概要
幽霊族の先祖の霊毛で編んだ特別なちゃんちゃんこであり、鬼太郎の戦闘能力の根幹の一つを成すほどの重要なアイテムである。相手のエネルギーを吸収したり締め付けたりすることが出来る。霊的なものを一時的に封じ込める、飛行などといった芸当も可能。
リモコン下駄のように自立して動くことも可能で、これで目玉おやじを呼びに行くことが出来る。第6期57話では、第1期4話のリモコン下駄や原作のリモコン手の代わりとして、吸血鬼ラ・セーヌを翻弄させるが、犬山まなはそのちゃんちゃんこを見て鬼太郎の身に何か起こったことを察し、鬼太郎の救出後彼がラ・セーヌの作った結界に閉じ込められたことを知って、アニエスに結界を解いてもらい、更には空っぽの結界を作ってもらう。
とんでもない万能装備であり、鬼太郎の強さの一角を担っている。敵の妖気を巻き込んで武器にする、炎の妖怪達を宿して強靭な松明にする、妖気を発射する大砲になる、都市を壊滅させるほどの竜巻を包み込んで無力化する、飛行装備になる(一反木綿がレギュラー化する前はちゃんちゃんこに乗って空を飛んでいた)、妖気の竜巻を起こして時空のねじれを直す (「妖怪たつまき」)、丸めて剣や槍にする(3期ではオカリナ剣との二刀流も披露した)などなどできる芸当は実に多彩。6期では腕に巻き付け、地面を砕く程の鉄拳を繰り出した。一応、4期でもちゃんちゃんこパンチは行っていた。御先祖様方のサポートにより、ちゃんちゃんこの糸を辿り、生還不能なはずの霊界から戻ったこともある。
また、仲間や善良妖怪に貸し与えてパワーアップさせる事もある。
しかし、まったくの無敵というわけでなく、4期ではラクシャサにバラバラに引き裂かれ、5期では石を食ったぬらりひょんに切り裂かれている。鬼髪の様な髪の毛を取り込む相手だと逆にパワーアップさせてしまうリスクもあって目玉おやじに止められる。
5期ではちゃんちゃんこに意思があるような描写があり、釜鳴りに使われた時は目玉おやじの呼びかけで正気に戻り、紐で目玉おやじの頭を撫でている。第4期でも、ねずみ男曰く「持ち主譲りで往生際の悪い」としている。
なお、幽霊族の親類であるアマミ一族のミウが真の力の一部を解放すると、鬼太郎の傷だけでなく破られたちゃんちゃんこも一瞬で回復・修繕させていた。
ゲゲゲの謎
今作では(あくまでも6期基準の世界線に限定されるが)霊毛ちゃんちゃんこの誕生経緯が明確に描かれた。幽霊族に代々受け継がれている秘宝としてゲゲ郎(生前の目玉おやじ)が所持しているが、この時は「霊毛組紐」という手首に結ぶ程度の大きさだった。
しかし、哭倉村で殺された無数の幽霊族達の骸が、胎児の鬼太郎に反応するかのように、その身を霊毛に変えると、巨大な狂骨に襲われそうなゲゲ郎と鬼太郎の母と鬼太郎を守る為に組紐と狂骨もろとも融合する形で「霊毛ちゃんちゃんこ」が誕生した。
こうしてできた黄色と黒の縞模様は幽霊族の希望と怨念を表し、鬼太郎はそれを背負っているとも見れる。
推測ではあるが、劇中の経緯を考えると鬼太郎の両親の霊毛もちゃんちゃんこに組み込まれている可能性がある。