概要
化け灯籠。
栃木県の日光市の二荒山神社に鎌倉時代に奉納されたといわれる灯籠にまつわる怪異、あるいは妖怪。
この灯籠に火を灯そうとすると直ぐに燃料の油が尽きて見る見るうちに火が消えてしまうといい、何度やっても同じ結果になる為に警備を担当していた武士たちが、これは怪しいと思い毎晩のように刀で切りつけた結果、やっと灯籠は通常通りに機能するようになったという。
現在でもこの灯籠の受け皿が刀傷だらけなのはそのためだとか。
また、灯籠に火を灯すと周りの者が二重に見えたり、灯籠そのものが様々な姿に変化する化け物と化したという話も伝わっている。
その他、東京都の上野東照宮にある大灯篭も「化灯籠」といわれており、こちらは息をせずに灯籠の周りを三周すると幽霊が出現するといわれる。幽霊に会ってみたい人は挑戦してみよう。
ゲゲゲの鬼太郎
CVは大友龍三郎氏。
5期鬼太郎第57話「伝説の大妖怪 鵺‼」に登場。
伝承では何度火を灯しても直ぐに火が消えてしまう。または周りの者が二重に見える等とされる灯籠。
灯籠の支柱の両側に火が灯り、火袋の部分に目がある姿をしている。
何かしらの理由により雷の力を宿しており、電撃を自在に操る事ができるほか、人間に化身する、強力な妖怪ですら簡単に封じ込める封印術、陰陽師たちを利用して式神の力を行使する、大規模な人間操作術といった多芸な上に途轍もなくハイスペックな個体で、世を支配しようと陰陽頭として陰陽師たちを操り、妖怪狩りを決行して当時の京の都から百鬼夜行を夜の闇共々失わせていた張本人。
また二千年前の平安京を実質的に支配していたが、それを阻止しようとした鵺も封じ込め、その結果彼は後の世まで風評被害を受ける羽目に。
つまり本作の鵺は悪者ではなく、むしろ善側だったといえるわけだ(単に第三勢力で人類の味方ではなかったという可能性もあるが、どちらにせよ化け灯籠を止めようとしたのは事実)。
順調に事を進めていたが、鵺が残り少ない妖力を行使して鬼太郎に時空を超えた伝言を届け、京都の鵺寺から千年前の京に召喚させたことにより状況が一転。最後は自身の雷撃を上回る鬼太郎に電力で競り負けちゃんちゃんこで支柱部分を締め砕かれ敗れ去った。
なお今回は鬼太郎側だった鵺だが、次回作では後編の大ボスとして登場……したものの、実態は新キャラのかませにされるというあんまりな扱いであった。
余談
- 5期鬼太郎における化灯籠は雷の力を得ていたが、化灯籠は日光市に伝承が残る妖怪であり、日光市も含め栃木県と縁が深い妖怪の一角として雷獣も有名である。栃木県は「雷都」と呼ばれるほどに雷が多い地域でもある。