概要
『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』に登場するブルパップ方式のナインウェポン。
正式名称は「クルベナ・ツァスタバ・ノスレ CZN-M22」。
ザボディ・クルベナ・ツァスタバ社がセルビアのユーゴスラビアからの分離独立を経てクルベナ・ツァスタバ・ノスレ社になってから3番目に開発されたモデル。
概念としてはPDWのそれだが、設定上は「ナインウェポン」という括りに位置する。
マガジンは89式などで用いられる残弾カウンターの付いた5.56mm弾用のSTANAGマガジンのように見えるが使用弾薬自体は5.7×28mm弾である。
ナインウェポンの中でも威力が大きく、市街地戦などで用いるのが危険だったためか弱装弾での使用例が増え、最終的に5.7mm弾が発禁になってしまったため、現在では特殊部隊でしか用いられておらず、作中で用いられるモデルは9課に残っているデッドストックの物だとされる。
劇中での活躍
AFSの役員が使用している他、中盤のハッカー追跡の際や終盤に草薙素子がT08A2アラクニダとの戦闘で使用している。
素子は何故か劇中では「M22」ではなく「M23」と呼称していたが終盤ではその前にM22のバレルを強装弾用のヘビーバレルに交換していた為、強装弾仕様のものを「M23」と呼称する可能性がある。
上記の通り、威力の高さから初禁になってはいるが流石に強靭な装甲を持つ多脚戦車相手には不利なのか劇中ではかすり傷程度しかつけられておらず、バトーも「そんなんでやれる相手か!」と声を荒げていた。
かなり強い強装弾を無理にフルオートで乱射したせいか90発程度の連続射撃でバレルがオーバーヒートし、銃内部に張り付くアクシデントもあり、その後のバレルを交換してのフルオート射撃で弾薬が尽き、これ以上はデッドウェイトになると判断されたのかその場で投げ捨てられた。
また、終盤に素子が携行していたケースの中にはオプションとしてサプレッサーと銃剣、40mmグレネードランチャーも用意されていたが使用されず、40mmグレネードランチャーの榴弾のみが手榴弾として使用された。
ハリウッド版
終盤のオリジナル版を思わせる多脚戦車との戦闘シーンで使用されるが、銃のプロップガンのベースはタボールX95になっており、公式上の名称も「CZN-M22」ではなく「Police Bike Tavor SMG」である。
余談
架空銃としては外見はP90とL85を足したようなデザインで内部の構造はAR-15を参考にしたと思われる。
なお、本銃が登場した経緯としては押井守監督が制作当時の最新鋭銃だったP90のコンセプトは非常に好んでいたが、当時としては斬新すぎるデザインが嫌いで且つ「アニメで近未来銃を描くとリアルではなくファンタジーになってしまう」という理由から「同じコンセプトでオールドスタイル」という注文で作られた。なお、そういった経緯からデザインは非常に難航していたのだとか。
数々のアニメ登場銃器のガレージキットを制作している大日本技研からは1998年に東京マルイ製のステアーAUG用のガレージキットが発売されていた。