CV:坪井章子(1期・第2期)、三輪勝恵(第3期)、佳友七絵、クロ(第4期)、小宮和枝(異聞妖怪奇譚)
概要
『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する西洋妖怪軍団の構成員の1人、といった魔女の総称。
鬼太郎作品には結構頻繁に登場している為、彼らの頭領たるバックベアードを始めドラキュラ、狼男、フランケンらと共に西洋妖怪の顔とも言える存在。
なお、作品によってはバックベアードの配下の1人としても描かれる事があるが、原作の『魔女人形』『魔女サーカス』『復活悪魔くん』『招かざる客』等々、単独ないし集団(あるいはその一団)での活躍も多い(ちなみにそれぞれの話で活躍する魔女達は姿がそっくりな人物もいるが、全くの別人である)。
西洋妖怪だけありその実力は折り紙付きで強大な魔力を有しており、原作の『妖怪大戦争』では巻き付いて来た一反木綿の心臓に針を突き刺して鮮やかに殺害してのけたり、魔法を唱えて箒を自在に操り鬼太郎達を大いに苦しめたが、最後は霊毛ちゃんちゃんこによって窒息死するという最期を迎えた。
原作『妖怪ラリー』ではフランスの代表選手として登場。それを題材にした第3期では事故に遭った自分と狼男を助けてくれた鬼太郎に感謝して狼男と共に和解。
その後、勝負に結果にいちゃもんを付けて鬼太郎に襲いかかったベアードを石化して倒すという味方の立場として登場した事もある。
原作『死神』と第2期では現世を憂い人間達を支配しようと暴走する死神と結託して鬼太郎の母親に化け、計画の遂行に邪魔となる鬼太郎に猛毒を盛り、更に念には念を入れて完全に止めを刺そうと吸血するも、実際には鬼太郎には毒など全く効果は無く、最後は鬼太郎の血に交じっていた自身が持った毒で絶命する最期を迎える。
なお、鬼太郎自身は言動があからさまにおかしい偽の母親の正体に薄々感づいていたが、敢えて母親の気持ちを汲んで騙された振りをしており、鬼太郎の母親に対する複雑な思いが垣間見えた。
第3期では原作・第2期と似た様な展開を辿るが、こちらでは現世に子供を残している女妖怪がこの役回りを担当。母親を演じている内に本当に愛情に芽生え、自身が持った毒に苦しむ鬼太郎を助ける為に、自身の命を投げ打って鬼太郎から毒を吸い取り亡くなるという展開に変更されている。
第4期では劇場版『妖怪特急!まぼろしの汽車』では『アパラチャノモゲータ』の呪文を唱える事で爪が鋏の様に変化する能力を持っている。何故かねずみ男に惚れてしまい、口臭攻撃は「あらステキ、香水のよう」だと喜ぶが、流石に彼が一週間ため込んだ強烈な熟成オナラにはダウンしてしまった…。その際は「鼻がモゲータ」としょうもないダジャレを言っていた。
異聞妖怪奇譚では魔女ロンロンの配下として登場。こちらの設定では外見上は老婆だが、まだまだ経験が浅い未熟物の若人らしく、魔女系のユニットの中では一番の格下である模様。
その他にも、モブに近いレベルの魔女はシリーズに度々登場し、魔女製美女や魔女病になった女もいる。
その他の鬼太郎に登場する魔女達
- 先代魔女
第5期に登場。西洋妖怪のヤングジェネレーションにして、自称・「みんなのアイドル」ザンビアの祖母。そのザンビアからは「おばあちゃま」と呼ばれている。
その風貌からは全く想像出来ないが孫の姿からして若い頃はきっと絶世の美女だった……かもしれないが、少なくとも12年前に地獄の力を奪う為に鬼界ヶ島を襲撃した頃から外見は全く変わっておらず、だいぶご高齢である模様。ザンビアと同じく魔法を行使する際は『アパラチャノモゲータ』の呪文を唱える。
初登場となる第32話ではミウの弟であるカイを襲撃した所に駆けつけた鬼太郎に敗れて負傷し、一反木綿に捕えられてしまうも孫のザンビアに救出され、「もう齢だからそろそろ引退かねぇ…」とぼやいていたが、地獄への総攻撃作戦の際に現場へと復帰。鬼太郎達の前に三度立ち塞がる事となる。
なお、番組が大人の事情で打ち切りになった為、その後の顛末については不明。
- 中級魔女
異聞妖怪奇譚に登場する敵ユニットの1人であるロンロンの手下の魔女達の1人。ある程度強くなったらしいが、実力的にはロンロンに遠く及ばないらしい。
- 上級魔女
異聞妖怪奇譚に登場する敵ユニットの1人。ロンロンは以下の魔女達の中でも特に優秀な魔女で、他の魔女達と同じく老婆に見えるが、彼女達よりも経験を積んでいるベテランであるため結構強い。
鬼太郎シリーズに登場する個人名が判明している魔女達
- 大魔女
ロッキード事件を引き起こした。鬼太郎を催眠術で味方にして、ねずみ男を溶解液で溶かそうとしたが、解放された鬼太郎に逆に溶かされた。
原作及び異聞妖怪奇譚に登場。アニメには今の所登場していない。
前作及び第3期に登場。アラビアの魔王の娘で、考えようによっては純粋な魔族出身の唯一の魔女とも見て取れる人物。
第4期に登場。ちなみに原典では魔女の個人名ではなく、魔女が化身した猫を指す。
第5期に登場。上述した先代魔女の孫娘にして、西洋妖怪ヤングジェネレーションの紅一点。バックベアードの世話係を務める『美女魔女軍団』を目の上のたんこぶに思っている。
第6期に登場。魔女の姉妹で妹のアニエスは鬼太郎の味方として、姉のアデルはバックベアードの側近を務める敵として登場したが、第36話で和解して以降はアデルも鬼太郎の協力者となる。
- 死霊使いの女
厳密には魔女ではない。アメリカ出身。