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寝子

ねこ

寝子は、『鬼太郎夜話』およびアニメ『墓場鬼太郎』のキャラクター。鬼太郎と目玉おやじが住む下宿屋の娘で、鬼太郎が恋する美少女。
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漢字表記の「寝子」は、日本語における「猫」の語源と言われる言葉の一つでもある(猫が一日の大半を眠って過ごすため、寝る子→寝子→猫となったという説)。



概要編集

CV:中川翔子

原作の『鬼太郎夜話』の1エピソード、及びアニメ『墓場鬼太郎』第3話「吸血木」、第4話「寝子」、第5話「ニセ鬼太郎」に登場する。

アニメ2期以降、原作でもレギュラーヒロインとなる「猫娘」の前身であり、またアニメ3期以降の人間側ヒロインの始祖的存在。

歩いて

鬼太郎小学校でのクラスメイトにして初恋の少女で、間借りしていた下宿屋「ねこや」の家主の娘。

後に鬼太郎のガールフレンドとなる猫娘のような半妖怪ではなく、純粋な人間だが、ネズミを目の前にすると愛らしい顔を一瞬で凶相に変えて飛び掛かるという特異気質を抱えていた。その様相は獲物を狙うネコ科の動物そのもので、表情や俊敏な動きなどに、後の猫娘を思わせるものがある。

醜い奴ほど美を求めるものだよ寝子さん


可愛い容姿に加え、声が美しく歌が得意で、歌手として活躍したいという淡い夢を募らせていた(墓場鬼太郎の時代設定は昭和30年前後であり、松島トモ子など多くの少女スターが活躍していた)のだが……。


宿命に翻弄された少女編集

目玉親父が鬼太郎に持たせたドブネズミ弁当がきっかけで、教室で猫化してしまった寝子は、「もう学校にいけない」と泣き、将来を悲観する。責任を感じた鬼太郎父子は、寝子がその才能を活かして歌で身を立てられるようにと、伝手を頼って流行歌手のトランク永井(雑誌リメイク版では三島由美夫、アニメではトランプ重井。詳細はリンク先を参照。)に彼女を紹介した。幸い、「猫なで声のような歌唱法がとてもいい」とほめられ、その場でデビューが決定する。

以来、歌声と容姿の愛らしさで、アイドルスター『キャット寝子』として急激に有名になっていく寝子。

寝子さん

ところが彼女に恨み(襲われて頭を齧られたことがある)を持つねずみ男と、その同志であるニセ鬼太郎(鬼太郎にそっくりな人間の少年)の罠にはまり、歌謡ショーのステージ上という、衆人環視の前で猫化。恥に耐えられず嘆いていたところを、霊毛ちゃんちゃんこを鬼太郎から奪ったニセ鬼太郎に、地獄行きの道連れ無理心中)とされてしまった。

恋人を失った鬼太郎の悲嘆ぶりを見かねた目玉おやじは、彼女を現世に連れ戻すべく地獄(ここでは刑罰を与える場ではなく死者が暮らす世界の意味)へと訪れる。しかし、寝子は「地獄でこそ安らいだ気持ちで暮らしていける」と告げ、「私の代わりにニセ鬼太郎さんを連れ返してあげて」と願うのだった。


悲劇に終わった鬼太郎の初恋編集

アニメでは、寝子の悲劇性と、それをどうすることもできない鬼太郎の悲恋が強調された。

現世に戻った父とニセ鬼太郎から事情を聴いた鬼太郎は、寝子を説得しようと取り戻したちゃんちゃんこを着て地獄へ駆けつけるが、彼女の決意を動かすことはできなかった。

寝子の名を繰り返し叫びながら、彼女の棲む古屋の扉を必死に叩く鬼太郎。一方、心の底では「人として生きたい」と願い、また鬼太郎の想いを知りつつも、あえて現世への未練を断ち切ろうとする寝子。その揺れる気持ちそのままに、繰り返しフラッシュバックされる彼女の生前と死後の姿。

涙なくしては見ることができない、『墓場鬼太郎』屈指の名場面となっている。

一瞬でも分かち合えた痛み人はそれぞれ生きている


キャラクターの背景編集

寝子の先祖は下宿屋を開く以前、代々三味線づくりを生業としていた。三味線の素材には猫の皮が最上とされていたため、ねこやの軒先ではその際に余った猫の首が販売されている。つまり、殺されて三味線の材料にされ、積もり積もった猫の恨みが、寝子の身に降りかかっていることが示唆されている。

こうした背景から、彼女の気質を『憑き』や『犬神憑き』に代表される、『獣憑き』の一種ではないかと推測するファンもいる。


なお、現代でも最高級の三味線には猫の皮や犬の皮が使用されている。一般的な価格の三味線は合皮製であり、動物皮革のものに比べると音色が劣るという。


寝子の歌編集

原作では、寝子は当時の流行歌を何曲か歌っているが、そのうち「レメロン、レメロン」と聞こえているのは、1960年(昭和35年)の流行歌『コラソン・デ・メロン(メロンの気持ち)』。シャンソン歌手グロリア・ラッソによる軽快なアレンジが受け、世界中でヒットした。日本では森山加代子他によってカバーされている。

アニメではこれを元ネタとして、寝子の声を担当した中川翔子が、そのまま挿入歌として『君にメロロン』を歌い、シングルも発売された。

メロロ



余談編集

  • 原作の別バージョン、リニューアル版「ねこ屋のきょうだい」では、ニセ鬼太郎が家出した寝子の実兄という設定であり、物語の中でその事実が明かされる。こちらの寝子は、鬼太郎親子の計らいで特別に恐山の妖怪病院で治療を受け、猫化症状を取り除かれた。その後は兄とともに実家へ戻り、人間の娘として普通の生活を送っている。
  • アニメ第6期『ゲゲゲの鬼太郎』では、ねこ娘がハンドルネーム(インターネット上での通称)として”寝子”を名乗っている(ユーザー名は”nya3_neko、ニャニャニャのねこ娘”。)。


関連イラスト編集

寝子笑ってsnow tears



関連タグ編集

墓場鬼太郎


彼女の後身に当たる半妖怪の少女。


3期以降のTVアニメシリーズでの人間側ヒロイン。この中でユメコのみ、鬼太郎と恋愛関係になっている。


TVアニメシリーズ劇場版での人間側ヒロイン。


寝子が歌手になるきっかけを与えたスター歌手。実在の人物である作家、政治活動家の三島由紀夫とはもちろん別人だが、パロディとして名前が使用されている。


女の子

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