歴史
令制国の時代に、阿波国・讃岐国・伊予国・土佐国の4つの国が存在したことから、「四国」と呼ばれた。
また現在も4国の領域をそのまま引き継いだ4県で構成される地方を、四国地方と呼ぶ。
構成
地理
瀬戸内海に面した北部(香川県と愛媛県の中予・東予地方)は、瀬戸内海式気候に属する温暖少雨な気候であり、台風などの直撃も比較的少ない。その反面、水資源に恵まれず、特に香川県は古来渇水に悩まされてきた。現在は吉野川の水を送水するための香川用水が建設されている。
徳島県のほとんどの地域や、愛媛県南予地方・高知県全域の太平洋に面した南側は、沖合を流れる黒潮の影響を受けて冬でも温暖。春~秋の降水量も多い。一方で台風や豪雨災害に見舞われ大きな被害を出すことも多い。
平野部は全体に温暖である反面、四国山地は非常に険しく冬は雪が多く、スキー場もある。また日本で唯一、活火山が存在しない地方である。西日本最高峰の石鎚山(1982m)は火山でカルデラを有するが、噴火したのは1000万年以上前の遥か昔であり、今後噴火活動を再開する恐れはない。火山は無いが道後温泉などの温泉地は各地にある。
地理的条件からかつては船運が盛んだったが、瀬戸大橋やしまなみ海道の開通、高速道路網の整備で車社会化が進み、21世紀に入ってからはフェリーの縮小や廃止が相次いだ。