概要
高入道との別名で呼ばれる事もある香川県や徳島県といった四国地方や奈良県の生駒郡に出現したとされる妖怪。
徳島に伝わる伝承によれば、麦の穂が出た時期に夕方近くまで遊んでいると路上に出現して人を脅かす妖怪と言われており、香川では四辻に現れる途方もなく背の高い坊主で、両側の山を跨いで笑いながら出現し、これに遭遇した人物が思い切って刀で切りつけると、それ以降現れない様になったという話もある。
見越し入道やのびあがり、次第高などと言った妖怪たちの仲間で、見上げれば見上げる程背が高くなるが、高い所から見下ろしたり、驚かずに気持ちを落ち着けて見下ろせば背は引くなって消え去るとされているが、基本的に人を驚かす以外は害がない彼らと違って、ホヤボヤしていると見上げた人物の喉笛に噛みついてきたり出会ったら最期、後に必ず病気になるともいわれている為、以外にも危険な存在ともいえる。
なお、その正体は狸であるとされており、徳島市新浜本町には高坊主狸という化け狸がおり、現在は高坊主大明神として祀られているという。