一連の流れ
2010年12月25日、群馬県の児童相談所に伊達直人の名前でランドセル10個をプレゼントしたことがきっかけとなり、
その後、年を跨いで全国各地へとその流れは広まっていき、ランドセルだけでなく、
おもちゃやノートといった品物や現金等が各地の児童養護施設などへと寄贈された。
また、タイガーマスク・伊達直人以外にも、様々なアニメ・ゲームキャラ等の名前での寄贈者や、
老人施設への寄贈などする人も出てきており、この流れは続いていくと思われる。
実際にこうしたタイガーマスクに扮した人物も現れた。
「攻殻機動隊S.A.C.」に予言された「スタンドアローン・コンプレックス」が現実に生じたと見る声もある。
いずれにせよ善意の運動であることには変わりなく、陰鬱な雰囲気の現代日本に暖かい風を吹かせたのも事実である。
この一連の運動に感銘を受けて原作者サイドである梶原一騎の遺族である真樹日佐夫らによってタイガーマスク基金が設立された。真樹曰く「一連の行動は兄がやりたくてもできなかった姿」との事。
また、初代タイガーマスクこと佐山聡も運動に関しては感銘を受けつつも冷静に事を見つめ、運動に乗じてはやらないが自分なりに何かしらやりたいと展望を語り、こちらでも後に基金を設立している。
最初の「伊達直人」
この運動の発端となった出来事になる行動をした「伊達直人」の正体であるが、メディアの取材に対して当初匿名である事を条件に自身の生い立ちから行動の理由を語った。
語ったところによると、実母とは死別し実父とは絶縁状態にあり、親戚をたらい回しにされ疎まれていた子供時代を過ごしており、親戚から理不尽な謝罪をさせられた時に「自分のような目にあう子供達をいつか救いたい」という考えが芽生えたという。
社会に出てから汗水流した稼ぎから「寄付」を贈るという、まさに伊達直人が現実に現れたような形となった。
後に現実の初代タイガーマスクこと佐山聡氏とも対面を果たしている。
注意点
善意の運動ではあるが、寄贈先にまずは何が必要なのかを訊ねておく必要がある。それは無闇に贈ったとしても実は必要のなかったものであったりする為である。役所の福祉課等に相談するのがいいかもしれない。
食べ物を寄贈した例があったが、その寄贈のやり方が食品衛生上問題があったのでトラブルになりかけた事もあったという。