概要
海に住む妖怪。「海法師(うみほうし)」、「海入道(うみにゅうどう)」とも呼ばれるが、海座頭や海和尚とは異なる。
多くは夜間に現れ、穏やかだった海面が突然盛り上がり、巨大な黒い坊主頭の異形が出現し、船を破壊するとされる。
大きさは目撃談によってかなり開きがあり、数メートル程度のものから数キロに及ぶものまで様々である。
川に出現したり、上陸したり、船幽霊のようなことをしたり、風船のような姿をしていたりなど、かなり見た目が異なることもある。
伝承によって細かな設定が異なる妖怪でもあり、魚が劫を経て化けたとする説や海で遭難した者の亡霊だとする説など多岐に渡る。
ぬるぬるとした体を擦り付けてくる、などの伝承も多く、同類の妖怪にイクチがある。こうした点を踏まえ、専門家には鯨などの海獣が妖怪化されたものと考察されている。
創作における海坊主
漫画シティーハンターの登場人物である、伊集院隼人(ファルコン)の通り名も海坊主である。当タグの大半以上のイラストは彼が占めている。
詳細は当該記事にて。
CV:松山鷹志
原作及び『6期鬼太郎』第24話にも登場。真っ黒い蛸のような頭(但しデフォルメされたかのような顔つきになっており無駄に愛嬌がある)と並みの妖怪の数倍近くある巨体が特徴。鬼太郎達と交戦中だった石妖を海中から捕獲し、散々悪さを働いた彼女の処分を考える鬼太郎一行に対し、「俺にくれよ。暫くペットとして飼ってみたい」という、とても日曜朝から流していいものとは思えない爆弾発言をかました(尚、この発言は実は原作通りだったりする)。
ただしアニメの方では、手酷く裏切られながらも彼女を本気で愛したねずみ男に懇願され、彼女を解放した。
因みに後に彼同様に美女をペットにしようとした妖怪が登場することになる。
海のような広い心を持つゴーケツ族の妖怪。
詳細は →うみぼうず
第23話「電撃!!白い怪鳥」に妖怪軍団のウミボウズ(カクレンジャー)として登場。一時はカクレンジャーたちを退けてしまうほど強く、妖怪大魔王復活の為に純真な子ども達15人を石に変えた。
TV本編では未登場なのだが、テレまんがヒーローズで連載されていた漫画版では、おそらく作中世界で『海坊主』伝承のルーツになったと思われる、オリジナルのアヤカシ「グロマグロ」が登場する。相手を水の中に閉じ込めて永遠に溺れさせる「封水の術」という妖術を使う。
忍びの17「グッバイ、スターニンジャー!」に牙鬼軍団の妖怪ウミボウズとして登場。ゴムボートを素体に誕生し、妖術でキンジ・タキガワに過去の幻を見せ戦意喪失させてしまう。
海坊主の正体は100年前から地球の海に潜伏していたボーズ星人だった。
第17、18話に海坊主原人が登場。
- マグマ大使(TV特撮版)
第45話「日光に現れた海坊主の謎」、第46話「怨霊怪獣海坊主対マグマ大使」に登場した怪獣で、ゴアが生み出した怪獣では無く、交通事故で孫を失った神主・原田五助の怨念から生まれた存在だった。
宇宙刑事である伊賀電/シャリバンの周囲に度々現れる、白いスーツの怪しいスキンヘッドの男。その正体とは・・・
詳細は→海坊主(宇宙刑事シャリバン)
- 妖怪大戦争(1968年版)
大映版に登場。