリガドーン
第11話アホな男

墓場鬼太郎読本

2008年に角川書店より刊行されたアニメ版『墓場鬼太郎』を徹底解説したガイドブック。全話解説、設定資料、スタッフ・キャストおよび水木しげる京極夏彦佐野史郎へのインタビューなどを掲載した充実の内容に仕上がっている。ただし現在は絶版のため新刊での入手は不可能となっている。


アニメ版のエピソード

  • 放送当時、ノイタミナ最高視聴率を獲得した。ボロい!
  • ソフト版の特典には出演声優のインタビュー映像が付いている。特に野沢雅子大塚周夫のインタビューの際、話題の合間に挿入されるアフレコシーンは、実際に使用されたシーンと見せかけて実はただのアドリブ劇であり、特に大塚は途中から台本を見ていない。長年演じてきただけに、自分達の裁量だけで掛け合いができるというのを見せた貴重な場面である。
  • 水木しげるのインタビューは公式サイトにも掲載されたが、その時の実際の発言がソフトに入っている。また、水木しげると同じ部屋にはしれっと本作にゲスト出演する京極夏彦が混ざっている。
  • 中川翔子は本作のソフト版においてアフレコ時のエピソードをイラストにして描いている。それによると大塚周夫から自身の飼っているペットを嬉しそうに自慢されたとのこと。



余談

竹内寛行版『墓場鬼太郎』(1960年~1962年)

竹内寛行版『墓場鬼太郎』とは、マニアの間で「ニセ鬼太郎」として知られているもう一つの鬼太郎シリーズである(なお水木しげる作の『鬼太郎夜話』(貸本、ガロリメイク双方)にも「ニセ鬼太郎」という、まるで竹内版に対する当てつけめいた皮肉なキャラクターがメインで登場する)。


当初水木しげるは兎月書房から『墓場鬼太郎』シリーズを発表していたが、兎月書房が水木に一銭の原稿料も払わなくなったため、水木は3巻目を最後に兎月書房と絶縁する。

しかし、兎月書房は4巻以降を水木の紙芝居仲間だった貸本漫画家の竹内寛行に描き継がせ、水木と無関係であることを強調するためか、紙芝居「墓場太郎」の作家で、原案者的な立場にあった伊藤正美を名目上の原作者として並記した。なお、作品そのものには伊藤はノータッチである。


一方の水木は、続編として三洋社(現在の青林堂『ガロ』の前身)から『鬼太郎夜話』シリーズを刊行(1960年~1961年)。

以上の経緯から兎月書房の貸本『妖奇伝』に端を発する『墓場鬼太郎』初期作品は、2つのパラレルワールドへと分岐することになった。

竹内版の内容やその他の評価、および絶版後の動向についてはリンク先を参照。


兎月書房倒産と以後のシリーズ展開

その後三洋社社長・長井勝一の急病で『鬼太郎夜話』シリーズは中断となり、水木は未払いの原稿料の清算と竹内版『墓場鬼太郎』の終了を条件に兎月書房と和解し、『鬼太郎夜話』を2年間描いた後の翌1962年に巻数をリセットして『怪奇一番勝負』『霧の中のジョニー』を描き下ろすが、貸本業界退潮の波には勝てず、同年晩夏に兎月書房は倒産する。


そして鬼太郎シリーズは1年開けて、1964年に佐藤プロで3巻、東考社で1巻描き続けられ、更に翌1965年に講談社の雑誌に移行し、大ヒットを成し遂げてアニメ化もされ、以後は現在までに至る『ゲゲゲの鬼太郎』として様々なメディア媒体にて大活躍を繰り広げる事となる。


ちなみに水木の回想によれば、兎月書房が倒産したと聞いて慌てて兎月にまで駆け付けると、債権者にボコボコにされてコブだらけの清水袈裟人社長が真っ赤な目をして現れ、「ない金はないんだ。気がすまん人には頭をなぐってもらっとるんだが、あんたも、二、三発なぐって行くかい?」と無責任なことを言ったという(のちに水木は「打ち出のコヅチじゃあるまいし、なぐって金がでてくるわけではない」と回想している)。

なお水木は兎月書房の原稿料を手形で受け取っていたため、兎月の倒産で手形は不渡り(無効)になり、ついに水木は原稿料を受け取ることができなかった(水木しげる『ゲゲゲ家族の肖像』より)。


伊藤正美・竹内寛行による兎月書房版全作品リスト

発表誌サブタイトル作者
墓場鬼太郎4鬼太郎と木猫娘原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎5蜘蛛男と鬼太郎原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎6地獄特急原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎7東京旋風編原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎8野獣咆哮編原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎9妖狐の逆襲原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎10地獄の古城作画・竹内寛行
墓場鬼太郎11戦慄の魔城作画・竹内寛行
墓場鬼太郎12凄惨 底なし沼作画・竹内寛行
墓場鬼太郎13(無題)作画・竹内寛行
墓場鬼太郎14畜生部落作画・竹内寛行
墓場鬼太郎15鬼群の乱舞作画・竹内寛行
墓場鬼太郎16氷結地獄作画・竹内寛行
墓場鬼太郎17首抜き魔人作画・竹内寛行
墓場鬼太郎18大東京の戦慄作画・竹内寛行
墓場鬼太郎19妖婆の逆襲作画・竹内寛行

現在入手可能な単行本

  • 貸本まんが復刻版『墓場鬼太郎』(角川文庫 全6巻)
  • ガロ版『鬼太郎夜話(全)』(ちくま文庫 全1巻)
  • 限定版BOX『貸本版 墓場鬼太郎』(小学館クリエイティブ 全2巻)
  • 完全復刻版BOX『貸本版 鬼太郎夜話』(小学館クリエイティブ 全1巻)
  • 水木しげる漫画大全集『貸本版墓場鬼太郎』(講談社 全5巻)

関連動画


関連イラスト


関連タグ

水木しげる ゲゲゲの鬼太郎 紙芝居 子育て幽霊

ゲゲゲの鬼太郎(アニメ)

1期鬼太郎 2期鬼太郎  3期鬼太郎 4期鬼太郎 5期鬼太郎 6期鬼太郎

月刊漫画ガロ


外部リンク

公式サイト

概要

ゲゲゲの鬼太郎』の前史として位置づけられる作品であり、1960年から1964年にかけて複数の貸本出版社(兎月書房、三洋社、佐藤プロ、東考社)をまたいで断続的に発表された水木しげるの貸本漫画、およびそれを原作とするアニメである。


当初は貸本漫画としてスタートし、その後諸事情により、様々な紆余曲折経て、掲載紙を変えて描き続けられた。週刊少年マガジンでの連載開始時は『墓場の鬼太郎』とされ、やがて『ゲゲゲの鬼太郎』に改題された。


シリーズが少年誌に連載を移し「ゲゲゲ」に改題された後も、基本的な設定や世界観の繋がりは示唆されている。アニメでも4期6期で、キャラクターのバックボーンについて原作との関わりが言及される場面がある。



作品の歴史

1932年~1935年にかけ、伊藤正美が民話『子育て幽霊』をモチーフとして発表した紙芝居で、死んだ母親から墓場で生まれた子供、奇太郎が活躍するという怪奇物語、『ハカバキタロー』がその原型。

第二次世界大戦後、そのキャリアを紙芝居作家としてスタートした水木しげるは、関西の紙芝居業界の元締め鈴木勝丸に勧められ、伊藤の了承を得て作品を引き継いだ。このとき、水木は主人公の名前を鬼太郎に変更、キャラクターデザインも大きく変え、隻眼にして怪奇性を強調している。こうして紙芝居墓場鬼太郎シリーズが開始された。

  • 紙芝居『墓場鬼太郎』は昭和29年(1954年)から4作が発表された。各タイトルは『蛇人』『空手鬼太郎』『ガロア』『幽霊の手』で、残念ながらいずれも現存しない。

その後、紙芝居の衰退により、水木は漫画家に転業。墓場鬼太郎も貸本漫画として生まれ変わる。

漫画作品として発表された当初は『妖奇伝』というタイトルだった。前期長編として三洋社版『鬼太郎夜話』がある。


漫画版『墓場鬼太郎』は数年間4社の貸本出版社から断続的に出版された後、1965年に『週刊少年マガジン』でメジャーデビュー、改めて『墓場の鬼太郎』のタイトルで連載開始。

その後アニメ化に伴い、1967年に『ゲゲゲの鬼太郎』に改題されて継続された。

兎月書房から三洋社(現・青林堂)に移籍した水木は1960年~61年にかけて兎月書房版『墓場鬼太郎』の続編にあたる貸本漫画『鬼太郎夜話』を発表した。

『ガロ』でリメイクした同題の一連の作品に関しては鬼太郎夜話を参照のこと。


内容

昭和30年代の日本を舞台に、幽霊族の最後の生き残りとして墓場から生まれた鬼太郎や、多くの妖怪たちの放埓な物語。


本作に登場する鬼太郎は薄気味悪く生意気な、それでいて間の抜けたところのある悪ガキとして描かれ、金儲けに腐心したり、人間を騙したり、誰かが酷い目に遭っていてもほったらかしてどこかに行ってしまったりと好き放題の活躍を見せる。


基本的に妖怪人間の法や倫理観に囚われない自由な存在として描かれ、人間が何らかの理由で彼らと関わった場合、多くはろくな目に合うことがない。

「人間は人間、妖怪は妖怪」であり、着の身着のままで自由に生きる妖怪と、社会に縛られてなお欲望に溺れる人間との対比に、つい物思いへと誘われる作風となっている。


作品リスト

兎月書房版全作品リスト

発表誌サブタイトルアニメ
妖奇伝幽霊一家第1話「鬼太郎誕生」
妖奇伝幽霊一家・墓場鬼太郎同上
墓場鬼太郎地獄の片道切符同上
墓場鬼太郎2下宿屋第2話「夜叉対ドラキュラ四世」
墓場鬼太郎3あう時はいつも死人同上
墓場鬼太郎シリーズ1怪奇一番勝負第8話「怪奇一番勝負」
墓場鬼太郎シリーズ2霧の中のジョニー第9話「霧の中のジョニー」

三洋社~佐藤プロ※~東考社版全作品リスト

発表誌サブタイトル出版社アニメ
鬼太郎夜話1吸血鬼と猫娘三洋社第3話「吸血木」~第4話「寝子
鬼太郎夜話2地獄の散歩道三洋社第5話「ニセ鬼太郎
鬼太郎夜話3水神様が町へやってきた三洋社第6話「水神様
鬼太郎夜話4顔の中の敵三洋社第7話「人狼幽霊列車
鬼太郎夜話5(未刊)亀男の巻(原稿散逸)
墓場鬼太郎シリーズおかしな奴佐藤プロアニメ版未制作
墓場鬼太郎シリーズボクは新入生佐藤プロ第10話「ブリガドーン」
墓場鬼太郎シリーズ怪奇オリンピック・アホな男佐藤プロ第11話「アホな男」
墓場鬼太郎長編読切ないしょの話東考社アニメ版未制作

※(劇画家・佐藤まさあきのプロダクション)



TVアニメ版

「父さん、人間ってちょっと……、面白い生き物ですねぇ……イヒヒヒヒ……」


原作から約44年の長い年月を経てようやく映像化された。

2008年1月から3月まで、ノイタミナ枠にて放送。全11話。

放送当時は5期放送の真っ最中であり、鬼太郎のアニメ作品が同時期に放送されるというのは前代未聞の事態であった。

アニメ鬼太郎シリーズの全ての始まりに位置づけられる作品にもなっていて、音楽はオリジナルだが担当は4期と同じ和田薫である。鬼太郎と目玉おやじは全話登場で、ねずみ男は第1期「ゲゲゲ」同様に2話以降の全エピソードに登場している。また内容・キャラクターデザイン共に当時の貸本版を踏襲した設定となっており、ブラックユーモア満載な痛烈に風刺のきいた怪奇漫画風エピソードも多数存在する。

現代風にデザインや作風をかなりアレンジしているが、基本的に原作特有のシュールさ、不気味さなどをアニメなりに表現している。また作画面では、デジタル特有の明るい色合いを抑えるため、元の作画を調整して彩度を変更し、白黒アニメも思わせるくすんだ色合いになっていることが特徴。ただしちゃんちゃんこの黄色部分は、これに更に調整が加えられ、光っているように見える(作中登場する偽ちゃんちゃんこと比べると差は歴然)。


シリーズ構成の成田良美曰く、「放送コードと戦った作品」でもある。特に血液銀行の描写や吸血鬼の吸血シーンなども、原作と同じようにやりたい成田は散々抵抗したが、結局自粛を求められたという(墓場鬼太郎第4巻:初回特典ブックレットより)。また鬼太郎の喫煙シーンなど、反社会的な行動や、公序良俗的にまずいと思われる場面は全カット・変更されている。


5期鬼太郎同様、本作に携わったスタッフは後に『デジモンクロスウォーズ』に携わったメンバーが目立つ。


鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』をみると生誕場面が若干違う。「水木が生まれた鬼太郎を突き放した」ことから墓場鬼太郎の性格となったとファンから推測されている。


キャスト


特別出演

ドラキュラ四世(CV:大友龍三郎)


太郎・目玉おやじ・ねずみ男は「ゲゲゲの鬼太郎」第1期・2期と同じ声優陣のキャストが勢揃いした。

野沢雅子は、本作における鬼太郎のキャラクターを「頭からネジが何本か抜けている感じ」とし、デザインについては「可愛い」と語っている。


主題歌

※本作はタイトルに『ゲゲゲ』を冠しないため、アニメ『鬼太郎』シリーズ中唯一の例外で恒例の「夜は墓場で運動会」で有名な主題歌『ゲゲゲの鬼太郎』は、作中のBGMも含めて全く使われていない。

オープニングテーマ

モノノケダンス

作詞:石野卓球ピエール瀧/作曲:石野卓球/編曲・歌:電気グルーヴ

ピエール瀧によれば楽曲はEDを想定して制作したものだったというが、OPに使われたことを後で知って驚いたと語っている。原作漫画の絵柄やコマを取り入れたOP映像はもちろん、ユニーク過ぎるPVも必見。

エンディングテーマ

『snow tears』

作詞:1pack market、中川翔子/作曲:鈴木大輔/編曲:nishi-ken/歌:中川翔子

挿入歌

『有楽町で溶けましょう』

作詞:ピエール瀧/作曲:石野卓球/編曲:中村慧/歌:トランプ重井(電気グルーヴ)

『君にメロロン』

作詞・作曲:meg rock/編曲:nishi-ken/歌:中川翔子


各話リスト

話数サブタイトル
第1話鬼太郎誕生
第2話夜叉対ドラキュラ四世
第3話吸血木
第4話寝子
第5話ニセ鬼太郎
第6話水神様
第7話人狼幽霊列車
第8話怪奇一番勝負
第9話霧の中のジョニー
第10話ブリガドーン
第11話アホな男

墓場鬼太郎読本

2008年に角川書店より刊行されたアニメ版『墓場鬼太郎』を徹底解説したガイドブック。全話解説、設定資料、スタッフ・キャストおよび水木しげる京極夏彦佐野史郎へのインタビューなどを掲載した充実の内容に仕上がっている。ただし現在は絶版のため新刊での入手は不可能となっている。


アニメ版のエピソード

  • 放送当時、ノイタミナ最高視聴率を獲得した。ボロい!
  • ソフト版の特典には出演声優のインタビュー映像が付いている。特に野沢雅子大塚周夫のインタビューの際、話題の合間に挿入されるアフレコシーンは、実際に使用されたシーンと見せかけて実はただのアドリブ劇であり、特に大塚は途中から台本を見ていない。長年演じてきただけに、自分達の裁量だけで掛け合いができるというのを見せた貴重な場面である。
  • 水木しげるのインタビューは公式サイトにも掲載されたが、その時の実際の発言がソフトに入っている。また、水木しげると同じ部屋にはしれっと本作にゲスト出演する京極夏彦が混ざっている。
  • 中川翔子は本作のソフト版においてアフレコ時のエピソードをイラストにして描いている。それによると大塚周夫から自身の飼っているペットを嬉しそうに自慢されたとのこと。



余談

竹内寛行版『墓場鬼太郎』(1960年~1962年)

竹内寛行版『墓場鬼太郎』とは、マニアの間で「ニセ鬼太郎」として知られているもう一つの鬼太郎シリーズである(なお水木しげる作の『鬼太郎夜話』(貸本、ガロリメイク双方)にも「ニセ鬼太郎」という、まるで竹内版に対する当てつけめいた皮肉なキャラクターがメインで登場する)。


当初水木しげるは兎月書房から『墓場鬼太郎』シリーズを発表していたが、兎月書房が水木に一銭の原稿料も払わなくなったため、水木は3巻目を最後に兎月書房と絶縁する。

しかし、兎月書房は4巻以降を水木の紙芝居仲間だった貸本漫画家の竹内寛行に描き継がせ、水木と無関係であることを強調するためか、紙芝居「墓場太郎」の作家で、原案者的な立場にあった伊藤正美を名目上の原作者として並記した。なお、作品そのものには伊藤はノータッチである。


一方の水木は、続編として三洋社(現在の青林堂『ガロ』の前身)から『鬼太郎夜話』シリーズを刊行(1960年~1961年)。

以上の経緯から兎月書房の貸本『妖奇伝』に端を発する『墓場鬼太郎』初期作品は、2つのパラレルワールドへと分岐することになった。

竹内版の内容やその他の評価、および絶版後の動向についてはリンク先を参照。


兎月書房倒産と以後のシリーズ展開

その後三洋社社長・長井勝一の急病で『鬼太郎夜話』シリーズは中断となり、水木は未払いの原稿料の清算と竹内版『墓場鬼太郎』の終了を条件に兎月書房と和解し、『鬼太郎夜話』を2年間描いた後の翌1962年に巻数をリセットして『怪奇一番勝負』『霧の中のジョニー』を描き下ろすが、貸本業界退潮の波には勝てず、同年晩夏に兎月書房は倒産する。


そして鬼太郎シリーズは1年開けて、1964年に佐藤プロで3巻、東考社で1巻描き続けられ、更に翌1965年に講談社の雑誌に移行し、大ヒットを成し遂げてアニメ化もされ、以後は現在までに至る『ゲゲゲの鬼太郎』として様々なメディア媒体にて大活躍を繰り広げる事となる。


ちなみに水木の回想によれば、兎月書房が倒産したと聞いて慌てて兎月にまで駆け付けると、債権者にボコボコにされてコブだらけの清水袈裟人社長が真っ赤な目をして現れ、「ない金はないんだ。気がすまん人には頭をなぐってもらっとるんだが、あんたも、二、三発なぐって行くかい?」と無責任なことを言ったという(のちに水木は「打ち出のコヅチじゃあるまいし、なぐって金がでてくるわけではない」と回想している)。

なお水木は兎月書房の原稿料を手形で受け取っていたため、兎月の倒産で手形は不渡り(無効)になり、ついに水木は原稿料を受け取ることができなかった(水木しげる『ゲゲゲ家族の肖像』より)。


伊藤正美・竹内寛行による兎月書房版全作品リスト

発表誌サブタイトル作者
墓場鬼太郎4鬼太郎と木猫娘原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎5蜘蛛男と鬼太郎原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎6地獄特急原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎7東京旋風編原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎8野獣咆哮編原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎9妖狐の逆襲原作・伊藤正美/画・竹内寛行
墓場鬼太郎10地獄の古城作画・竹内寛行
墓場鬼太郎11戦慄の魔城作画・竹内寛行
墓場鬼太郎12凄惨 底なし沼作画・竹内寛行
墓場鬼太郎13(無題)作画・竹内寛行
墓場鬼太郎14畜生部落作画・竹内寛行
墓場鬼太郎15鬼群の乱舞作画・竹内寛行
墓場鬼太郎16氷結地獄作画・竹内寛行
墓場鬼太郎17首抜き魔人作画・竹内寛行
墓場鬼太郎18大東京の戦慄作画・竹内寛行
墓場鬼太郎19妖婆の逆襲作画・竹内寛行

現在入手可能な単行本

  • 貸本まんが復刻版『墓場鬼太郎』(角川文庫 全6巻)
  • ガロ版『鬼太郎夜話(全)』(ちくま文庫 全1巻)
  • 限定版BOX『貸本版 墓場鬼太郎』(小学館クリエイティブ 全2巻)
  • 完全復刻版BOX『貸本版 鬼太郎夜話』(小学館クリエイティブ 全1巻)
  • 水木しげる漫画大全集『貸本版墓場鬼太郎』(講談社 全5巻)

関連動画


外部リンク

公式サイト

コメント

コメントはまだありません

pixivisionの関連記事

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

  • 【墓水に至る話(仮)】

    偽善者の、愛【3/17東3リ26b】

    墓場アニメ6話の顛末のその後のやり取り。このあたりの脚本家さんの思惑は、DVD初回の封入特典の冊子に語られていました。そこから拾い上げたエピソードです。 墓場軸からゲタ軸に地続きなのか、貸本屋時代の鬼太ちゃんとは別感性なのか、そのあたりはだいぶ曖昧です。まぁ、こんな落としどころで墓場派生のゲタくんになっていくと良いなという。まだ墓水になるには時間が掛かりますが、最終的には墓水になるつもりで、タグは墓水とさせて頂きました。
  • 地獄が香る人

    墓場のアニメ軸。鬼太郎から見た水木の話。 墓場の方の鬼太郎なのでクソガキ注意です。 ※地獄帰りの水木から屍臭がするのは原作設定 腐向けでは無いつもりですが、書いてる人が腐ってるので匂ったらすみません。
  • ゲ謎夢シリーズ

    転生したら家族()がめっちゃ増えてた件

    水木の姉に転生したら家族がたくさん増えたお話です。 【 注意 】必読!!! 作者は映画ゲ謎と第六期しか見てません。そのため他のシリーズにはあまり詳しくなく、SNSやGo○gle先生に頼りまくってます。 捏造箇所が多数あります。 ご都合設定のオンパレード(どのシリーズの鬼太郎も水木に育てられたという設定) 誤字脱字とはお友達です。温かい目でお読みください。 上記全て全然OK!という方はどうぞお進み下さい。 追筆 2024/2/1 ㊗️ルーキーランキング13位 初めてランキングに入りました!とっても嬉しいです。読んでくれた方、いいねしてくれた方本当にありがとうございます! 2024/2/2 ㊗️デイリーランキング70位  女性に人気ランキング84位
  • 二埋

    ゲゲ魂 悪魔くんと鬼太郎本「Shadow World」サンプル2

    2/24ゲゲ魂 東8Y23b「悪やし妖かし同盟」発行新刊 悪魔くんと鬼太郎コラボ本「Shadow World」サンプル 第2弾 メフィスト老と目玉のオヤジ(本来の姿)がとある場所で密会して仲良しだったり悪魔くんの世界と鬼太郎の世界がクロスオーバーするとある世界に足を踏み入れた二世と悪魔くん、そして二人に忍び寄る鬼太郎。 個人的な趣味でメフィストと目玉のイケおやじも活躍します。 サンプル1 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10741847 https://3495452.booth.pm/items/799387
  • 鬼灯と鬼太郎 外伝 新訳墓場鬼太郎

    鬼太郎と鬼灯外伝 新訳墓場の鬼太郎

    ※クロスオーバーとして鬼灯の冷徹、×××holicの登場人物が出ます。墓場は原作が未読のためアニメの話順にまとめます。鬼灯中毒の前日譚になります。鬼灯、墓場両方のネタバレ含みます。クロスオーバーしやすいようまとめるためセリフ、行動などが多少違う場合がありますが了承ください。基本は鬼灯または白澤、希に侑子の目線です。閻魔大王は鬼灯の閻魔大王で統一します。一ファンの「もし墓場に鬼灯が地獄からの立場として関わっていたらどうなのだろうか」という推測、妄想からなる小説です。鬼灯並びに墓場鬼太郎の作者との考えとは異なります。一つの見方としてお願いします。 本編はまた両編とも投稿予定です。
  • バトルの時間

    墓場版のゲタ水(墓水)で、水木のピンチに鬼太郎が助けてくれる話です。アクションシーンとかガンバって書いてみたのですが、拙い出来になってしまい、まだまだ執筆修行が必要みたいです…
  • 鬼灯中毒

    鬼灯中毒10

    ホリックとのクロスオーバー9弾。鬼灯と白澤の会話中心。サクラと小狼の話後編。オリキャラ(鬼灯組の現パロ)が設定だけでてます。この設定で何か書きたい。微妙に鬼太郎出てます。
  • 墓水

    揺蕩う命の到達点

    死んだもの。生きたもの。 何が違ったのだろうか。 境界の上、水面の下。 俺たちは何が違ったのだろうか。 ひとつの同じ身体に、ふたつの欠けた魂。 家族はさんにん。じゃあ、よつつじの向こうで泣いてるあの子は誰でしょう。 哭倉村から帰還して記憶を無くし、魂の大事なものが欠けてしまった白髪水木の家に、水神に呑み込まれて死んだ墓場水木が居候する話。 素敵な表紙はぱくたそ様のフリー画像をお借りしました。 お久しぶりです。入村4回目にして手を滑らせ見たい幻覚を携えて性癖バトルを仕掛けに参りました。楽しかったです。✌[ ’ω’ ]✌
    23,324文字pixiv小説作品
  • 愛などないはずの深淵

    映画記念サルベージその2。 墓場設定の水鬼。鬼太郎のことを疎ましく思うのに愛しいと感じてしまう水木の話。
  • 鬼太郎短歌七首

    入村すると見るという幻覚をまとめました。 ゲ謎二次が根幹ですが、墓場や6期もちゃんぽんしています。 意識したCPはタグに。 口語体・現代かな。
  • 不思議の国の地獄

    墓水で、不思議の国のアリスのパロディ小説です。ちょっと変わった話が書きたいなと思って、思いつくままに書きました。
  • 地獄での願い

    2008年 サイトに掲載していたものを修正 寝子ちゃん独白文 +++ ぶくま、こめんと、ありがとうございます!
  • 鬼達のハナシ 【各話完結/R-18含む】

    共に生きる覚悟。

    沢城「ウチ(6期)が貴方の所から色々要素受け継いでいるとのことらしいので、墓場さんは実質僕のママですね」 墓場「誰かママだ」 という怪電波を受信したので、先天性女体化墓場くんの妊娠話、短編です。 マタニティブルーな話。 *妊娠・出産・鬱・自殺未遂描写あり。 *墓場水木死後。見た目成長しています *6鬼君は関係ないし完全なる別次元。 墓場君のあの後が心配でならない。あのまま人間界にいてもろくな末路にならん気がする。 寝子さんがもういなくて、ねずみ男みたいにがめつく器用にもなりきれず、実父の愛でもまだ足りず。 養父でも愛情を教えきれないとなると、もう誰がこの子を救うんでしょう。 親父がアテをつけてるという結婚相手に期待するしかないのか……? どうか幸せになってくれ。
  • 相棒を探して〜エンドロールの再会〜

    *「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」設定有。  貸本漫画版原作『墓場鬼太郎』を『ゲ謎』風に脚本アレンジ。作中原文多く含む。  鬼太郎の母親の名前は、作中やパンフレット内では不記載でしたが、原作等にて"岩子"。  入場特典イラストで、ゲゲ郎と岩子さんが赤ちゃんの鬼太郎を各々抱っこする、ある意味で対になる二枚を引いて大歓喜です!そこからイメージした水木視点の捏造話。  次回作は、ゲゲ郎と岩子さんの馴れ初め捏造設定な話になりそうです。気長にお待ちを!  2023年はアニメ映画漬けの一年でした!2024年は元旦から災難続きではありますが、皆様にとって一刻も早い復興と平穏な良い年でありますように! *鬼太郎誕生ゲゲゲの謎↓ 戦場の楽園〜水木とゲゲル〜[https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21182079]
    11,698文字pixiv小説作品
  • 墓ミ偽鬼生存if アニ墓水神襲来の続き

    墓場の水木が玄関の戸を閉めて転ばなかった世界線の話 2

    つづきです 墓水要素強くなってます(当社比) 続くかはわかりませんが、終わりとはしないでおきます
    12,598文字pixiv小説作品
  • 諸共。連れか蓮か

    諸共。連れか蓮か3

    ようやく墓場君出ました!・・・マジで出ただけなんだが。 キャプションに堂々と墓場「登場、満を持して」と書けるところまではいかなかったね。すまぬ・・・すまぬ・・・。 むしろ6期勢が結構出てる。そして今更ですが墓場君は成長ifの姿です。 2023/11/23に墓場鬼太郎15周年記念のイベントがあったそうで(墓場に転んでから知ったので呻いた) 水木は重要キャラだったからうやむやにする訳にはいかず決まった結末という解説があったそうで。 Oh・・・ 重要扱いに喜びはあるんだが、まぁ、うん、はい。 某運命ゲーム的に考えるなら水木は鬼太郎を人類側に留める役割とか?成功ルートがゲゲゲ、失敗ルートが墓場とかみたいな
  • えんがわ

    墓場鬼太郎の水木と幼い頃の鬼太郎。水→鬼っぽい。 水木が鬼太郎に対して情のようなものがあればいいな、と思ってアニメ化した当時に書いたものを引っ張り出してきてみました。
  • 鬼灯と鬼太郎 外伝 新訳墓場鬼太郎

    鬼灯と鬼太郎外伝 新訳墓場鬼太郎 第二話 夜叉とドラキュラ

    ※ベルゼブブと鬼灯が東京オリンピック前後で知り合い関係になっている時系列になっています。鬼灯本編では現代で知り合っていたのですこし設定をいじっています。EU地獄をヨーロッパ地獄という設定にしています。夜叉の宿屋の宿泊客に鬼灯サイドを追加します。追加オリジナル設定として白澤覚醒で黒澤(別人格設定)になります。腐要素あり(黒⇒白⇒鬼灯)なので注意してください。病み澤さんです。
  • 狭間の存在

    墓場鬼太郎アニメ6話を踏まえた話です。アニメ未視聴のかたには訳が分からない内容となっています。 なかなか懐かない鬼太郎を、水木は罪悪感と共にかいがいしく育てる。 少しずつ、鬼太郎と心が通い合っていく。 最期の時まで鬼太郎を思う水木視点です。
  • 壊れたオモチャ

    墓場版の鬼水です。成人した鬼太郎と、息子を恐れている水木の話。暗いです。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

おすすめ記事

pixivコミック 週間ランキング

  1. 1

    ナス子

    読む
  2. 2

    アサダニッキ

    読む
  3. 3

    原作:暮田呉子 漫画:藍原ナツキ

    読む

pixivision

カテゴリー