警告![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
・所謂炎上に関する記事です。
・加筆修正の際は、他所のそれらと同様に然るべき慎重さ・冷静さ・中立性をお忘れなく。
・「ピクシブ百科辞典ガイドライン」では、「個人を特定しうる情報」「嫌がらせを目的とするもの」は禁止されている。そのため、個人(この記事の場合、二次創作絵の作者)の情報が特定されるような内容の記載は控えること。
概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2025年1月下旬、Twitter(X)で投稿された、「原神」の人物である「胡桃」のとある二次創作絵が、「胡桃のイメージを損ねる内容ではないか?」と炎上した事件。
背景![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2025年1月下旬頃に、とあるXのユーザーが「胡桃」の二次創作イラストを投稿した。
詳細は前述の「個人を特定しうる情報」に該当する可能性があるため、ここでは控えるが、そのイラストとは、「作者が経験した恋愛事情や性事情などの体験を、多くの自分語りを交えて発信するエッセイ作品」、所謂、全ア(全身アルマーニ)作品であった。
その投稿に対して、Xで賛否が分かれ、プラスの意見も多くある中、「全アを二次創作でやるな」「原神のガイドラインに反している可能性がある」、「キャラクターを自己投影することで本来のキャラクター像を破壊されてしまう」などの類似する過去のトラブルを根拠として上げ、批判する者も散見された。
また、批判意見に対して反論する者も現れ始め、「たかだか個人の自己投影になぜそこまで熱くなるのか」、「それこそ嫌ならブロックして見なければいい」といった意見も増え、論争が起こった。
炎上の起因である、1・2度目の投稿においては、キャラクターのイメージを意図的に下げようとするような意図は見られず、リプライについても純粋に付き合えた事を喜ぶコメントが多く、そもそも自己投影がキャラクターのイメージを損なうかという事に関しては思いつきすらしなかったという反応が多かった。一度目の投稿をもって「投稿者=胡桃」の自己投影であることは間違いないが、今回の件が全ての人の負の感情を刺激するようなものではなかったと言える。
しかし、炎上が進んだ時に投稿された3度目には炎上に対する反応のイラストとして、1・2度目と同じような投稿内容に「炎上しました」類の文章を添えたものが投稿されたところ、批判をしていた者たちの感情に火に油を注ぐ形となり、さらに論争が過熱する結果となった。そして、この三度目の投稿は2日後に削除された。
これら一連のイラストが「全ア胡桃」として主にXでミーム化し、このネタを用いた他のユーザーによる三次創作イラストがXに投稿された。一部モラルを疑うような作品も現れ、それらの存在もまた賛否を産むことになった。
批判、賛同意見![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
自己投影、成り代わりの項目も併せて読むことを推奨する。
原神の二次創作のみならず、二次創作全般で全ア(=自己投影、成り代わり)を行うことは夢小説等と同様見る側の賛否が分かれやすく、棲み分けを求められるジャンルとなる。
批判側![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
多く挙げられるのは、前述した通り「版権キャラクターを自己投影することで、元のキャラクター像を破壊しかねない懸念」、簡潔に言えば風評被害である。
原神に限った話をすると、摩耗鍾離や「草ガキ増える」などのキャラクター像と乖離したミームが広まることにより当該キャラクターのイメージが損なわれると言ったものである。事実として、全ア胡桃をテンプレートとして便乗する絵描きが発生してミーム化し、R-18相当のイラストが投稿されたり、他作品他界隈が介入し、「自己投影された胡桃」と言う「胡桃の皮を被った別人」をネタとして「キャラクター像が踏み躙られている」、「本編ゲームで胡桃を見る度全ア胡桃が頭を過ぎってしまうユーザーが出る」、という状態になっている。
二次創作者やSNSユーザーを発端に起こる風評被害はイキリトや嘘松を中心に、その作品のファンを不快にさせたネタが横行した経緯もあり、前述の摩耗鍾離や草ガキ同様、発信の際は他者が公式と混同する勘違いを起こさないようにすることが必要である。受け手も、「ネタはネタ」と切り分ける必要があるが、知らない作品をそのように見分けるのは難しい。
また、二次創作において自身の体験、意見を版権キャラクターを通してダイレクトに主張する行為は、よく政治の議論や人種差別などの国際問題などで罪のないキャラクターが二次創作者のメガホン代わりに使われることから忌避され、批判の的になりやすい(カエルのペペ、ブラックウォッシュも参考)。また自己投影と成り代わりの項に譲るが、二次創作でこのような創作を行うことには様々な問題点も存在する。
投稿者の身を案じての批判も多い。前述の通り、風評被害によるミーム化でネタにされてしまうと、胡桃本人のキャラクター像の破壊のみならず、「胡桃に自己投影している投稿者本人」がターゲットにされ、ミームという形でネタにされ続けかねない(例:クッキー☆)。
そのため、このような行為はネタの範疇を大幅に超えたモラルに欠けた悪意ある行為である。
賛同側![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
SNS上では過去にも似たような版権キャラクターを用いて、自身の体験談(性的なもの含む)を書いた作品も多く存在し、それらが批判されていないのにも関わらず、今回のような些細な恋愛体験談が炎上するのは些か不合理ではないか、という意見や「版権キャラクターを自己投影することがイメージを損なわせるのなら、棲み分けのされていないR-18創作や過激なカップリング投稿などの二次創作も同様にイメージを損なっているので同列に見られる必要がある。」という意見が多い。
特に後者はSNS上では顕著で、インプレッション稼ぎのために棲み分けがされないことも多々ある。そういう作品群も「キャラクターのイメージを損なわせる行為(そもそもR-18創作を全年齢対象作品でしたり、公式に明言されていないカップリング行為がキャラクターのイメージの毀損に繋がる)」と言われても何らおかしくはない。
原神のガイドラインにおいては、キャラクターのイメージを著しく損なうことは控えるべきであるというような旨は記載されているものの、飽くまでもそれだけであり、何がいけないかは実質的に投稿者の裁量とモラルに委ねられている。これに関しては、版権側も深刻な影響を齎さなければいちいち1つずつ違反を叩くことは出来ない。「何も言われないから」と言って「何をしてもいい訳では無い」ということには留意したい。
注意![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
このようなケースにおける批判側の意見は概ねが作品のファンによるファンとしての苦言に寄るところや、二次創作としてのモラルを問うてる者の割合が大きく、逆に賛同側は作品をあまり知らない故にある意味では中立、ある意味では「ファンの心情を考えられない」者が概ねであり、どちらの意見も正しいし間違っていると言える。そのためお互いの意見は平行線になりがちである。
批判側はなるべく中立な視点で考えることも意識し、賛同側もファンの視点に立ち「何故ファンは批判をしているのか」という理解をする必要がある。そのため、無闇矢鱈に投稿主や意見を述べる者達に対して攻撃することは控えるべきである。あくまで意見を言い合うに留め、誹謗中傷に発展しないように注意しよう。