概要
4つないしは6つの脚と2つの腕を持ち、人工知能(AI)によって自律行動が可能な、自ら「思考」する「戦車」である。「シンク」とも言う。
AIによる自律行動の他、多くの機種で人間が直接搭乗して操縦することも可能となっており、人工衛星とのデータリンク機能や遠隔操縦機能を持つ物もある。
いわゆる歩行戦車の一種であり、作中では多脚戦車とも呼ばれる。
厳密に言うと思考戦車は「AIを搭載して自律行動もできる多脚戦車」のことを指すが、多脚戦車は他作品においても使用されている言葉でもあるため、本記事では『攻殻機動隊』シリーズに登場する多脚戦車もまとめて扱う。
機種
原作コミック
漫画版の1巻およびプレイステーション版に登場。
公安9課によって運用されている機種。ニューロAIチップの働きでジェスチャーや音声会話によるコミュニケーションが可能で、無邪気で好奇心旺盛な性格をしており、作中ではコメディリリーフとしても活躍する。
フチコマは漢字で「斑駒」、名前の由来は『日本書紀』と『古事記』に登場するスサノオの乗る馬「天斑駒(あめのふちこま)」より。
GHOST_IN_THE_SHELL/攻殻機動隊
セダンの上を跨いで覆いかぶされる程の大きさを持つ大型戦車。
現在のところ、シリーズ中唯一の6脚型。
劇中では外務省条約審議部(公安6課)のメンバーが搭乗し、草薙素子と死闘を繰り広げた。
攻殻機動隊STAND_ALONE_COMPLEXシリーズ
公安9課が運用する小型の思考戦車。原作版のフチコマのデザインをリファインしたもので、物語上の立ち位置や設定、性格はフチコマとほぼ同じ。
ビルの間をジャンプして移動できるほどの非常に軽快で高い機動性と走行速度を持ち、光学迷彩と液体ワイヤー射出機能も相まって隠密機動性に優れる。
反面、装甲はせいぜい小火器に耐える程度で、武装も50mmグレネードランチャーとチェーンガンのみであり、単なる犯罪者やテロリストならともかく、軍用の機動兵器のような相手に正面切って撃ち合う戦闘には不向き。
『攻殻機動隊S.A.C.2ndGIG』の最終回ラストシーン及び『攻殻機動隊S.A.C.SolidStateSociety』で登場。
原作版のフチコマにかなり近いデザインとなっている。
タチコマに替わって公安9課で運用されており、タチコマ同様に音声発話による会話が可能だが、AIが成長途上なので機械的な受け答えしかできない。
第一期第二話『暴走の証明』で登場した剣菱重工製の新型多脚戦車。
タチコマと同程度の走行速度を持ちながらも、大型で遥かに強固な装甲を持つ。また、12.7×99mm口径の三連ガトリング砲と120mm砲による高い火力の他、衛星とのデータリンク機能やスモーク・ディスチャージャー、各種電子戦機能なども搭載されている。
剣菱重工が大戦中に開発した陸上自衛軍の主力戦車。
一般的な戦車と同様の旋回式砲塔に長い砲身の主砲(105mm榴弾砲)と20mm機銃を装備する。走行速度や機動性はかなり低い。
旧型の為に標的であったり過去の回想時に登場するが、PS2版のゲームでは光学迷彩を搭載するなどの改造を施されたモデルがラスボスを務めている。
攻殻機動隊ARISE
荒巻が9課に試験的に配備した、光学迷彩装備の歩兵兵站用輸送支援車両。ロジコマはロジスティクス・コンベイヤー・マシンの略称。
後部ラックにはオプションパーツが装備可能で、武器や弾薬を搭載したコンテナなどを輸送できる。
あくまで輸送機であるため、搭乗スペースは無く目立った武装も施されていないが、仮設的に武装を搭載させるだけの拡張性はある。
また、頑丈な装甲を持つため、劇中では草薙達を守る盾として使われることも多かった。
関連タグ
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