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攻殻機動隊STAND_ALONE_COMPLEX

こうかくきどうたいすたんどあろーんこんぷれっくす

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』は士郎正宗のSF漫画及びそれを原作とするアニメ『攻殻機動隊』シリーズの一つであるTVアニメシリーズ。
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解説

士郎正宗の原作コミック及び押井守劇場版とは異なり、「もしも草薙素子人形使いと出会うことなく公安9課に残っていたら」というパラレルワールド設定で描かれたTVアニメシリーズ。
2002年にスカパーのパーフェクト・チョイスにて初めて放送された。
監督には押井守の弟子筋にあたる神山健治で、音楽には菅野よう子。そして原作者である士郎正宗もプロットを書き起こしており、タチコマのデザインを行っている。アニメーション制作はProduction I.G

時代設定や主人公・草薙素子を含む登場キャラクターの設定、ストーリーを始め多くの相違点があり、本作は第三の「攻殻機動隊」とも言われる。ストーリーは完全オリジナルだが、原作や映画版に対するオマージュが随所に見られる。
また、「電脳化・義体化社会における人間の定義」という哲学的なテーマを扱った原作と劇場版よりも、近未来を舞台に薬害や汚職、少子高齢化社会、ネット倫理など現代社会にも通じる社会問題を主題とした娯楽色の強い内容となっている。
基本的に一話完結型だが、『笑い男事件』と呼ばれる劇場型犯罪を中心にしたエピソード群に単発のエピソードを絡めた構成となっており、劇場版では殆ど出番の無かった9課メンバーの活躍にもスポットが当てられている。

第2話の「暴走の証明 TESTATION」が「平成14年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞」、そして『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズ全体が「東京国際アニメフェア2003 公募・アニメ作品部門優秀作品賞」をそれぞれ受賞した。

2004年に続編であるTVシリーズ第2弾『攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG』が全26話が放映。
2005年には『笑い男事件』を描いたエピソードを160分にまとめて再構成した『攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man』が制作され、DVDでリリースされた。
2006年にはシリーズ第3弾『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』が長編OVAアニメ作品(約105分)として制作され、2011年にはこれを3D立体視アニメーション化した『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』が劇場公開された。

番外編としてPS2にて『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』が、PSPでは『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX −狩人の領域−』が発売されている。

物語

西暦2030年、電脳化が一般化され情報ネットワークが高度化する中で、光や電子として駆け巡る意思を一方向に集中させたとしても、「孤人」が複合体としての「個」となるまでには情報化されていない時代。

複雑化する犯罪に対抗するため、内務省直属の独立防諜部隊として公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)が設立された。草薙素子に率いられた9課は、サイバー犯罪の捜査やテロリズムの抑止・検挙、要人警護、汚職摘発など多岐に渡る極秘裏な任務を遂行していく。
そんなある時、数年前に世間を騒がせた「笑い男事件」の特別捜査本部の刑事が謎の事故死を遂げる。警視庁時代に彼の同期だったトグサは、その死を不審に思い、彼が遺した捜査資料を基に単独で捜査を開始。これをきっかけに9課はやがて事件の背景で蠢く政界の闇へと切り込んでいくことになる。

登場人物

公安9課

草薙素子(CV:田中敦子
荒巻大輔(CV:阪脩
バトー(CV:大塚明夫
トグサ(CV:山寺宏一
イシカワ(CV:仲野裕
サイトー(CV:大川透
ボーマ(CV:山口太郎
パズ(CV:小野塚貴志
オペレーター(CV:大野エリ
タチコマ(CV:玉川紗己子

内閣

総理大臣(CV:金子由之
内務大臣(CV:秋元羊介

自衛軍

久保田(CV:鈴木泰明
辻崎英雄(CV:小林勝也

米帝CIAスパイ

ワタナベ・タナカ(CV:小形満
サトウ・スズキ(CV:後藤敦

笑い男事件

笑い男(CV:山寺宏一
アーネスト・瀬良野(CV:中嶋聡彦
今来栖尚(CV:品川徹
薬島薫
村井千歳
新見(CV:三木敏彦
安岡ゲイル(CV:立川三貴
サノー(CV:折笠愛
深見(CV:家中宏
山口(CV:木下浩之
丹生邦彦(CV:藤本譲
大堂(CV:加門良
ナナオ・A(CV:成田剣
(CV:中田譲治

外務大臣(CV:堀部隆一
加護タケシ
大場トシオ(CV:三木眞一郎
マーシャル・マクラクラン(CV:松田洋治
ジェリ(CV:田中由美子
ベロニモ
マルセロ・ジャーティ
権藤金吉(CV:斎藤志郎
岩崎(CV:石井康嗣
コキタ・トモアキ
ネットマスター・オンバ(CV:入野自由
カナビ(CV:氷上恭子
ベビー・ルース(CV:山寺宏一
J・D(CV:岩永哲哉
ぐるぐる(CV:一条和矢
クロマ(CV:田中敦子
マルコ・アモレッティ(CV:郷里大輔
アオイ(CV:山寺宏一
黒羽(CV:高山みなみ
オンバ(CV:入野自由
ホング
絵描の少女(CV:仙台エリ
マルタ(CV:真山亜子
ミキ(CV:矢島晶子
神無月ワタル(CV:槐柳二
戸久良エカ(CV:山本道子
戸久良エカ似の少女(CV:かかずゆみ
榊原(CV:星野充昭
フェム(CV:今井由香
横瀬兼元
パブロ・ザイツェフ(CV:楠見尚己
シーモア(CV:高島雅羅
辻崎ユウ(CV:石井真
クルツコワ・ボスエリノフ(CV:弥生みつき
神崎修三(CV:小山武宏
神崎玲子(CV:小笠原亜里沙
フィービー(CV:幸田夏穂
ノギ(CV:中庸助
大佐(CV:稲葉実
包田那珠美(CV:住友優子
ランちゃん(CV:伊藤亜矢子
荒巻洋輔(CV:阪脩

東北自治区

振付師
田上トシミ(CV:佐々木優子
梧桐エイチ(CV:清川元夢
矢沢ケイ
不破タケル

択捉

シカリ
セタ

作中用語

  • 電脳硬化症

電脳化に使用されるマイクロマシンとの拒絶反応によって脳細胞が徐々に硬化を起こし、最終的に脳死に至る健康被害。
発症率は極めて低いが、電脳化した者ならば誰でも罹患し得る。根本的な治療法は発見されておらず、現状は主にマイクロマシン療法によって進行を抑制することしかできないため、ガンエイズと並んで21世紀の不治の病の一つとされる。

  • 村井ワクチン
医学博士の村井千歳博士によって偶然作られた電脳硬化症の抑制に効果があるとされるワクチン
当時は開発途上で電脳硬化症への効果が不明であったマイクロマシン療法に比べ、確かな効果を持っていたが、なぜ効くのか薬効の詳細なメカニズムを解明することができなかったため国の認可が下りなかった。

  • 笑い男事件
2024年に発生した医療用マイクロマシン製造企業セラノ・ゲノミクス社長アーネスト瀬良野誘拐と身代金要求事件に端を発し、その後発生した同業他社への連続企業脅迫事件の俗称。正式名称は「広域重要081号事件」。
犯人とされる人物が生中継中のテレビカメラの前でアーネストを拳銃で恫喝した際、その場にいた大勢の目撃者やカメラ、警察の視覚情報上にある自分の顔を過去に遡るものまでリアルタイムに「笑い男マーク」で上書きするという芸当をやってのけたことからこの名前がついた。
脅迫された企業の数だけで言えば戦後最大規模の企業テロであることや、特A級のハッキングスキルを持っているにも関わらず人前に姿を晒すという犯人の大胆さ等、あまりにセンセーショナルな事件だったため、その後「笑い男」のファンや模倣犯が続出し、「笑い男マーク」がバッグやTシャツにプリントアウトされてポップカルチャーとして流行するなど一種の社会現象となった。

  • 電脳閉殻症
電脳化によって極稀に発生することのある障害の一つで、重度のものになると自閉症統合失調症に似た症状を発する。
電脳閉殻症患者は一般的には電脳不適合者のイメージを抱かれているが、実際には電脳との適性が高過ぎるがゆえに起こるもので、電脳空間においては極めて高度で特異な才能を発揮する者が多い。

  • インターセプター
セラノ・ゲノミクス製の視聴覚素子。別名・盗視覚素子。
人間の視神経に取り付けることで、外部からその人物の見ているものを映像としてモニターすることや視覚情報への干渉ができる。
倫理的にかなり危ういデバイスだが、許可を貰った上で取り付ければ違法ではなく、警察の捜査等に利用されている。

  • 海坊主
海上自衛軍に属する秘密特殊部隊の俗称。
正式な組織名を持たず、公安9課同様に公表された組織図上には存在しない非公開組織。

  • ひまわりの会
厚生労働省に対して村井ワクチンに関する情報の公開を求めているNPO団体。

  • マトリ
正式名称は厚生労働省医薬局麻薬対策課強制介入班。
本来は厚労省の実働部隊として麻薬に関する凶悪犯罪の取り締まりを目的とする法執行機関だが、陰では暗殺や破壊工作といった非合法活動においても動員されている。
ちなみに現実にも厚労省の下部組織として存在する麻薬取締部のことをマトリと呼ぶ(いわゆる麻薬Gメン)。

  • スタンド・アローン・コンプレックス
草薙が笑い男事件に纏わる一連の社会現象に対して名付けた造語。
それぞれ繋がりを持たない独立した個人(スタンドアローン)が自分の意思で行動を起こしながら、結果的に集団的総意を反映ないしは補強するかのような行動(コンプレックス)を見せる現象を指す。よりざっくり噛み砕いて言うと、自分の考えで動いているはずなのに知らず知らずのうちに全体やその他と同じような行動をとってしまう現象のこと。
これは個人が電脳を介してネットを通じ不特定多数と情報を共有することにより、無意識下で意識や知的水準、思想傾向が並列化されながらゆるやかな全体の総意を形成し、またその全体の総意が個人を規定するために発生するという、高度ネットワーク社会が舞台であるが故の現象である。

ちなみに現実でも起こり得る現象であり、2010年に起きた尖閣ビデオ流出事件伊達直人騒動における模倣者や騙りの大量発生などはその一例として挙げられる。
特に近年のSNSの隆盛で多数の人々がリアルタイムで瞬時に情報を共有し合えるような状況は、作中で語られた人々が均一に並列化されるネットワーク社会に近い物であるという指摘もある。

主題歌

オープニングテーマ

「inner universe」
作詞 - Origa、Shanti Snyder / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - Origa
「GET9」
作詞 - Tim Jensen / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - jillmax

エンディングテーマ

「lithium flower」
作詞 - Tim Jensen / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - Scott Matthew
「I do」
作詞・歌 - Ilaria Graziano / 作曲・編曲 - 菅野よう子

OP1


関連タグ

攻殻機動隊 GHOST_IN_THE_SHELL/攻殻機動隊 イノセンス(攻殻機動隊) 士郎正宗 攻殻機動隊S.A.C. 攻殻機動隊S.A.C.2ndGIG 攻殻機動隊S.S.S.

ライ麦畑でつかまえて

外部リンク

TVアニメ公式サイト

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