概要
東スラヴ神話における地下世界の住人で、土の精や吸血鬼であるとも言われている。
水木しげるが描いた姿では昭和期の書籍で描かれている石像タイプと、『世界の妖怪大百科』などで描かれる猿に似た化け物や暗闇に浮き出た目などの妖怪が集まったタイプ、および原典のような重いまぶたを持つタイプなど様々な姿で描かれている。(ちなみに、『世界の妖怪大百科』では文豪ゴーゴリの怪奇小説および映画化された『ヴィイ』の内容が紹介されているが、原典とは違って主人公が生還するオチになっている。)
特に重いまぶたを持つタイプは、漫画「死人つき」(『2期鬼太郎』と『5期鬼太郎』でリメイクされている。)で魑魅魍魎の一体「土精」として登場し、結界を見破る役目を担う。
それもそのはず、この漫画は小説『ヴィイ』を日本向けにローカライズしたものなのである。
なお、鬼太郎でリメイクされたバージョンでは直接的な描写はないものの鬼太郎の機転によって他の魑魅魍魎共々死滅している。
一方で、『4期鬼太郎』ではブイイとして登場してはいるものの、冷気を操るという設定になっていた。出身国がロシアだからだろうか?
悪の西洋妖怪軍団の四天王として鬼太郎達に立ち塞がったが、化け鯨・蟹坊主・雪女・つらら女・輪入道が援護に来てからは形勢が逆転し、リモコン下駄の一撃で退散した。
コミックボンボンに連載された『悪魔くん』にもヴイイとして登場(メイン画像参照)。
普段は頭の大きい和尚を装っているが、仮面の下には「死人つき」の土精と同じような一つ目の顔がある。