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5期鬼太郎

ごききたろう

ゲゲゲの鬼太郎アニメ版の第5シリーズ。またはそれに登場する鬼太郎の愛称。
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概要

2007年4月1日から2009年3月29日まで、全100回が放送された作品。関東での放送時間は、4期鬼太郎と同じ日曜日の朝9時である。この作品を持って、同一の原作を5回に渡ってアニメ化したとして、ギネスブックにも記載された。

デザインや一部の演出などは、漫画『妖怪千物語』と対応している。初発表時と実際の放映では、とくに鬼太郎の雰囲気が髪の毛のカラーリングも含めてどこか異なっている。

なお、OPが初めて変わった作品でもある。ただし楽曲は変わっておらず、OPの歌手(と編曲者)が変更になっている。初期は原作者水木しげるとの名前繋がりで泉谷しげるが担当、後期はザ・50回転ズが担当した。
EDのチョイスはタイアップで起用されたものも多くし、妖怪を唱わない内容の曲も少なくないなど、やはりこちらも歴代とは異なる部分がある。

作風

常に時代に合わせた作風でお馴染みの鬼太郎アニメだが、本作では「マスコットキャラ」「萌えキャラ」「妖怪の人間くささ」が特に目を引く。3期や実写映画の時には鬼太郎の変容に戸惑いを隠せずにいた故御大も、この頃になると「お金を運んできてくれるからok、息子達には変わりない」と寛容的になっていた。

だが、全体的な作風や音楽は現代的ながらどこかノスタルジックを感じるものとなっている。これらは、原点回帰を目指していた4期と似て非なるものとなっている。戦闘シーンに使われる『ゲゲゲの歌』は、2期のそれを基調としたアレンジが加えられており、(テレビゲーム『大神』の模倣だと勘違いする人もいるが)妖怪の紹介バンクも2期に見られたものである。

また、本作はシリーズの課題である「番組の長期化によって起こるマンネリ化により番組が3年目の壁を越えられない」点を乗り越え、さらなる長期シリーズを目指そうとする試みが多数見られ、5期は作画も含め多くの試行錯誤が見て取れる

目玉おやじはこれまで知恵袋としての活躍が主だったが、本作では可愛いマスコットとしていろんな活躍をさせられることが多くなった。声優の田の中勇も「いじられるから疲れる」と冗談めかして話していた。
萌えキャラは本作の一番の特徴と言えよう。猫娘が現代テイストを盛り込んだ可愛い女の子キャラとしてデザインされ、歴代でも最もアニメファン受けしやすそうなデザインとなった。
それ以外にも、ザンビア雪女葵ミウ など、美人妖怪キャラが多く描かれるようになり、それぞれ人気を博した。一方男性キャラは蒼坊主黒鴉等が人気を博していた。

妖怪の生活感も変わっており、本作では妖怪横丁と呼ばれる、鬼太郎の仲間となった妖怪達が住む生活圏のようなものがある。そこにはたくさんの妖怪が暮らしており、商店街のようなものを形成している。
このため、従来の鬼太郎ファミリーの出番は大幅に減少したものの、これまでピックアップされなかった妖怪が多数フィーチャーされるようになった。
二年目からは長編を意識した内容となり、鬼太郎が「妖怪四十七士」の仲間達を集めていくというストーリーとなった。また、鬼太郎は前作までの妖怪オカリナに変わって、「地獄の鍵」というキーアイテムを授かっており、それを利用した攻撃や「地獄究極奥義」を会得した。劇中では二つ目まで開放されており、劇場版では三つ目が出た。

また、以津真天やパンサー、火取り魔魔火グレムリンいそがし刑部姫亀姫羅生門の鬼、雷獣おさん狐わいら手洗い鬼、若狭の人魚寝太りなど、これまでのシリーズでは取り上げられなかった妖怪も多く登場している。また、アカマタ画皮のケースでは、これまでの描写よりも原典に近づいた描写がされている。

猫娘の萌えキャラ化、これまで以上のヒロイン化により、ねずみ男の出番は激減し、クレジットも1つ下がっている。それどころかねずみ男は時折無償で鬼太郎を助ける存在となっており、これまでのようなトリックスター的な活躍も鳴りを潜めた。

一方で鬼太郎役の高山みなみの声質もあって、普段は呑気だが「どことなく闇を抱えた感じの鬼太郎」という個性を定着。人間を陥れるエピソードは僅かなものの、人間を追い込む回はかなり黒い。

打ち切りについて

愚痴


当時としては十分な高視聴率こそ取っていたが、関連商品が売れず、記念映画『日本爆裂』の興行収入が思わしくなかったため、全100話というキリの良いタイミングで終了した。つまり見ている人は多かったが本作にお金を落としてくれる人が少なかったということである。

また、当時の東映はリーマンショック問題への対策として様々な手段を打っており(オール仮面ライダー、プリキュアオールスターズなどの集合映画。そしてドラゴンボールの復活など)5期鬼太郎の全150話という構想も中止になった、という説もある。
テレビ局側としても根強い人気があった『ドラゴンボール改』を放送したいという思惑もあった(当時『ハリウッド実写版』公開という話題性も関係してか)ようで、四十七士や未開放のまま終わった残りの地獄究極奥義、閻魔大王からのねずみ男とねこ娘への任務の伏線、外国妖勢との対決、後期EDで見られた謎の勢力とそれに対抗する鬼太郎の巨人化などなど、数多くのフラグを回収出来ないまま終了した。
これに納得のいかないスタッフ・キャスト一同は「ゲゲゲ組」を結成、アニメ復活を目指した活動を続けていたが、目玉おやじ役の田の中勇、閻魔大王役の郷里大輔、ぬらりひょん役の青野武らの相次ぐ逝去から活動が縮小し、アニメ復活運動は事実上の立ち消え状態となってしまった。こういった経緯から、本作は田の中勇が最後に担当したゲゲゲの鬼太郎ということになった。

三条氏は先の通りシリーズの更なる長期化(シリーズ話数を伸ばす)を目標としてあげていた。しかし5期はそんな意気込みと反して半ば理不尽な形で放送終了になった経緯があり、シリーズで唯一「事実上の打ち切り」となってしまっている(とはいえ1年以上番組が続くこと自体が同時間帯では人気の証である)。これまでの作品はストックがなくなったことや番組のマンネリ化からある程度予定調和的に放送終了しているが、本作はそれらとは理由が大きく異なるうえ、決してネガティブな理由が主ではないため、「人気はあったのに大人の事情で打ち切りという憂き目にあった作品」として惜しまれている。

なお、視聴率が高いのにも関わらずそれを手放す判断をしたのは不可解に思えるかもしれないが、これは先の通り商売的な問題が根強い。この点は一応東映繋がりの特撮で類似例をあげると快傑ズバット近いものがある(視聴率や興行収入は高いが商品が売れず、その後スポンサーが降板して打ち切り。鬼太郎と比べるとスポンサー関連以外は状況が似ている)。逆にニチアサキッズタイムなどの子供向け作品は、視聴率が高いとはいえない一方、関連商品の売上が良好なためシリーズが継続している。

ちなみに三条氏の構想としては150話構想の一貫として、「妖怪四十七士」「地獄の鍵」などの他にも鉄の大海獣を登場させたいという意図があったという説もある(ちなみに大海獣自体はエピソードとしてしばしば用いられているもの、1期以外のアニメ作品でこの鉄の大海獣が採用された作品はない)。このため、大海獣のエピソードが含まれなかった唯一のシリーズである(1期と2期は同一系列であり、貸本時代の『ないしょの話』における『鯨神』が該当するものの『墓場鬼太郎』には関連話が存在しない)。

2018年、『ドラゴンボール超』が終了後6期が始動、現実問題として5期としてシリーズの復活は限りなくゼロに近くなってしまった。ただし6期は『鬼太郎アニメ50周年』という節目より始まる作品であるため、5期の映画のように鬼太郎全員集合という形で5期の鬼太郎が何らかの形で姿を見せてくれる可能性がないとは言えない。

余談

  • ノイタミナで放送された『墓場鬼太郎』は、この5期が放送していた時期に深夜帯で放送されていた作品である。同じシリーズの別作品が同時放送されるのは今でも珍しい(ガンダムシリーズ、特撮で言えば仮面ライダーシリーズなど)が、それが鬼太郎で行われたという点は異例中の異例であると言える。
  • 後に始まった『デジモンクロスウォーズ』では、キャストの一部やスタッフの多くが本作と共通している。これは、鬼太郎での繋がりがポイントとなったとのこと。ちなみにこちらは鬼太郎と違い全体的に不調に終わってしまったものの、幸運が重なってデジモンシリーズ最長話数を達成するという、本作とは真逆の結果となった。
  • 映画版では鬼太郎の歴代声優が集結したが、本編でもゲストとしては歴代ファミリーを演じた声優が多く参加している。特に歴代ねずみ男を担当した声優は要所で起用され、公式サイトやブログなどで話題になった。内訳は初代の大塚周夫氏が二度登場した白山坊とラスボス黒雲坊の二役。第4期の千葉繁氏は意志を持った際のゲゲゲハウス役として登場している。もし3期の富山敬氏が存命であれば三名揃って参加していたかもしれない。

レギュラー(一部)

鬼太郎:高山みなみ
目玉おやじ:田の中勇
猫娘:今野宏美
ねずみ男:高木渉
砂かけ婆:山本圭子
子泣き爺:龍田直樹
一反木綿:八奈見乗児
ぬりかべ:龍田直樹

キャラクターとしての5期鬼太郎

これまでの鬼太郎と比較して目が好青年のように描かれており、やや大人びた感じになっているのが特徴。実際キャラとしても見た目は子供で、それらしい言動や行動も多いのだが、考え方や人生観はかなり成熟したものになっている。ただし、兄のように慕っている蒼坊主を前にした際は非常にキラキラした表情となっていた。また、ねずみ男とは悪友としての側面が強く、彼の悪事には勿論怒りは示すものの、許しを請う彼に対して「毎度のこと」としてある程度達観(あるいは諦観)視した部分も見られる。これまでのシリーズよりアプローチの強い猫娘に対しては、何かと世話を焼いてくれる彼女を大切に思う一方、現代の人間社会によく適応している猫娘に付いていけていない面もある。

5期運命のヒロイン達


「モテ」の度合いも歴代でも目立つ。

映画において、この世界では妖怪図鑑に寸分違わぬ説明と原作準拠の見た目で載っている事が判明。そこには、「50年以上も子供の姿でいる」、「女に弱い」、「怒ると地獄に流される」などと書かれている。だが、実在する存在として人間に認識されているかどうかは別。ちなみに、50年というのは、「もうりょうの夜」でも言及されていたが、判明している記録を元に人間が認識している範囲であり、実際はそれよりも遥かに昔から生きている。このため、この鬼太郎が赤ん坊の時に水木に会っていたのかは不明。

高山みなみ=江戸川コナンというイメージが強かったせいか、「ゲゲゲのバーロー」と呼ばれることもあった(鬼太郎に限ったことではないが)。

関連動画



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