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魔女アニエス

まじょあにえす

魔女アニエスとは、『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第6シリーズにおける『西洋妖怪編』の登場人物の1人。
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「狙われてるの。守って頂戴」


CV:山村響

概要編集

6期の『西洋妖怪編』から登場する魔女。この章においてはねこ娘犬山まなに並ぶ第3のヒロイン的な役割でもある。


人物編集

バックベアードに代々使える魔女一族出身の魔女で、魔女アデルの実の妹。

ベアードの軍団内での地位は姉共々高い様で、ヴォルフガングカミーラからは「様」付けで呼ばれており、計画に支障をきたす重大な裏切り行為を行った現在でもある程度の敬意は払われている。


しかし魔女として特別な家系に生まれ育った為か、自由奔放かつ短気な性格をしており、後先考えない上に言葉を選ばずズバズバと言いたい事を口に出してしまう為、当初は鬼太郎達と衝突してしまう事が多かった。

正義感や使命感自体は強いのだが、精神的な余裕の無さからその事で頭がいっぱいになってしまいがちで、周りの状況が全くと言っていい程見えておらず、短絡的な行動も目立つ。更に自分の目的の為には無関係な者を巻き込んだり、呪いを使って勝手に人の身体に手を加えようともするなど自己中心的な部分もあり、そのせいで意図せずトラブルメーカーとなってしまい、周囲から顰蹙を買う事も多い。この為、ねこ娘からは鬼太郎を一度殺しかけた事もあってかなり嫌われており、鬼太郎ですらもその考えや行動には腹に据えかねさせ、必要以上に関わる事を嫌がられてしまっている。

その一方、自身の行いに巻き込んで死なせてしまったマレーシアの妖怪達が眠る墓に密かに1人で赴くと、魔法で咲かせた花を手向けて謝罪の言葉と共に涙したり、鬼太郎を魔法で無理矢理強化した事を猫娘に責められてそれに反論した際にも声を震わせていたため、本来は心の優しい性格である事を窺わせる。


容姿編集

アニエス

金髪ロングにとんがり帽子、黒いロングブーツに黒いローブを着て箒で空を飛ぶ等、見た目は典型的な魔女そのもの。光彩の鮮やかな紫の瞳が特徴的な整った姿である。また髪にほぼ隠れて見えにくいが、耳は尖っている(いわゆるエルフ耳に近い)。


外見年齢はまなと同年代であるが、分類上は妖怪なので歳の取り方は人間と異なる。


能力編集

アニエス

魔女だけあって魔法使いとしての素質は高く、箒で空を飛ぶ以外にも、様々な呪文を唱えて多様な魔法を駆使する。その一例として変身魔法や自らを含めた2人限定の転送魔法、特に『ダイナガ・ミ・トーチ』の呪文で手のひらから炎を放射する魔法は、攻撃用として使用頻度が高い。または無数の光弾による攻撃他者の妖力を強制的に増幅させるなど多彩な術を使える。

ただしそれらは姉のアデルに比べると未熟で、彼女には難なく攻撃魔法を防がれてしまっている。また、アニエス自身が魔法使いである事をあまりよく思っていない様で、魔法に興味を持っているまなに対しても「そんなに良い物じゃない」と語っている。

しかし第32話ではベリアルによって壊滅状態となった烏天狗の里を元通りに修復する、34話ではバックベアードの体内に囚われながらも魔法で撃ち破り脱出するなどのチートじみた能力を披露しており、回を追うごとに力が強まっていっている様に見える。更に最終回では、半円状のシールドを張りミサイルの直撃を防ぐという離れ業をやってのけている。


愛用の魔法の箒は自我を持っており、自身以外の者が触ると噛み付く事もあるらしいが、まなには初対面であっさり懐いてしまった

更にアニエスとまなが仲良くなれるよう、わざと足を引っかけたり背中を押したりするなど悪戯好きだが主人思いの性格をしており、下手すると箒の方が保護者に見えてしまう事も…

センシティブな作品


劇中での行動編集

初登場は第27話。代々ベアードに仕える魔女の家系出身であったアニエスだが、自らの母(CV:小山茉美)がベアードに命じられるがままその命を捧げた事が原因でベアードや姉のやろうとしている事に強い反感を抱く様になり、彼等の秘宝にして人間達を妖怪奴隷へ変え世界中の妖怪を支配下に置く『ブリガドーン計画』の要となっている、『アルカナの指輪』を持って逃亡。

逃げる途中で謎の怪人名無しと遭遇して、彼から逃げ道の方向を指し示されるが「自分の行く先は自分で決める」と宣言して、指し示された方向とは別の方向へと飛び去った。それが『抗争』を好む彼(名無し)の望む行き先だとは知らずに…


その後は『変身魔法で宝石に変身し、バックベアードによって故郷を滅ぼされて逃げてきた難民妖怪達の持ち物に紛れる』という方法で、ゲゲゲの森へ辿り着く。

初めは逃げる事ばかり考えていたが、ねずみ男のひょんな一言から「運命と戦う」事を決意し、知り合った鬼太郎と行動を共にする事になる(と言っても、鬼太郎達は殆ど巻き込まれただけなのだが……)。


しかしアルカナの指輪を壊す事に焦った結果、自らの呪いによって鬼太郎を無理矢理強化させるという強硬手段に出てしまい、鬼太郎を苦しめた事からねこ娘の激しい怒りを買ってしまう。

更に自身の軽はずみな行動が原因で、アルカナの指輪を追ってきたベアード率いる西洋妖怪軍団がゲゲゲの森を襲撃し大被害をもたらしてしまう事になり、その事を省みず指輪に拘る発言をしてしまった結果遂に鬼太郎の堪忍袋の緒も切れてしまい、「君には…見えないのか?傷付いた森と…傷付いた…皆が…」と厳しく反論されてしまう。その後、指輪を探す協力は得るものの、自身への怒りの収まらない鬼太郎からは「事態が解決したらすぐに日本から出て行ってくれ」と突き放され、ゲゲゲの森からも追い出されてしまう。


宿無しの身となった後、水晶玉で指輪の存在を感知し鬼太郎に協力して貰うよう頼むが、行き先を言わずに勝手に飛び出してしまった上に人間の街中を箒で飛行する姿を見せるなど形振り構わない行動をとった挙句、指輪を回収出来なかった事で自分を探していた鬼太郎に八つ当たりまでしてしまう。

しかし一反もめんに自らが行き先を言わずに飛び出した事を指摘され、更に鬼太郎から自らの行いが原因で人間社会を混乱させた事実も教えられた事でようやく自分の身勝手さを自覚するが、鬼太郎からは「今度指輪の反応が出たら 勝手に行動しないでくれ これ以上騒動を起こされるのは御免だからな…」と釘を刺されてしまい、流石に泣きそうな表情をしながら塞ぎ込んでしまう。


そんな中、自らの飛ぶ姿を見て興味を持ったまなと知り合い、彼女と一晩の触れ合いで心を開いていく事になる。そして、まなに一目惚れしてストーカー的な執着心を剥き出しにするヴィクター・フランケンシュタインからまなを必死に助けようとした姿を鬼太郎に見られた事で、彼の厚意により妖怪アパートの一室に住まわせてもらうことになった(ただし単なる温情ではなく、監視も兼ねている事を鬼太郎から告げられてもいる)。

また人間界でも一度は鬼太郎の言葉を聞いて以降は、前述のフランケンシュタイン襲来における戦いの際にも周囲の被害を気にしたりカミーラによって別次元に隔離された映画館に閉じ込められたねこ娘とまなを救おうと必死になるなど周りにも目をやる様になっており、大きな心境の変化が窺える様になった。

犬と魔女


その後しばらく西洋妖怪との戦いが小休止していた間は、指輪が出現しない限り動けない状況になってしまった反面、精神的な余裕が出てきたのもあってか第31話では日本のスイーツや和菓子に舌鼓を打つなど、何だかんだで日本での生活をエンジョイしているらしい姿が見受けられた

たい焼き食べるよアニエスちゃん!アニエス


34話では西洋妖怪という事でゲゲゲの森慰安旅行に行くかを悩んでいたが、まなの一言で行く事を決意。夜にサンドイッチなどの弁当を作っていた(ちなみにこの回で、犬山家に泊まった際に貸して貰ったまなのジャージと同じ物を寝巻きとして着用している事が判明している)。

が、旅行は子泣きじじいが失踪したため中止。この時ねずみ男に責められるも、砂かけばばあを始めとした面々にフォローされる。


しかしその後、砂かけばばあ、ぬりかべ、一反もめん、ねこ娘までもが姿を消すと、ねずみ男に先導されたゲゲゲの森の妖怪達がアニエス追放のデモを起こす(なお、アパートで共に過ごしてるろくろ首あかなめ唐傘も不本意ながらねずみ男に賛同していた。彼等にとっては大家の砂かけ婆を人質に取られているも同然の状況であり、そちらへの義理を優先せざるを得なかった模様)。

そのため、箒に乗り涙ながらゲゲゲの森を後にする。その後1人でいたところをバックベアードに捕まり、目の前で鬼太郎と仲間達の戦いを見せつけられ、「運命からは逃れられない」というバックベアードの言葉と絶望に涙していた。

しかし鬼太郎に自分も仲間と呼ばれ、「居場所はあった」と、鬼太郎のパンチと自身の魔法で脱出。その時の魔力を見たバックベアードに、「ブリガドーンの立派なコアになれる」と謎の言葉を言われる(この時鬼太郎に何の事か訪ねられるも、黙っている)。

その後、なぜ自分を仲間と呼んだかを聞いたアニエスに対し、「理由などない」と答える鬼太郎。そしてその後、アニエスは言い放った。

仲間は全員救ってみせる


「ありがとう そして さようなら 鬼太郎」


第35話では鬼太郎の前から飛び去った後、29話でまなと訪れた池で1人佇んでいた所を、ねこ娘からメールで事情を聞きアニエスを探していたまなに見付けられる。

そこでアニエスは以前訊かれた家族についてまなに話し始め、この回想で昔は親子3人で仲睦まじく暮らしていた事、姉のアデルとはいつも一緒にだったのにいつしか擦れ違いが生じてしまった事を吐露していた。

その途中でアニエスが探し続けている指輪についてまなに訊かれた際に、遂に全てを話す事を決意。『ブリガドーン計画』とはアルカナの指輪だけでなく、かつてアニエスとアデルの母がそうした様に魔女の命そのものを生贄として捧げる事で初めて完遂されるものであり、アニエスは高い潜在能力を秘めているが故に、バックベアードにブリガドーンのコアとして選ばれてしまったのだった。

更に、当初は「日本妖怪なんて利用してやればいい」と思っていたが、鬼太郎達やまなとの交流を経る内に考えに変化が生じ、傷付くのが耐えられない程彼等を大切に想う様になった己の心情を涙ながらにまなに明かした。そして「アニエスは友達だよ。だから、巻き込まれたなんて思ってない。鬼太郎だってそう思ってる」というまなの言葉や、ゲゲゲの森の妖怪達の排斥行為から庇ってくれたねこ娘、砂かけ婆、子泣き爺、ぬりかべ、一反もめんに背中を押される形で、とうとう鬼太郎に「助けて…!」と本音を打ち明ける。


第36話では、名無しの策略によってアルカナの指輪を手にしてしまったまなを守りながらアデルの追撃を躱そうとするが、最終的に指輪を奪われアニエス自身も捕らえられてしまう。

ところがブリガドーン計画の発動直前で、アデルが己を身代わりとする事で指輪のコアとなる運命から自分を救おうと画策していた事が判明。しかしその目論みをバックベアードは既に見抜いており、アデルが裏切り者として鬼太郎諸共葬られるのを止めるべく、自ら進んでコアとなる道を選択してしまう。

続く37話では指輪のコアとなり絶体絶命に陥いるも、鬼太郎がバックベアードを倒しアルカナの指輪も消滅したため、ようやく全ての柵から解き放たれ自由の身となる。終戦以降は「せっかく魔女の軛から解放されたのだから、自由に世界を見て回りたい」と、しばらくはアデルと共に世界を旅する旨を話す。ゲゲゲの森で鬼太郎ファミリーとまなに別れを告げると同時に再会を約束し、笑顔で去って行ったのだった。

妖怪大戦争の終結


第57話では砂通信を通して、鬼太郎達に西洋妖怪がバッグベアードの復活を企んでいる事を伝える。他にも吸血鬼ラ・セーヌの作った結界の偽物を製作する。


第75話では、九尾の狐との決戦の際に鏡じじいを通したまな達の協力要請を引き受け、彼女達やアデルと共に西洋の地獄からの侵入に協力し魔法の力で九尾の狐の討伐に協力した。


第96話では、閻魔大王の知らせによりバックベアードの復活と鬼太郎の消滅を知りアデルと共に日本へ急行。バックベアードの攻撃からまなとねこ娘を助けた。

最終回の97話ではまなが鬼太郎を救うべく『あらざるの地』へ向かっている間、目玉おやじの頼みで何とか戦争を止めようと奮闘。鬼太郎の記憶を取り戻させた代償として妖怪に関する記憶を失ってしまったまなを見て強いショックを受け、故郷に帰ってからも彼女を案じる日々を送っていた。しかし10年後にまなが記憶を取り戻してからは、彼女と姉と鬼太郎ファミリーと共に寝肥りの温泉旅館へ行くなど、交流を再開している。


関連イラスト編集

あにえすかわいいアニエスちゃんアニエスアニエス妖怪クリスマス魔女アニエス[Release Card] アニエス


関連タグ編集

ゲゲゲの鬼太郎 6期鬼太郎


西洋妖怪編


アデル(ゲゲゲの鬼太郎) バックベアード 狼男ヴォルフガング 女吸血鬼カミーラ ヴィクター・フランケンシュタイン(鬼太郎)


西洋妖怪 魔女(ゲゲゲの鬼太郎) 魔女っ娘 昇格ヒロイン


5期に登場した魔女で、容姿は現代的な魔女っ娘キャラ。アニエスの前身的な存在でもある。

ザンビアニエス!!


こちらも5期に登場。『兄弟がいる』『西洋妖怪の事件に関連性がある』『戦況を左右するキーアイテムに関連がある』『運命を変えようとしている』『鬼太郎が救えなくて後悔している存在と関連がある』などの部分が似ている。

もっとも、「他者を救えなくて後悔した事が後の精神性を形成した」という5期鬼太郎のアマミ一族への思いと、6期鬼太郎が難民妖怪に抱く後悔の念は全く別物ではあるが。

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