解説
1995年のアニメ映画『GHOST_IN_THE_SHELL/攻殻機動隊』に登場する大型多脚戦車(思考戦車)。
デザインは竹内敦志。
『攻殻機動隊』シリーズに登場する多脚戦車において、現在のところ唯一の6足型。
後部にリニア駆動ユニットを搭載しており、セダンの上を跨いで覆いかぶさることができる程の大型の躯体と、それに相応しいパワーと装甲強度を誇る。
武装としては左右の円筒型メインマニピュレータに内蔵した3銃身7.62mmガトリング砲2門の他、対人機銃、グレネードランチャーを装備。
また、前脚部の第二関節部分には精密作業用アーム(隠し腕)が格納されている。
劇中での活躍
物語終盤、「人形使い」の奪還を図る条約審議部(公安6課)の課員達によって運用され、追ってきた草薙素子と水没地区の博物館にて死闘を繰り広げる。
この時、草薙は5.7mmx28口径のPDW(ツァスタバCZN-M22)とグレネードしか持ってきておらず、アラクニダはその火力と装甲で彼女を圧倒。
なんとか左腕ガトリング砲を破壊して右腕のガトリング砲も弾切れに追い込んだ草薙は、捨て身覚悟でアラクニダに飛び乗って義体の限界強度を超えたパワーで直接コクピットハッチを引き剥がそうとするも、それでも太刀打ちすることは叶わず、自壊して手足が千切れ飛んでしまう。
しかし、身動きの取れなくなった草薙の頭部を精密作業用アームで掴んで握りつぶそうとしたところで、駆けつけたバトーの大型対物火器(バトー曰く、装備課が試作したゲテモノ)で蜂の巣にされて大破、活動を停止した。
その後は人形使いへと侵入する素子の支援を行うバトーにより身代わり防壁として使用されたが、人形使いには無意味であった。
余談
劇中では精密作業用アームで草薙の頭部を握りつぶそうとしているが、実はデザイン段階では精密作業用アームは存在しておらず、メインマニピュレータで行う予定だった。
コンテ上のミスで草薙が左メインマニピュレータを破壊する演出を入れてしまったため、急遽隠し腕として設定されたのだった。
実写版映画である『ゴースト・イン・ザ・シェル』でも似たデザインの多脚戦車が登場する。