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概要編集

福島県の沼沢湖/沼の主とされる蛇妖。約6mもの毛髪を持つとされる乙姫のような女や大入道などに化けるとされる。狂暴な一面を持ち、人間に害を為して討伐されたという話もあれば、実は生きていた、人間の少女を拐ったが直接殺さなかったなどの話もある。また、討伐された後にも機織りをする女に化けたともされる。


なお、沼御前神社も存在する。



創作での扱い編集

ゲゲゲの鬼太郎編集

第5期編集

CV:葛城七穂

第5話「呪われた映画」に登場。B級ホラー映画「クメール遺跡の亡霊」という作品に「取り憑いて」おり、作品が撮影(再現)される20年毎に出現して撮影スタッフを襲っていた。

撮影所は彼女の住処であった場所であり、映画の内容が夫を失った彼女の身の上と符号していた為に起こった事件である。

  • この演目は、2期や6期でアニメ化されたアンコールワットの亡霊へのオマージュだと思われる。6期で52年前とされた時期は、原作でこの話が出版された時期と被る。

20年前に鬼太郎に救われながらも、周囲に誘拐犯と見做されてしまったかつての映画スタッフが警鐘を鳴らしていたが相手にされず、自力で解決しようと動いて沼御前に襲われたところを鬼太郎が再び救った。蛇に巻かれた鬼太郎だが、霊毛ちゃんちゃんこを逆に蛇のように巻き付かせ、体内電気で退散させた。


鬼太郎に再び救われた映画スタッフは周囲に証拠を提示するべく、鬼太郎の戦う様子を映したビデオであらためて真実を訴えるが周囲には自主制作の特撮映画としか見なされず、物語のラストではまたしても沼御前に襲われる者が出てしまう。


襲われた人物には直接非があるわけではなかったが、

何度忠告し、救出しても、妖怪を信じない「人間」は同じ悲劇を繰り返す。編集

結局、ラストシーンでは鬼太郎はこぶしを握り締めて悔しがりつつも、登場人物に宣言した通り、見捨てて去っていった…編集


人間に対して情を持ちながらも、ある一定の部分ではっきりと線引きをするこの姿勢は、「クールでドライな一面を持つ」5期鬼太郎のキャラクターを、視聴者に深く印象付けることになった。

  • ちなみに、以前に鬼太郎に救われた人間達が数十年ぶりに登場するという事例には、5期では他に第64話の「もうりょうの夜」(50年前)がある。

演じた葛城氏は前番組である『デジモンセイバーズ』にてロイヤルナイツに属するスレイプモンを演じていた。


同エピソードではウエンツ瑛士氏も出演した。


第6期編集

(cv:今野宏美

第39話「雪女純愛恋愛白書」で登場。前作とは打って変わり、ラブコメディ回の脇役である。

普段は和服を着た釣り目のセクシーな美女の姿をしているが、その正体は巨大な白蛇の妖怪で、ねずみ男が始めた人間と妖怪の出会い系を利用し、出会った人間を喰おうと企んでいた。


だが、ねずみ男が与えた恋愛ゲームを徹夜でプレイさせられ、刷り込みと睡眠不足から、思考が完全に恋愛ゲーム脳になってしまった鬼太郎が「攻略」するための「選択肢」そのままの発言を連発。

さらに体力の限界で指鉄砲が不発になった結果「ばぁぁ~ん……(無気力)」と沼御前のハートを撃ち抜いてしまう。完全に恋愛モードにはまった沼御前はのぼせあがって失神、なんと鬼太郎に惚れてしまった



余談編集

第6期では雪女と人間の恋愛が描かれたが、三田ゆう子西村ちなみ、今野宏美と、第3期、第4期、第5期の猫娘役の声優が勢揃いした。

また、これまで両思い・片思い含めて鬼太郎と恋愛事情を展開したキャラクターは数多いが、敵が鬼太郎に惚れるのは5期の以来のパターンとなる。なお6期沼御前の声を演じた今野宏美は5期猫娘を演じている。


なお、獲物に巻き付く場面は道成寺縁起の場面を思い起こさせるものとなっている。また、蛇神や蛇妖、竜と人間の恋愛を描く物語は、中国の白蛇伝に韓国の蛇娘、雨月物語(道成寺縁起の影響を受けている)、ヨーロッパのメリュジーヌリンドブルム王子など、伝承・創作とも世界中に非常に多く存在する。



関連タグ編集

妖怪 蛇女 女妖怪

異類婚姻譚 異種間恋愛

ゲゲゲの鬼太郎

白蛇姫濡れ女磯女蛇娘韓国の蛇娘などなど…シリーズに登場したり水木しげるがイラストに遺した女の蛇妖怪の一部。

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