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黒坊主

くろぼうず

黒坊主とは明治時代の東京に現れたと『郵便報知新聞』第663号に掲載された妖怪。
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概要編集

明治時代に東京神田にある民家に侵入して、眠っている女性の寝息を吸ったり口を嘗めたという妖怪。

嘗められた者にとっては耐えられないほど生臭く、このままでは病気になってしまうと親戚の家に逃れたが、元の家に戻るとまた嘗められてしまう。しかし、しばらくするとそのようなことはなくなったという。

名前の通り黒い坊主姿、もしくは人の目にはおぼろげに見える口だけの妖怪だといわれている。

黒坊主

東北地方の妖怪とされることもあるが、これは紹介の際に寝息を吸う妖怪として奥州山地乳を例にあげたためであるという。


熊野の山中で人を襲う真っ黒な妖怪や、能登国の長田川にあらわれた正体がわからない黒いものも黒坊主と呼ばれる。

伸び上ってくることから前者は高坊主、後者はカワウソが化けたものだといわれている。

その他大入道海坊主とされることもある。


創作での扱い編集

水木しげる作品編集

CV:大友龍三郎(5期)、千葉繁(6期)、茶風林(異聞妖怪奇譚)


妖怪画では明治の新聞挿絵を元に、獣のような顔をした僧形の妖怪が女性を襲っている姿が点描で描かれている。

くろぼうず


漫画版では霧状の妖怪として登場。

100年ほど前に美人画に封印されていたが現代に蘇り、口から火炎を吐いたり、ねずみ男らの生気を吸い取り暴れまわった。弱点は水でぬりかべの水鉄砲で溶かされて倒された。

「最新版ゲゲゲの鬼太郎」ではぬらりひょんの配下として登場。まるでえんらえんらの如くスモッグを吸って巨大化し、ほぼ無敵の黒雲主に進化した。

天狗ポリスの小隊を一瞬で倒すほどの力を付けたが、鬼太郎達に、ぬらりひょんごと三原山の噴火にぶち込まれた


5期鬼太郎では、第20話「闇からの声!幽霊スポット」で登場。幽霊スポットと噂される場所に現れる妖怪とは、当初人を驚かすうわんだと思われていたが…。

作中では黒豹のような頭の霧状で怪力を持つ妖怪として登場した。


6期鬼太郎では、大逆の四将の1人として第62話「地獄の四将 黒坊主の罠」に登場。

原作漫画版を思わせる美人画から出入りをする、長い前歯がある黒いねずみのような顔立ちの妖怪として登場した。約200年前に鬼道衆との戦いに敗れて地獄に封印されたが、ぬらりひょんによって、封印を解かれて現代に蘇る。

水を汚染するという恐ろしい妖力を持つ知恵者であり、鬼太郎ばかりか石動零の攻撃も通用しない強敵であったが、実は美人画のほうが本体であり、それをとある手段で濡らされてしまったことで力を失った。

CVは4期のねずみ男を演じた千葉繁氏である (これで、4期の鬼太郎ファミリーを演じたCVは、鬼太郎親子と砂かけ婆以外は全員6期にゲストとして客演したことになる)。

また、本エピソードは水道民営化アベノミクスを風刺したような内容に仕上がっている。


ゲーム「異聞妖怪奇譚」ではむじなと組んで人の生気を奪っていた。



陰陽師~平安妖絵巻~編集

黒い煙に変身できる浅黒い肌の青年姿の闇の妖怪。女性の口を嘗めて病気にしてしまい、病床に毎晩あらわれる。

お昼寝

関連タグ編集

妖怪 新聞

犯罪 不法侵入 おまわりさんこっちです

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