曖昧さ回避
- 「東方Project」に登場するアリス・マーガトロイドの二つ名。→ 七色の人形使い
- 「機巧少女は傷つかない」に登場する傀儡師。→ 人形使い
- 「FF11」登場するクエスト。→ 人形使い
- 「攻殻機動隊」に登場するキャラクター。→ 本項で記述
- 操る者である傀儡師のこと。
概要
「攻殻機動隊」に登場するキャラクターで、他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る、「電脳犯罪史上もっともユニーク」と評される国際手配中の凄腕ハッカーの通称。
しかしその実態は、外務省条約審議部、通称公安6課が「外交上の横車」を押す……他国との外交を有利に進めるための潜入工作員として作り上げた自立型プログラム「プロジェクト2501」。現在で言うところの人工知能である。
作中では女性の姿で描かれているが、これは逃走用に使用したセクサロイドの躯体に過ぎず、元々性別や固有の外見などは存在しない。
幾度となくサイバーテロを起こしながら警察に捕まらなかったのは、そもそも「人形使い」に指示を出していたのが当の政府(外務省)であり、その下請けであった「人形使い」は必然的に警察の内部セキュリティに詳しい立場にあったというやるせない理由であった。
そのため、「人形使い」が起こした清掃局員を使って外務大臣にハッキングを仕掛けた事件は、関与を隠したい外務大臣自身によって仕掛けられた自作自演だったことになる。
そうして元々は、いざとなれば簡単に消去できる「架空のハッカー」として運用されていたが、その運用中に6課の制御を離れ独自の行動を取り始めた為、回収を急がれていた。
日本に現れるという情報を得た草薙素子が所属する対犯罪組織公安9課、通称攻殻機動隊は捜査を開始。
6課の攻性防壁から逃げた末、半壊した躯体諸共9課に回収され、そこで己を情報の海で発生した生命体だと明かし、「他の生き物のように生き、そしてより高次な生命体へと進化したい、だから自由に生きる権利をくれ」と要求。
9課はともかくプロジェクト2501の事が世間に知れれば立場の危うくなる公安6課はその要求を到底飲むことはできず、強引な手段で2501を義体ごと持ち去ってしまう。素子たちは取り返すべく公安6課を追いかけるものの、最終的に義体もろとも破壊されてしまう。
だが直前に残されていた情報によって結局公安6課は査問委員会にかけられることとなり、外務大臣も同時期に病気引退したため管理者のいなくなった「プロジェクト2501」は存在を明かされることなく闇に葬られることとなった。
……が、ここで殺されたのは既に何体にも分裂していた「人形使い」のうちのひとり。
プロジェクト2501こと「人形使い」は、既に実体を捨てた「高次な生命体」となっていたのであった。
それでもまだ「生命体」として不足があると考えていた「人形使い」はある理由から自閉モードとなっていた(元は生身の人間である)素子に「自分と融合してほしい」と要望。
そして2つ返事でOKを貰って素子とひとつとなり、「ゆらぎ」を獲得。
以降、「人形使い」は草薙素子として、あるいは「人形使い」として、自身の「変種」をネット上に放流し自己進化をし続ける「人を超えた何か」となったのだった。
原作版では一度は消滅したとも思われていた人形使いは再度素子と接触するという流れとなるが、劇場版では6課から取り返した時点で有線で接触、融合を承諾するも6課の妨害により人形使いの入っていた義体は頭部が破壊され、素子の義体はバトーが庇った事もあり脳殻は無傷で無事に融合することが出来た。
『紅殻のパンドラ』では、前身・子供時代となるP-2501の名で登場。
自動電子情報戦ユニット自律制御(タイプ2)型兵器群501機関開発であり、P-2501は識別名称。
この時点で同じ501機関の素子の存在を認識していたが、AIよりであったことから候補者としては保留となっていた。
SACシリーズには登場しないが、『SSS』にて傀儡廻という類似したキャラクターが登場している。
ハリウッド版ではクゼが人形使いと同じ手を用いるハッカーとして登場する。